■Buenos ロンドンの思い出 -1
道ばたで繰り広げられる人形劇と弾き語り。花売り。
暗くて遠い目をしたインド人の母子。声をたてて隣を駆け抜ける白人の子どもたち。
Towers of Londonの衛視は無言で儀式を重ねる。
もう30年近く前、はじめてここに来たときと変わりはありません。
1981年。少年ナイフ結成直前の夏。京大西部講堂でロックステディというイベントが開かれました。
新入生のどんとがいた。後に彼とボ・ガンボスでギターを弾くキョンに当日 司会を押しつけられ、羽織ハカマで務めました。
(このイラストは、どんと筆。ぼくはいちばん右下のタキシード。)
81年の西部講堂といえば、ポリスの伝説ライブの翌年、その前の年には XTCがライブをしています。
司会を務めたその足で、空港に向かいました。
ロンドンに来ました。
はじめてでした。どうしても来たかったんです。
パンクの臭いをかぎたかったんです。英国病にのたうち回る没落のイギリスを見たかったんです。
ラフトレードのEPを買いあさった、PILのバッジを買った、タータンチェックの赤いスーツと青いバックスキンのブーツを買った。
身分が固定された抑圧社会で、不景気が重なって、パンクが生まれました。日本はパンクのまねごとしかできない。
ともだちにたくさんそんな葉書を書きました。
日本はまだバブルも迎えていませんでした。
(つづく)





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