■ビジネスとアート、1冊ずつ
デザイン思考からアート思考へという言説によく接する。ビジネスにアートが重要と聞く。
そうだろうと思いつつうまく言語化できず気持ちが悪い。
そこで、それを唱える経営学者の本や論を読み漁ったのだが、ピクリとも引っかからない。
ここはビジネスとアート、それぞれリアリティをもつ人に聞かねば。
そこで手にした2冊、取り急ぎピクリときた部分のメモ。
1 ビジネスのひと
ニール・ヒンディ「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること」
・一流芸術大学がMBAコースを始めている。アートの手法、創造性をビジネスに取り入れて、革新性・創造力を育てる。
・ビジネスとアートはともに必要で依存する。アートの世界のイノベーションのプロセスを仕事に取り入れる。
・ルネサンスは美が高邁な思想や価値体系を生み出すという考えに基づいて都市を建設した。
・アーティストと起業家は好奇心と創造意欲に共通点。
・起業家の直感的な右脳型思考と組織が必要とする左脳型思考のバランスを取れ。
・ソフトウェアをつくるには絵画同様、美への徹底したこだわりが必要。
・起業家はアーティストと同じように、人々が見落としていることに目を留め、それを形にする。
・革新的な起業家や企業の創設者は、アーティストが普段から使っている5つのスキル=関連付ける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力、を身につけている。
2 アートのひと
秋元雄史「アート思考」
・ジョン・マエダ:デザイナーが生み出すのは解決策、アーティストが生み出すのは問いかけ。
・世の中の問題解決をするデザイナーの時代から、主観的な世界の問題提起型アーティストの時代へ。
・デザイナーは外側にある課題・クライアントに向き合うのに対し、アーティストは内側から湧き上がるものに向き合う。
・アーティストが自らの想像力と意志により制作したのがアート作品:前例のないアートを探求する孤独。
・アーティストはビジョンを持ち実現することを優先する自由な心をもつ主体性がある人たち。
・アート思考は、わからないものに対して考え続ける態度。問いをつくり出す力は作品の創造性やオリジナリティと相関する。
・日本企業は破壊的イノベーションが苦手--アートの世界でも革命より継承が大切。
・現代アートの三大要素:インパクト、コンセプト、レイヤー(解釈層)。
全員起業のiUは、ビジネス・アーティスト=起業家を育てる。だが多くは失敗し、そこから学び、社会に出て、組織人となり、ビジネス・デザイナー=創造力ある問題解決者となる。
ただ、孤高のアーティストを目指すメソッドが乏しい。これから腰を据えて「アート」に取り組もうと思います。




