■メディア・コンテンツ市場のいま
「日本と世界のメディア・コンテンツ市場データベース」2021年版がヒューマンメディアから発刊されました。
2020年のコロナ禍の影響による日本国内のメディア・コンテンツ市場の規模は、前年から6,612億円減(4.8%減)、13兆1,076億円になったと推計しています。
読んでみましょう。
2020年、コロナの影響で映画、カラオケなど「興行・施設」は前年比43.3%減。「放送」は12.2%減。「パッケージソフト」は6.4%減。
他方「オンライン」は配信が大きく伸び、広告も増加、合わせて5.3%増となり、全体の41.4%を占めた。全分野合計は4.8%減少ながら13兆円台の規模を保った。
2010年代のコンテンツ市場は、2008年のリーマンショック後の09年に前年比5%縮小、東日本大震災の翌年の12年まで横ばいが続いた。
13年から拡大基調となり、16年には2008年規模に回復、以降も拡大を続けて19年は08年以降最大となった。
20年はコロナによる凹み。これが続くか、反転するか、の2021年。
メディア別では、配信等の「オンライン」は2011年に全体の13.4%を占めるにすぎなかったが、19年には34.8%を占めるまでになった。
規模は19年に11年の約3倍、金額は3兆1,849億円増。2010年代の市場の回復と拡大はほぼこの分野が担った。
一方、映像・音楽・ゲームソフト、新聞、印刷出版等からなる「パッケージ」は、11年は43.5%を占めたが19年に全体の27.4%に縮小。規模は11年から19年までで27.4%減、金額では1兆4,243億円減となった。「放送」は3.7~3.8兆円台を維持しているが市場全体では11年の29.5%から19年に28.0%に縮小した。
世界20か国・地域のメディア・コンテンツ市場規模を調査した結果、2019年円建てで米、中、日、独、英、仏の順となり、前年と変わらない。
世界最大の米国の市場規模は日本の約4倍で、2位の中国は約2倍、4・5位の独・英は約1/2、仏は約1/3。
日本のコンテンツの海外市場は2019年に約2兆円。前年比16.3%増で、2012年から3倍近くに拡大。分野別ではアニメ、次いでスマホ向けのオンラインゲーㇺが大きい。
最大の分野はア二メで、19年には1.2兆円を超えた。次いでオンラインゲームが3,689億円、続いてマンガを主とする出版も拡大を続けている。
2019年の国内メディア・コンテンツと5分野の関連産業の市場規模総計は56.5兆円、GDP554兆円の9.9%を占め、外食26兆円、衣服10兆円を上回り、建設投資額63兆円に迫る規模になっている。
(5分野:通信などコミュニケーション、広告、キャラクター、TVやゲーム機などメディアハード、ライブ)
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アナログからデジタルへの移行当初、コンテンツ市場は凹んだが、その後成長基調に。
コロナでまた凹むも、デジタルでの拡大は加速し、早晩ライブも戻る。海外市場も成長する。
期待が持てる産業です。政府の知財戦略が目論むデジタル+海外を軸とする市場拡大、コロナ後が本番です。
それ以上に、関連産業を合わせた市場に注目すべきです。ハード・ソフト合計の市場規模は衣食や建設と並ぶ産業の柱。
さらに、その周囲にはより大きな波及市場があります。波及効果を見込んで、この分野への投資規模を拡大する視点が求められます。
毎年とりまとめられる本データベースを政策のテキストにすることをお勧めします。



























