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2021年4月28日水曜日

教育プラットフォーム「ラフ&ピース マザー」スタート

■教育プラットフォーム「ラフ&ピース マザー」スタート


「遊びと学び」のコンテンツを配信するオンラインサービス「ラフ&ピース マザー」がスタートしました。

吉本興業、NTT、クールジャパン機構の3社によるプラットフォーム。

ぼくはアドバイザーとして立ち上げに協力してまいりました。




ラフ&ピース マザーは、子供のやりたいを大切にする多彩なコンテンツを配信するアプリ。

幅広い好奇心を育む『ムービー』と、タッチして選ぶとストーリーが変化する『タッチムービー』が500本以上、算数や国語、プログラミングなどスキルが身につく『アプリ』も20本以上になります。




さらに教育分野の有識者、スポーツ選手、タレント、お笑い芸人らが講師を務めるオンライン教室を用意し、学校では学べない「生きる力」が身につく様々なジャンルの教室を選んで参加することができます。

コンテンツ制作は「チコちゃんに叱られる!」小松純也Pがリーダーです。




構想の発表は2019年の沖縄国際映画祭。

コロナもはさまり、準備に2年かかりました。


「吉本とNTT、超教育プラットフォームを構築へ」

http://ichiyanakamura.blogspot.com/2019/05/ntt.html





サービス開始に当たり、渡辺直美、ゆりやんレトリィバァ横澤夏子、麒麟・川島などの芸人や動画クリエイターが参加するイベントを実施しました。

冒頭ごあいさつしました。




コロナで世界が苦しむ中、デジタルの力が求められています。

仕事も暮らしも勉強もスマホが中心。

コロナ後はAIとロボットの時代、これまでとは違う世の中になります。

これまでの知識も役立たなくなります。

子供たちに必要なのは、学び続ける力と、創り出す力。

これをデジタルで。




学校はデジタル化が途上国よりも遅れていることがコロナでハッキリしました。

でも、映像やプログラミングをデジタルで遊ぶ、学ぶ活動は、日本の子供たちはとても得意。

アニメ、ゲーム、初音ミクの国なんです。





コロナで、おうちでも学ぶことが大事になりました。

学校でもいよいよ、ようやくPC11台使われるようになります。

そこで始まるこのサービス、タイミング、ドンピシャです。




ラフ&ピース、笑って平和。

でっかい地球規模の看板ですけど、さらに、マザー、おかあさんがついた。最強のネーミング。

ラフ&ピース マザー。笑って平和のおかあさん。

ぜひ楽しく学んでください。





さっそく、ゆりやん、チョコプラ長田、ロバート山本、もう中学生、3時のヒロインらがプログラミングやデジタルえほん作りなどオンライン教室を開きました。




毎年恒例、デジタルえほんアワードの表彰式も。

カラテカ矢部太郎さん、季里さん、きむらゆういちさん、いしかわこうじさん ら審査員も勢揃い。

さてさて、あれこれ始まります。

よろしく!



「あの人気タレントが先生に! 子どもたちに学びの楽しさ伝える『ラフ&ピース マザー』サービス開始」

https://laughmaga.yoshimoto.co.jp/archives/144763


「遊びと学びの秘密基地を世界の子供たちに」

https://www.sankeibiz.jp/econome/news/210321/eci2103211200002-n1.htm


「学習教材にお笑い芸人 吉本興業がオンライン配信」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210320/k10012925591000.html

2021年4月27日火曜日

チャーリー浜さん ありがとうございました。

■チャーリー浜さん ありがとうございました。


チャーリー浜さんが旅立たれました。

「あ~りませんか」

1991年『新語・流行語大賞』に輝いた偉大なかたです。

花紀京さん組で中山美保さん(中山美穂じゃない)に

「みほさんじゃ、あ~りませんか」

とやってた浜裕二さんが全国区になるとは。

あれから30年。合掌。

bit.ly/3xcNvWQ




「キミたちがいてボクがいる」。

浜さんのもう一つの代表的なギャグ。

iU、アイユー。IYou。キミとボク。

大学名をiUに決めてスグ、本家・浜さんにその一声ほしい、と思いました。

大阪、今はもうない西梅田花月劇場に、お願いに伺いました。




吉本興業から

「奇人でっせ」

と伺っていました。

失礼のないよう丁寧に説明しお願いしました。

「いいですよ~」と快諾。

それから「カンペ作ってください」。

あはは~

ところが、冗談じゃなく、ホンマに作らされました。

「キミたちがいてボクがいる」というカンペ。



祇園花月の楽屋前に靴が散らかっているとうわ~と蹴飛ばしてしまう厳しさ(?)がある。

一方、近所のパン「志津屋」で京都人ソウルフード「カルネ」を10個買って差し入れる優しさがある。

けど千鳥・大悟やダイアンにはくれない厳しさ(?)がある。

 ぼくもならって、祇園花月行くときはカルネ10個買って差し入れてます。





奇人+本家、会えるのラストチャンスかもしれん、

なので「あ~りませんか」もやってもらいました。

この日は警官のちょい役で、新喜劇でもほぼセリフなし。

その1年後に入院なされ、その1年後にお亡くなりになりました。







iUiは、InformationInnovationImaginationInternationaliです。

愛ある大学、のアイです。

そしてボクとわたしのI

Ichiyaiではありません。





かつて松本人志さんは好きな一発ギャグとして浜さんの「ごめんくさい」を挙げていました。

ぼくも好きで、今もよく使います。著作権料を払ったことはございません。

iUとは関係ありませんが、ついでにこれもいただきました。











iU
PR「キミたちがいてボクがいる」は、本家・浜さんを皮切りに、その後いろんな芸人さんからいただいています。

つないでまいります。

浜さん、ありがとうございました。





  (浜さんの音をとりにいったときのひとこま。)




2021年4月19日月曜日

通信・放送融合を仕上げる著作権法改正

通信・放送融合を仕上げる著作権法改正


著作権法改正案が国会に提出されました。

図書館資料をネット送信しやすくする措置と、放送番組のネット同時配信を円滑にする措置です。

特に後者の議論にぼくは参加してきました。

すんなり制度化されることを望みます。



放送同時配信の措置は4点あります。

1. 権利制限の配信への拡充

2. 許諾推定の創設

3. 集中管理されていないコンテンツの許諾不要・報酬支払い

4. 裁定の拡充



1. 学校教育番組や国会演説など、許諾なく放送できるものを配信でもOKにする。

2. 放送で利用OKの許諾をもらったものは、特段の意思表示がなければ、配信でも許諾ありと推定する。

4. 裁定制度を配信にも拡充する。

放送と配信とで扱いが違った仕組みを、並びにします。



そして、ぼくがより大事だと思うのが3.です。

集中管理がなされず個別に配信の許諾を得るのが負担となるレコード・実演と映像実演の利用を円滑にするものです。

レコード・実演は放送では許諾が不要ですが配信の場合は許諾が必要。ただ、集中管理されているものは円滑に処理されています。


今回の改正は、集中管理されていない、いわゆるアウトサイダーやノンメンバーと呼ばれるコンテンツについて、補償金を払えば許諾なく使えるようにする仕組みです。

集中管理と補償金付き権利制限をミックスさせる、「混合型」と呼ばれる制度の発明です。



映像の実演については放送も許諾が必要ですが、再放送では許諾不要とする特例があります。再放送の配信も、集中管理されていないものについて、報酬を払えば許諾なしOKとする仕組みを作ります。

これらにより、通信・放送融合に対応する著作権の制度が一挙に整います。





通信・放送融合という言葉が生まれて30年近く。

海外では放送ネット配信は当たり前で、日本だけがネットで同時に見られませんでした。

2020年にNHKがようやく開始。道をひらく放送法改正の国会審議に呼ばれたぼくは「12年遅い」と証言しました。

今回の著作権法改正はもっと遅かった。


論ずべきタイミングは多々ありました。
送信可能化権を作った1997年。電気通信役務利用放送法を作った2001年。通信放送法体系をガラポンにした2010

でも放送側は及び腰で、著作権が問題だという指摘はここ2-3年のことです。

ラジオ同時配信radikoから10年。テレビ同時配信が始まるまで待ったわけです。


はたから見れば、デジタル敗戦国として待ったなしの課題であり、海外の制度と歩調を合わせるべき。

ですが、前進させるためには、まずステイクホルダーのみなさんの意見集約、調整が必要です。

また、本件は通信・放送の法制度ともリンクします。

著作権制度と通信・放送法がバラバラに議論されてきたことも問題の一因でした。


著作権は民間の利害対立問題でして、肉の世界です。

ビジネス+政治です。

アカデミズムなど第三者の審議会に委ねるなどフィクションです。

ダビング10の際に痛感したように、行政がそれを解決する力も持ち得ていません。


「ダビング10にみる霞ヶ関の失墜」

https://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/03/10.html


ステイクホルダーの経営者たちが、対峙する相手の親分とサシで握って妥結して、政治にもスジを通して、全方位に「しゃーねーな」と言わせる。

制度は、その上で審議会政府国会に落とし込む。

文化庁の会議室の外でコトを進めなければ進みません。

すんなりと制度論が片づくとは思いませんでした。


ぼくは、放送側の切る仁義が弱い、と感じていました。

制度を改正するメリットをもっと権利者や消費者に示すべき。

制度改正へ向き合う真剣さをもっと見せるべき。

しかし、切迫感も後押しして、予想したほどの波乱はなく成案に至りました。

文化庁と総務省がかなり汗をかいたようです。


文化庁の会議でぼくは「この厄介な案件を短期間に調整し、法案まで落とし込んだ文化庁と総務省の対応を評価する」とコメントしました。たまにはホメる。

「法案の策定を巡っては内閣法制局が壁となって政府部内の調整に苦しむ姿を何度も見てきた。本件は順調に進むことを願う」と追加しました。


また、許諾推定について総務省・文化庁の関与のもとガイドラインを策定する、補償金も同様にスキームを構築する、こととされています。「著作権制度は官民での共同規制やソフトローの対応が弱かった。法制度の策定と並行して、こちらに力を注ぐよう、官民の関係者双方にお願いする。」とも申し添えました。


ハードローの成立、ソフトローの整備。これで長年の課題が一段落します。

肝心なのは放送業界が制度を使いこなし、ビジネスとしてネット対応に本腰を入れること。

ボールは投げられました。

2021年4月12日月曜日

NTT再々編の中で、R&D Forum。

 NTT再々編の中で、R&D Forum

NTT R&D FORUM 2020に伺いました。

コロナで人はまばら。例年と空気が違います。

空気の違いは、ドコモ完全子会社の発表後だったせいかもしれません。

92年の分社化から反転、統合に向かう。

持株とドコモで分かれていたR&D体制も融合するのでしょう。

どうなる、NTT


前回伺った際には、新任の澤田-川添体制がテクノロジー主導でNTTを牽引する勢いを目の当たりにしました。

抽出・同期伝送・再現の総合技術Kirari!やラスベガスでのスマートシティ実証に、AI/IoT時代へ立ち向かう真剣な眼差しを見ました。

NTT R&D FORUMが示す底力」

http://agora-web.jp/archives/2037770.html



ぼくが役所にいたのはNTTの民営化から再編までの期間で、分割を巡る攻防ばかりでした。

99年にドコモがiモードを始めても、競争力を抑える政策が論点でした。

国内の競争が第一に考えられていました。

Kirari!でバーチャル錦織さんと)



しかしIT化の20年、GAFAがサービスを席巻し、インフラ分野まで進出しようとしています。

メーカーも競争力を失いました。

通信の国内競争は進まず、国は携帯の値下げに躍起。

和製は全コケ状態です。

国内政策が世界に埋没しました。

(ウェアラブル聴診器で遠隔診療)



今回のドコモ子会社化が、競合他社が反発する中、政府も容認してすんなり進んだのは、強いNTTを許容し、技術開発や海外・新市場展開も強化することが今の日本にとって是認される選択肢ということなのでしょう。

(遠隔地の観客同士で熱狂を共有する空間システム)



ドコモもコムコム(コミュニケーション、コムウェア)も含む統合をにらむNTTにとって、カギは2つと見られます。

技術と協業です。タテとヨコ。テクノロジー主導と新市場開拓。

具体的にはIWONとスマートシティ。

(自分だけヘッドホン並みにクリアに聞こえるスピーカー)




今回のFORUMでもIWONが軸でした。

澤田体制が打ち出したテクノロジー主導のビジョンです。

80年代ニューメディアのINS90年マルチメディアのVIP2000年代ブロードバンドのNGNに次ぐ大構想。

(光ディスアグリゲーテッドコンピュータ)


IPを超える「オール光」によるネットワーク刷新と、サイバー空間に現実空間と同じモデルを作る「デジタルツイン」。

そこにAIVR/AR、量子コンピュータ、バイオメディカルなどのテクノロジーが入れ子のように絡み合う。

GAFABATを超える気概が読み取れます。

IWON構想」

http://ichiyanakamura.blogspot.com/2020/11/iown.html





もう一つの柱、協業。

スマートシティなど次の大産業へ展開するには不可欠です。

トヨタと開発する裾野市の構想が典型。

Googleがトロント構想から撤退したのとは異なる、公共インフラ屋としてのデータ戦略をみせていただきたい。

NECや三菱商事など近ごろ発表された大型提携も気になります。




5G普及、国内通信競争、GAFA対抗、AI/IoT戦略、通信・放送融合とNHK改革。

NTTの再々編はその中で、技術と新市場開拓に踏み込むアクションです。

競合社にも、対抗する戦略を掲げてほしい。

なおも特殊法人であるNTT。そろそろ完全民営化を政治タイムテーブルに乗せる時期と考えます。

(雷システム)