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2018年4月30日月曜日

総務省放送サービス未来像会議

■総務省放送サービス未来像会議

放送サービスの未来像周波数検討会@総務省。
規制改革会議の提言に基づき、放送の未来像を見据えて、放送用周波数の有効活用を検討するものです。
多賀谷一照会長のもと、ぼくは委員として参加しています。

放送政策の議論に参加するのは通信・放送融合法制の時以来10年ぶりです。
10年ぶりに投入されるというのは、前回同様、何か危険球を投げろとされるプレッシャーを感じます。
10年前は改革・守旧両派からボッコボコにされましたんでねー

通信・放送融合が最初に論じられたのは1992年電気通信審議会。以来26年。
注目を集めたのは2005年のライブドアーフジサンケイ、楽天ーTBS。以来12年。
その後、radikoができたほかはさほどの動きはありません。

制度論には動きがありました。
2006年の「竹中懇」で法制度論となり、通信・放送融合の法制度が5年後に成立しました。
放送のハード・ソフト分離や通信・放送両用の電波免許に道が開かれました。
でもその制度を使った新ビジネスはV-lowマルチメディア放送ぐらいのもので、うねりとは言えません。

その間、地デジの整備は完成しました。
地デジは、「きれい」「べんり」「区画整理」の3つを狙ったものです。
テレビをきれいなHDにすることは達成しましたが、べんり=ITの機能はスマホとネットに持って行かれました。

そして電波の区画整理は、デジタルのUHF帯に高層ビルを建てて引っ越すことはできましたが、空いたVHF帯を更地にして高層ビルを建て、新しいテナントを入れるはずが、V-high(NOTTV)は頓挫、公共利用空間の活用もまだ見通しがつきません。

そこで今回の放送展望です。
「スマホファーストやOTTのようなビジネス構造変化をどうみるか。
All IPやAllクラウドのような欧米で論じられている技術可能性をどうみるか。
このビジネスと技術の波が不可避なのか、日本には別の道があるのか、その腹づもりで政策が変わる」
とぼくはコメントしました。

野村総研からの報告。
アメリカは放送局が同時配信・有料チャンネル化。STBでデータを活用し、個人・家庭向けに広告戦略を打っている。
イギリスはBBCや民放がテレビの共通プラットフォームを形成している。
 →日本はどれもやってませんね。

三菱総研からの報告。
通信は5Gでギガbpsの時代に入る。放送の高度サービスとは何か。
 →ですね。通信は成長・進化が著しい。放送は広告収入がまださほど傷んではいないが、成長戦略は描けない。これがどこまで続くか、という状況です。

東京キー局の時価総額を足し合わせると1.8兆円。昨年のNTTの営業利益は1.5兆円です。
通信会社1社の一年の利益で放送局がまるごと買える規模の違い、投資力の差があることを踏まえて戦略を描く必要があります。

法制度は手当て済みで、技術も取り入れればよい。
課題はビジネス論や経営戦略だと考えます。
それに対し物申すのは、気が引けるといいますか、立場を越えているといいますか、尻込みするのでありますが、まぁそういうことなのです。

委員から「もうネットは通信ではなく、IPはインフラとしてとらえよ」という意見がありました。同意します。
他方、IP放送の検討に当たり、IPでは難しい面があるとする技術的な反論もありました。このあたりはコスト論によって整理すべきと考えます。
リアリティーのある議論が大事。

安倍首相が放送電波の制度見直しについて発言を強め、規制改革会議も放送について議論を進める中での会議。
なにやら政治的にざわついております。
さて、どこを落とし所に据えますか。
また改めて報告します。

2018年4月26日木曜日

東京ゲームショウ2017

■東京ゲームショウ2017
東京ゲームショウ2017。
来場者数25万人。
36か国609出展。
うち国内292、海外317で、海外のほうが多い国際色ぶりです。
取材陣も海外勢が多いです。
そして去年に続きVRとeスポーツのプレゼンスが目立ちました。

昨年の模様はこちら。
2010年から数年間のソシャゲブームから、VRとeスポーツに舞台が移った年です。
「東京ゲームショウ2016」


ハードメーカー大手の出展社はソニー・インタラクティブ・エンタテインメントだけ。
著名タイトルが成熟して、マシンを問わないクロスプラットフォームになっていく流れが見て取れます。
「クロスプラットフォーム」をテーマとする公開シンポも開かれていました。


全展示1317タイトルのうちVRが117。
引き続きVRが賑やかです。
各ブースで当たり前にHMDをつけるVRモノが提示されていました。


ソニーVRブースでは、グランツーリスモSPORTなど8種類。
VRは没入感と引き換えに、周囲の観客との共有が削がれるのが難点ですね。
イベントに不向き。


コナミは今冬配信予定のスマホアプリ恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス EVERY」VR体験。
ビジネスデーにもかかわらず120分以上の待ちで、「もう並べない」という措置。
みんなもスキねぇ。


ボルテージ。
白いタキシードのイケメン鴻上大和が白い教会に登場し、バージンロードを歩き甘いセリフを受けて結婚式、という「挙式VR」リアル疑似イベントも開いてお姫様体験。
女子が行列しています。
みんなもスキねぇ。


シャープのロボホンを置いているのはNTTレゾナント。
「ボケるAI」とある。
ロボホンが音声認識とディープラーニングを使ってボケる。
埋蔵金を大胸筋と聞き間違えたり、ミンミンゼミを新撰組と言い間違えたり。
シベリア文太とジョイマンの合体っぽいぞ。


さて、今年の主役、eスポーツです。
あちこちにeスポーツのブースが設けられ、ミニ対戦も行われています。
最終日には優勝賞金100万円をかけ、ストリートファイターなど8種類のゲームによる大会も開かれ、日本のeスポーツに号砲を鳴らします。


ゲームショウ直前、eスポーツ3団体とコンピュータエンターテインメント協会(CESA)、日本オンラインゲーム協会(JOGA)の計5団体がeスポーツ統一団体を設立するとの報道がありました。
統一団体がプロ認定を行い、これまで悩まされてきた賞金規制からも外れ、eスポーツが本格的な産業となる道筋が見えました。
いよいよ日本のeスポーツが離陸です。
CESAの岡村会長(セガ社長)、よろしくお願いします。

そのあたり、Yahoo!に書いておきました。
「eスポーツ団体が統合・新設されます!」


eスポーツの興隆はゲーム実況中継と密接にリンクします。
視聴者1000万人/1日、世界最大のゲーム実況会社twitchは昨年に続き大型ブースを用意、日本市場での本格展開を示威しています。
eスポーツはネット産業でもあります。
ネット環境の整う日本、大いに可能性があります。


一方、ドワンゴと任天堂が著作物利用に関する包括許諾契約を締結し、「ニコニコ生放送」での任天堂指定のゲームを利用した配信活動が公認されるというニュースも飛び込みました。twitchとニコニコ、日本の配信ビジネスはどう動くでしょう。


さて、今回ぼくがVR、eスポーツと並んで注目したのが、学校による出展です。
ゲームを作る次世代の人材がどれほどの厚みを持っているか。
プログラミング教育が小学校で必修化される中、その出口の一つとしてゲームが機能し得るか。
それを確かめに。


今回、ゲームスクールコーナーには40校が出展していました。
神奈川工大、尚美学園大、東京工科大学、デジハリ、日本電子・・。
厚み、あります。
学生諸君、期待しておるぞ。


この日本電子専門学校を運営する学校法人電子学園とぼくは今、「i大」の設立を共同で進めています。
デジタル技術を軸に、産学連携で新分野を切り拓く教育研究スキーム作りです。
このように学生が自ら創り、ビジネスを興していくイメージです。


ヤマダ電機のPC店TSUKUMOのキャラ「つくもたん」が会話したりブースを紹介したりして遊ぶというシステムを、日本電子の学生3人で作ったとのこと。
産学連携の成果をプロが集まる最高の場で示す。
ぼくは学会で論文発表することに興味はありませんが、こういう活動に惹かれます。


韓国政府コンテンツ振興院KOCCAが大きなブースを構えています。
わかってるねぇ。
海外のこうしたポップ&テック産業イベントに日本政府が商談ブースを構えますかね?
KOCCA様とはぼくらのポップ&テック特区CiPとも協定を結びました。
アジアからの世界発信、進めましょう。


コーエー

ではまた来年。

2018年4月23日月曜日

京都国際映画祭2017 後編

■京都国際映画祭2017 後編

京都国際映画祭は、アート展でもありますが、デジタルの才能を発掘するイベントでもあり、国際的な文化交流の場でもあります。
映画人、アーティスト、芸人、学生、お客さま、みなさんが参加して創る祭り。
どこにもないその空気、もっと濃くしていきたい。
(山田詩帆「ステゴザウルス発見!」)


ジャンルをミックスすることが一つの特徴です。
映画、アート、お笑い、デジタル。今年はアニメやマンガ、ダンスやプログラミングが加わりました。
ファッションや音楽の芽もあります。
何のイベントかわからない。そういうイベントにしていきたい。
(田中良典「この波は、あの波と繋がっている。」)


タテをヨコにする試みです。
映画祭は映画人が集まって映画をホメたり売り買いしたりするものですが、そのタコツボを排する。
アニメやマンガの業界もタコツボ傾向があります。
それらタテの集まりを、芸人や学生や子どもたちがヨコに軸を差し込む。
大きなコミュニティ作りです。
(川瀬理央「刻」)


古都の伝統文化と、ポップカルチャー(太秦映画村、京アニ、任天堂)と、ハイテク(京セラ、ムラタ、オムロン)と、大学と、それらをごっちゃにした聖地をアピールしてまいります。
(イチハラヒロコ「アートタクシー」、京都のタクシーの上に乗っかってるやつ。)


参加型を旨とします。
芸人さんや学生さんに深く関わってもらいます。
学生の人口密度一位の京都は学生を「さん」付けで呼びます。
ただしウンコも「さん」付けで呼びます。
(京都精華大学卒業生陶器展・藤田美智「福助」)

今回「京都の映画祭連絡会議」が発足しました。よろしく。
祇園天幕映画祭(7月)京都国際子ども映画祭(8月)京都国際映画祭(10月)京都ヒストリカ国際映画祭(10月)京都国際インディーズ映画祭(11月)京都国際学生映画祭(11月)。


お世話になってきた立誠小学校跡地。
90年を経てリノベーションのため今年が最後に。
木村祐一さんの展示は「iPhoneのしでかし」。
小倉智昭さんを打ち込む最中に現れる候補を一つづつ味わうとは。「ナゼ?小倉智昭さんを打とうと思ったのかは忘れた」との解説。
うなるアート感覚。


中村真鈴さん「こわしてつくろう」。
吉本芸人のフィギュアをこわしてつくった生き物。
池乃めだか、桑原和男、諸見里大介、竹若元博、渡辺直美、板尾創路、内場勝則、辻本茂雄、島田珠代、笑い飯西田、ケンコバらが潰されバラバラにされ生きています。


中村真鈴さんは女性の袴スタイル新・和服ブランド「プリそなゑ」を提案しています。
アート部門ディレクターおかけんたさんと。


105年にわたってメディアを軸に展開してきた吉本興業が「街」に進出するイベントでもあります。
京都の東西南北あっちゃこっちゃの場で繰り広げます。
バーチャルからリアルへの展開。
これは京都の北、植物園。
Yotta「穀」。センチュリーを改造した「大砲型ポン菓子機」。


これまで3回がホップなら、今回からの3回がステップ。
2020年にはジャンプします。
オリパラが東京に来て、文化庁は京都に移ります。
今のうち方向を定めます。
京都駅前広場、橘宣行「銀河鉄道たちばなDX」。


今年新しくなった京都タワーも使わせてもらいました。好かれてるような嫌われてるような、立ち位置が独特の塔ですが、50年も立ってるともう京都の一員。映画祭も早う一員にならんとね。
むかしここのお化け屋敷はやたら怖かった。比叡山のはやたらおもろかった。京都のお化けは高いとこに出よる。


藤井大丸。去年はシャンプーハットこいちゃんのシュールな作品が展示されていましたが、今年は銀シャリ鰻さん。
アーティスト気質はボケのほうが強いんですかね。
又吉さん、板尾さん、くっきーさん、(ピンだけど)ジミーさん。


映画もアートもその他もぜんぶ、の「その他」部門、「デジタルアートバトルLIMITS」。
直前に与えられたテーマを20分でタブレット表現するという、デジタルアートのガチンコ。
お笑い、ダンス、ラップ、そしてアートも即興バトルです。
これはカナリア・ボン溝黒さんの作品@ワコール。


今年からアニメもやります。だってアニメ100年だから。そして京都はアニメの聖地だから。
「夜は短し歩けよ乙女」の木屋町界隈ではぼくも酩酊し、京大学園祭ではぼくも暴れました。
「けいおん!」の修学院駅を毎日通り、JEUGIAでギターを買って少年ナイフのレコードを作りました。

そのアニメ聖地をテーマとするシンポ、基調講演をしました。
「元・立誠小学校 講堂でシンポジウム『京都から考えるアニメ×伝統文化×ツーリズム』~アニメと京都にできること~開催!」


「原作開発プロジェクト」、マンガ部門授賞イベント。全世界を対象に才能を集めるコンテスト、応募463作品。MediBangとの連携です。特別審査員はレジェンド竹宮惠子京都精華大学学長。アーティスト鉄拳さんもご一緒。グランプリは台湾の銀甫さん。進行はGAG少年楽団。


竹宮さん「非常に細かい手仕事で、ストーリーも複雑な構造。」日本マンガのエキスですね。「これまで大出版社で出版するしか道がなかったが、新たな道を開拓してくださることに感謝。ネットで見られて世界から応募がある。日本のマンガに関心を寄せているから。土壌を肥やさなければ。」御意!

鉄拳さん「審査するつもりで来たのですが、もう審査は終わっていて。なので、素直に読ませていただきました。本当に、おもろしろかったです。」

「原作開発プロジェクト」<マンガ部門>グランプリ作品は台湾・台南市在住の銀甫作『人偶』に決定!


 われらが「デジタルえほん」も参戦です。150作品を展示しました@京都府立歴彩館。1時間たってもえほんをいじって動かない子たちをみて、山田府知事もいたく感激。来年以降、もっとこの世界を京都に広げたく存じます。


平安神宮前の岡崎公園では、飲食ブースや協賛社ブース、よしもと芸人のステージなど、みんなが参加する「きょうのひろば」も開催。開かれたイベントにしていきます。
「京都 三泊四日」、おおきに。
映画界のみなさん、アーティストのみなさん、芸人さん、学生さん、世界中からのお客様、おおきに。

映画のようで映画でない。ベンベン。
アート展のようでアート展でない。ベンベン。
それは何かと尋ねたら、京都国際映画祭。
おおきに。

そして来年も、よろしゅうに。

2018年4月19日木曜日

京都国際映画祭2017 前編

■京都国際映画祭2017 前編
「映画もアートもその他もぜんぶ」をスローガンに吉本興業が主催する文化産業祭「京都国際映画祭」4回目。コンテンツ横断、伝統とポップごった煮、芸人多数参加、都市全体の活用。世界のどこにもないイベント。実行委員長を務めました。

 開幕のごあいさつを申し上げました。
「映画のようで映画でない。アート展のようでアート展でない。
 それは何かと尋ねたら、京都国際映画祭。
 みんなでつくって、みんなで楽しむイベントです。
 日本の真ん中、映画のふるさと、この京都で、今年もお目にかかれますこと心から御礼申し上げます。
 西本願寺を皮切りに、京都タワー、岡崎公園、植物園、京都の東西南北、あちこちで、楽しんでもらいます。
 今回のテーマ「京都 三泊四日」、ひとつ盛大に、お願い申し上げます。」

「京都国際映画祭2017、西本願寺で開幕!」

4日間の来場者数は33万人。
映画上映本数101作品、アート作品495展示。
参加アーティスト128名、アート企画35。
公共施設や百貨店、映画館など31会場で展開しました。

「西本願寺で「京都国際映画祭」開幕」


開幕は西本願寺、重要文化財「南能舞台」にステージ、国宝「鴻の間」に客席を設けました。
祇園甲部の芸妓さんたちが拍子木を打ち鳴らして「ありゃありゃありゃありゃ」演奏する伝統芸能「手打ち」の披露で幕開け。「七福神」「花づくし」の2曲を披露いただきました。


国際的な活躍を期待される俳優を表彰する三船敏郎賞。2014年は役所広司さん、2015年は仲代達矢さん、2016年は阿部寛さんが受賞。今年は浅野忠信さん。
牧野省三賞は、牧野さんの孫でもある津川雅彦さんが登壇し、新藤次郎プロデューサーに授賞されました。

「牧野省三賞は新藤次郎氏が、三船敏郎賞は浅野忠信氏が受賞!京都国際映画祭」

鏡開きの掛け声はきよし師匠と文枝師匠。
文枝師匠「初めての映画出演は東映でした。朝早くに京都の撮影所に行くのですが「送っていったるわ」と車に乗せてくれたのが横山やすしさんで。ビューっと、猛スピードを出して。後で知ったら免許を持っておられなかったんですよ!」


又吉直樹さんの芥川賞受賞作、板尾創路監督「火花」特別上映。
2016年6月からNetflixでドラマ化され世界190か国に配信、さらに同ドラマがNHKで連続ドラマとして放映されたうえ、ビッグコミックスピリッツでマンガにもなりました。
そして映画化。キレのあるすばらしい作品です。
海外プレスのかたから、これは外国でもウケるかと聞かれ、ウケるかどうかはわからないが映画として評価はされるでしょうと答えました。チャド・マレーンさんの字幕力が大きいかな。

「『火花』の世界初上映に板尾創路監督、菅田将暉さん、川谷修士が舞台挨拶に登場!」


板尾さんには昨年、慶應義塾大学のイベントでご登壇いただきました。
その際も芸人さんの才覚を目の当たりにしたのですが、
芸人の書いた小説を芸人が演じ、芸人が撮る、その人材宝庫の意義を改めて見つめました。

ぼくも菅田さんが「ヘリで来た」と発言し、誤解を広げるのに一役買いました。えらいすんまへん。

「板尾監督、菅田の釜山からヘリ移動報道を訂正「アホやと思われる」」


京都市の持つ古いニュース映像の上映にぼくは惹かれました。
日本で初めて映画が上映された京都、スタジオが集結した京都には豊かな映像資産があります。
市民の持つ写真などの資産も豊かなはず。
それらを発掘し、デジタルで発信したい。
映像の参加+発信、これは今後の宿題です。


門川京都市長「昨年は世界遺産の二条城で、今年も世界遺産の西本願寺でオープニングができたことは感慨深い。映画・アート、すべての文化で日本全体を元気にし、世界から尊敬される。そんな日本にしたい。」
京都の使命どすな。


山田京都府知事「京都の文化は伝統に革新を積み重ねて発展してきたもの。映画文化をリードした京都のポテンシャルを活かし、より多彩なコンテンツで地域の活性化につなげたい。」
市長・知事の双方からご支持いただけるのは心強い限り。
そして文化庁が京都へ移転します。みなさんよろしゅうに!


今くるよ師匠とともに発信役を担う清水圭さん。
ぼくと同い年で、同じく京都出身です。芸人であり、ファッションやカフェの店も経営する越境のひと。
映画の街、役者の街だった京都の記憶を持つ者として、映画もアートもその他もせんぶの越境を、共に進めたい思います。
「地元の方に根付いてもらうには、やっぱり10年、20年かかると思いますわ」。
そう思いますねん。ぼくもがんばります。

「清水圭が語る、京都国際映画祭の魅力」

昨年の模様はこちら。比べてみとくんなはれ。
「京都国際映画祭2016」


アンバサダーは岩下志麻さん。
「京都は20代の頃から来ていて、第二のふるさとのように思っている。参加できることがうれしい。」
こちらこそおおきにありがとうございました。

(つづく)

2018年4月16日月曜日

コレも学習マンガだ! その3

■コレも学習マンガだ! その3
「コレも学習マンガだ!」2017年の50作品が発表されました。
里中満智子さんが選考委員長で、ぼくは選考委員として堀江貴文さん、佐渡島庸平さん、藤本由香里さんらとともに参加しました。

「これも学習マンガだ!」は、2015年度からスタートした新しい世界を発見できるマンガや学びにつながるマンガを選出・発表し作品を国内外の読者に届ける日本財団の事業。
学習とマンガという反発する線上にある優れた作品集です。
これ「ぞ」学習マンガではなく、これ「も」に意味を込めています。
いわゆる「学習マンガ」ではない通常のマンガでも、学ぶ、探求する、考える効果は大きく、いや、マンガだからこそ学べる点も多く、その力に着目し、優れた作品を推奨するものです。

今回50作品。過去2年の作品と合わせ計200作品。お薦めできる作品集です。
文学、芸術、社会、仕事、歴史、科学、スポーツなど多様なジャンルから選出しています。
これだけの多ジャンルで、深みのある作品から学ぶことができる。
これぞ日本の強みであり、凄みであります。

これは委員の選んだ作品集ですが、平行企画として昨年行われた一般投票によれば、
1位  ベルサイユのばら  (池田理代子)
2位  ブラック・ジャック (手塚治虫)
3位  日出処の天子  (山岸涼子)
4位  ドラえもん  (藤子・F・不二雄)
5位  MASTERキートン(浦沢直樹/勝鹿北星/長崎 尚志)
6位  寄生獣    (岩明均)
7位  もやしもん  (石川雅之)
8位  宇宙兄弟   (小山宙哉)
9位  スラムダンク (井上雄彦)
10位  ちはやふる (末次由紀)

どうですかね?妥当ですかね。寄生獣、強い。

ぼくがコメントを書いたのは下記作品です。

2015年
「宇宙兄弟」(小山宙哉)
「ドラゴン桜」(三田紀房)
「ハルロック」(西餅)
「JIN-仁-」(村上もとか)
「はだしのゲン」(中沢啓治)

2016年
「ぼくはかくかくしかじか」(東村アキコ)
「働きマン」(安野モヨコ)
「弁護士のくず」(井浦秀夫)
「決してマネしないでください。」(蛇蔵)
「あさひなぐ」(こざき亜衣)

2017年
「疾風の勇人」(大和田秀樹)
「機械仕掛けの愛」(業田良家)
「鬼灯の冷徹」(江口夏実)
「犬を飼う」(谷口ジロー)
「アイアンバディ」(左藤真通)

ぼくがコメントを担当しなかった作品の中で強く推したかったのは、
「赤色エレジー」(林静一)
「忍者武芸帳影丸伝」(白土三平)
「電波の城」(細野不二彦)
「総員玉砕せよ!」(水木しげる)
「ピンポン」(松本大洋)
「柔道部物語」(小林まこと)
「岳」(石塚真一)
「キャプテン」(ちばあきお)
「ピアノの森」(一色まこと)
「へうげもの」(山田芳裕)

これも学習マンガだ!の選出はこれで一段落。
これまで選ばれた200作品リストを学校現場などにプロモートしていくことが次の仕事です。

よろしく。

2018年4月12日木曜日

「革命のファンファーレ」メモ

■「革命のファンファーレ」メモ
西野亮廣さん著「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」。
いただきました。
期待を上回る刺激を受けたので、少しメモします。

「革命のファンファーレ」宣伝文より
クラウドファンディングで国内歴代最高となる総額1億円を個人で調達し、絵本『えんとつ町のプペル』を作り、30万部突破のメガヒットへと導いた天才クリエイターが語る、"現代のお金の作り方と使い方"と最強の広告戦略、そして、これからの時代の働き方。

ナイナイ岡村さんは「芸人」を漫才やコントをしてひな壇に出る活動をする人と考えているが、西野さんは芸人を世の流れと別の提案をしたりパンクに生きたりする人と定義する。
・・職業と生き様の違いですね。だから話が噛み合わないことがある。ぼくも西野さんのいう「芸人」になりたい。

アンチや批判派は徒党を組ませて勢いに乗らせ、最後にひっくり返す。反対派のエネルギーほど使えるものはない。
・・ギリギリまで引きつけて打つ。球を待てる自信が西野さんの強さの秘訣です。でもアンチを自分の力に変える冷徹な戦い方は参考になります。

吉本興業とは契約を交わしておらず「所属」ではなく、吉本は代理店であって、そこにギャラやクラウドファンドの一部を納める。
・・という関係で6000人の芸人をマネージしている吉本興業のビジネスモデルというか絆のありようが驚異的なのです。

絵本「プペル」の無料公開は吉本興業の社長にも知らせず覚悟をもって決定した。
・・それでも殺されない。  どっちも強い。

絵本「プペル」無料web版は縦スクロール。読み聞かせをしにくい仕様。
・・読み聞かせが絵本ビジネスの肝だということを正確につかみ、無料web公開というプロモーションに踏み切り、だけど有料の絵本に誘う仕組みをしのばせる。戦略的です。

「えんとつ町のプペル」を著作権フリーにしたら、「チン凸待ちのアナル」というAV企画が進んでいるのでOKした。
・・「ブラックジャックによろしく」がやったフリー戦略。佐藤秀峰さんもそれで稼ぎましたもんね。でもAV業界は想定を超えるクリエイティビティを発揮する。

孫正義さんがラインを入れメモを入れた「キズ本」は、定価よりも価値が上がる。
・・その価値をITで汲み取れればビジネスになると。なるほど。価値をビジネスにする方法、まだまだありそうです。

DVDは3000枚売れないとモトが取れないというが、一枚3000円で計900万円かかるわけでなく、盤にするには27万円。残り873万円は「流通」。なので次作DVDは全部手売りにした。
・・絵本クラウドファンディングも無料公開も本件も、気づいたモデルを即実行に移し結果を出す点が西野さんの凄み。

信用を稼ぎ、必要な時に必要な分だけ、自分の信用をお金に両替するという生き方が当たり前になってくる。お金持ちより「信用持ち」が時代を獲る。

・・VALUがやったことですね。かつて岡田斗司夫さんが唱えた評価経済社会。形が見えてきました。

2018年4月9日月曜日

次世代ITへの対応、見えてますよね。

■次世代ITへの対応、見えてますよね。

日経新聞「次世代IT、規制見直せ」(12/19)によれば、日経・CSISバーチャル・シンクタンクが「次世代ITに適合した最適社会の実現に向けて」なる政策提言を発出したそうです。
その内容がぼくの問題意識と一致するうえ、活動内容にも密に関わるので、メモしておきます。

提言は、労働力不足が一段と深刻化する中、技術革新による生産性の向上が不可欠で、「AI・ロボットに関する制度基盤の構築」により研究開発を促進せよと説きます。
日本の最重要課題は労働力不足であり、対応すべきはAI・ロボットの利用。同意します。

「学習済みAIの知的財産権の帰属・・といった新たな問題に現在の法規制や制度は十分に対応できていない」
そのためこの2年、政府・知財本部にて世界に先駆けAI知財問題を論議しました。
ただ、企業の及び腰はそのせいばかりとは言えません。
政府の対応と同時に経営者の覚悟も必要になっています。

「データ規格の標準化やデータ流通の基盤整備を急ぐべき」
AIの開発はビッグデータの収集・活用がカギです。
データ流通市場などのITインフラ整備が重要です。
このため「データ流通推進協議会」を産官学で設立し、動き始めました。

「公的機関が保有するデータのオープン化も含め、産官学の連携を強化すべきだ」
産官学連携でオープンデータを推進するためVLEDが活動を続けています。
ぼくはデータ流通推進協議会とVLEDの双方の理事を務めています。

「消費者の行動も「所有から利用」へとさらにシフトしていく」
はい、シェアリングエコノミーを広げることで経済の効率化や新産業の創生にもつながります。
シェアエコに関しても産学官連携の「共同規制」による環境整備が進められています。

ここでぼくがオヤっと思ったのは、提言が「働き方改革」や「スキルを持った人材の再配置」の支援に言及していること。
これは財、サービスに加え「労働」も「モジュール化」する文脈で語られています。
労働をモジュール化し、シェアエコの俎上に乗せる?賛成です。

シェアエコは大きいモノ(家=Airbnb、クルマ=Uber)から小さいモノ(自転車、ファッション)、そして人の時間やスキルへと広がります。
時間・スキルは全ての人が持つ資源で、そこにシェアエコの最大の可能性が秘められます。
それは人の時間・スキルを細分化=モジュール化して流通させることですよね。

人の時間・スキルのモジュール化、つまり4足・5足のわらじを履かせて、多様な兼業を奨励して、共有・流通させる仕組み。
何足もわらじを履いてウロついている自分としては、その働き方が広がることに対して、うんみんなもそうすれば?と思う次第です。

「デジタル化による生産性向上を阻害する一因として「対面・書面規制や類似の社会的慣習」を挙げた」「社会全般に残る「対面・書面信仰」も含め、規制をゼロベースで問い直して「デジタルファースト」を徹底すべきだ」
御意。
政府・IT本部で対策を講じていますが、歩みが遅い。
どうにかしたいです。

「現役世代にAIの活用方法を学び直してもらう「リカレント教育」が急務だと指摘」
はい。
そのため、専門職大学として「i大」を設立することにしました。
IT、AI、IoTのリカレント教育を徹底的にやります。

次世代IT社会への対応、すべきことは見えています。

進めるだけです。