■スタンフォード大学で日本のポップ。
スタンフォード大学「日本のグローバルコンテンツ産業」。
APARC(アジア太平洋研究センター)主催でシンポを開催しました。
アニプレックス小髙洋介さん、作曲家椎名豪さん、ミリアゴン村田千恵子さん。
小高さんは鬼滅の担当。椎名さんは鬼滅の作曲家。村田さんは国宝のプロデューサ。
鬼滅と国宝というアニメと実写の記録破り2作品からお越しいただいた3名です。
デジタル十大ニュース2025の2位を獲った2作品でもあります。
いずれもソニーグループによるものです。
椎名さんは竈門禰豆子のうたをライブ演奏してくれました。
ぼくがかつて身を置いたスタンフォード日本センターはAPARCの機関で、古巣に戻っての登壇でした。
そこにいたころ、GNPP:国民総ポップパワーというプロジェクトを立ち上げました。クールジャパンという言葉がアメリカから発せられた時分で、日本政府が知財本部を創設してコンテンツ政策に取り組み始めた頃です。
20年以上が過ぎ、アニメ・ゲームに加え実写映画も音楽も海外展開が盛んになって、政府は海外売上6兆円を20兆円に拡大する作戦に出ています。
海賊版、人材育成、中国そしてAIと課題は山積しているが韓国と異なり省庁は縦割りで国ばかりも頼れない。そこで改めて民間で立ち上げたのがPPP:ポップパワープロジェクト。そう、これはGNPPの復刻でもあるのです。
てなプレゼンをしつつ、御三方に伺いました。
・日本コンテンツ人気の背景は?
・プラットフォームの功罪は?
・ドラマや音楽の韓国の活躍をどうみる?
・ソニーの強みは何か?
・食、ファッションなどマーチャンダイジングの可能性は?
村田さん「パラサイト、愛の不時着、イカゲーム。韓国が先に地ならしをしてくれたので、日本の実写が受け入れられている。」日韓が競いつつ一体のアジアとして世界に出る。音楽もしかりですね。
椎名さん「アメリカ人もカツ丼をちゃんと食うようになった。以前は上と下を分けて食べていたが一体として食べられるようになった。」別物だった洋と和を、和洋折衷して受け止めるほどに海外が育ったってことなのでしょう。
続いて、京都の老舗4家が語りました。
140年の任天堂山内家、山内万丈さん、150年茶筒の開化堂八木隆裕さん、300年西陣の細尾真孝さん、500年とらやの黒川光晴さん。
いずれも存じ上げる若い挑戦者。細尾さんは12代目。黒川さんは18代目。重い伝統を背負いながらイノベーションに取り組みます。しかも目線は世界に向いている。
スタンフォードも150年の老舗ですが、そのビジネススクールで教えるのは、成長・競争・winner takes allで企業寿命15年。でもこれら京都企業には当てはまらない。八木さんは「小さく細く長く続けることの総体積」の意味を語りました。これは彼らだけが世界に発することのできるサステナビリティのブランド価値。
ぼくはこれら京都の工芸、職人、表現、アートの歴史と蓄積がいまポップカルチャーを花開かせている地続きの土台と考え、一体のものとして語りたい。
そういえば細尾さんとは12年前に京都で開いたクールジャパン会議でご一緒していたのでした。
「地方版クールジャパン推進会議@京都」
https://ichiyanakamura.blogspot.com/2014/04/blog-post_21.html
このポップ+伝統に目をつけて一体で開催するスタンフォード大学はセンスがあります。毎年開いてもらいたいな。





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