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2018年10月29日月曜日

バルト、小さな旅

■バルト、小さな旅

コマ1:火遊びする子たち
コマ2:「火遊びしたら寝しょうべんするぞ」と大人が注意する。
コマ3:「ほな水遊びしたらケツから火ィこくんけ」と水遊びして言い返す子ども
コマ4:その子が寝てるときケツから「ボッ」と火をふく

これはぼくが小学校5年生のとき同級生の天才・竹市くんが描いた4コママンガです。
原本は紛失しましたが鮮やかに覚えています。
天才やと思いました。
天才・竹市くんは高IQの結社MENSAの代表です。
ロザン宇治原さんや茂木さんや中野信子さんらが会員だそうです。


天才・竹市くんはほかにも怪しい4コママンガを描いていました。
ソ連のブレジネフがグロムイコ外相と何かしでかして佐藤栄作総理が困る話とかでした。
当時、ソ連は盤石の怖い国でした。
バルト3国は中高の歴史で習いましたが、その10年ほど後にソ連が崩れ、独立するなんて想像もできませんでした。


エストニアのタリンはヘルシンキから船で1時間ほど。
これまで2度行きました。
最初は独立間もなく。
2度めは10年前。
その後この国はIT対応や電子政府、ブロックチェーン対策などで名を上げ、注目を集めました。
この日も国会議員の視察団が来ていました。


エストニアの電子政府。
ブロックチェーンを使ってIDを国民に付与し、納税、銀行、交通、学校の成績管理、医療のカルテ情報などを電子化。
世界市民がオンラインで会社設立などを行えるeレジデンシーも進めています。
ぼくらのポップ&テック特区CiPもシステムを導入して進めたい取組です。


ソ連が支配したバルト3国では、ラトビアが自動車や造船、リトアニアが電子産業を分担していたのに対し、エストニアがITを担っていた。
独立後、役所やATMなどを設置する予算もなく、国民に様々な行政サービスを提供していくには、ネットを活用するしかなかったという事情があります。


さらに強烈なのは、民族の存続というモチベーション。
ロシアやドイツから侵略されてきた歴史は、再び国土が支配される危機感を共有させる。
今後、他国に侵略され、国家が消滅しても、ネット上のソフトとしての国家を残す。
IDを持つ国民・同胞が生き残る。
それがIT立国に向かわせたといいます。


落合陽一さん「日本再興戦略」は、人口減少と高齢化は、
1.省人化へのラッダイト運動が起こらない
2.ソリューションを先に生んで輸出できる
3.教育にコストがかけられる
3点で好機とみる。
賛成です。
ぼくらも危機をチャンスに変えるモチベーションがほしい。


落合陽一さんはブロックチェーンによる脱中央化を説きます。
ぼくも期待します。
しかし30年前、大前研一さん「平成維新」が政府・霞が関の解体を説いたものの、政治活動で失速し、実現に向かいませんでした。
テクノロジーで脱中央を実現させるインセンティブをぼくらは持てるでしょうか。


バルトで物思い。
3国とも、100年前の1918年に一旦ロシアから独立しました。
が、ソ連→ナチス→ソ連と占領され、また1991年に揃って独立。
似た過去を持ちます。
(LIZARDに「ミーシャ」って曲があったな。「浅草六区」のB面。)


3国、合わせた人口は660万人、北海道より少し多く、九州の半分。
合わせたGDPは9兆円、北海道の半分で九州の1/5。
宮城県や新潟県ぐらい。
3国で一番多い都市リガで72万人。
熊本市や岡山市ぐらいです。
(杉原千畝像@ヴィリニュス)


3国を旅すると言っても、
札幌・函館・旭川を行くようなもの。
仙台・石巻・気仙沼を行くようなもの。
小さな旅です。
(STEBULKAS、リトアニア語で「奇跡」。89年にエストニア・タリンから675kmを200万人が手をつないで抗議したリトアニア・ヴィリニュスの終点。)


北海道や九州や四国が独立したら立派な3国です。
本州と同盟しつつ、それぞれロ、中、EUと切り結び、国連で一票ずつ持ったら、安定しないだろうか。
などと夢想。
(すっぱいスープをいただく@ヴィリニュス)


飛行船の形に似たリトアニアのじゃがいも団子はツェペリナイと呼ばれます。
クセになる食べ物。


ツェッペリンの格納庫だったところが市場になっています@リガ。
これも占領の刻印。


ギルド集会所、ブラックヘッド。
ナチス空爆で破壊されたものを再建したのは、東独ドレスデンのフラウェン協会と同じ。
ナチス前のものは大切にします。


ユーゲントシュティール建築、ドイツ語でアール・ヌーヴォー建築。
帝政ロシア領時代、映画監督エイゼンシュテインの父親が中心となってリガに整備されたものです。
市街に残るスターリン建築はソ連領の東側時代の名残を恨めしくとどめますが、こちらは大切に遺しています。


ユーゲントシュティールは、青空に映えます。
青空がいっぱい。
アラスカほどの緯度にあって、実に深い青です。
ここからぐっと南欧に下がると、太陽がいっぱいになります。


青空に、東的なるものを捨てようとしています。
無骨なフォルムで黒い煙を吹く車、
横長で飾り気のないビル、
古風な電話機と不思議な形の電話ジャック、
スカーフを巻いた女性の怖い顔、
停電、
固いパンと硬いトイレットペーパー、
商品のまばらなショウケースと長蛇の列。


2015年からは3国ともにユーロですし。


デジタル映像満載のラトビア自動車博物館には、ブレジネフが事故を起こしたロールスロイスの車体がそのまんまこれみよがしに展示され、運転席にはブレジネフの人形が置かれています。
嫌いなんやなぁ。


こういうネーミングがOKというのは、ある意味、自由。

2018年10月25日木曜日

超教育協会の評議員です。

■超教育協会の評議員です。

教育テクノロジーを推進する「超教育協会」。

幼児教育から高等教育・リカレントなど全世代にわたる教育の環境を整備し、IT化・スマート化に次ぐ、AI、IoT、ビッグデータ、VR/AR、ブロックチェーン等先端技術の教育利用を推進します。産業界が求めるIT人材・AI人材の育成、企業人のIT研修の強化も進めます。
小宮山宏 元東大総長が会長です。
ぼくが専務理事を務めるデジタル教科書教材協議会DiTTも近く開かれる総会にて超教育協会への合流を決議する予定です。

そのご意見番である評議員の追加がありましたので、現在のリストを掲げておきます。
この国の教育テクノロジーを主導するパワフルなコミュニティになりました。
12月にはこのコミュニティのサロンも開催します。

超教育協会は理事・会員企業を募集致します。
ご関心ありましたら事務局までご連絡ください。


○超教育協会評議員(敬称略)

相田 仁  東京大学大学院 工学系研究科教授
青山友紀
  東京大学名誉教授
秋山弘子  東京大学高齢社会総合研究機構特任教授
石川和子  日本動画協会 理事長
稲見昌彦  東京大学先端科学技術研究センター教授
上沼柴野  虎ノ門南法律事務所 弁護士
遠藤利明  衆議院議員
大﨑 洋  吉本興業 代表取締役社長 
陰山英男  陰山ラボ代表,基礎力財団 理事長
笠原健治
  ミクシィ会長
角川歴彦
  KADOKAWA取締役会長
河口洋一郎
 CGアーティスト、前・東京大学教授
川上量生 
  カドカワ代表取締役社長
川原 洋
  サイバー大学 学長
木内里美
  オラン代表
栗山浩樹 
  日本電信電話株式会社 取締役
小泉文明
  メルカリ取締役社長兼COO
國領二郎 
  慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾常任理事
越塚 登
  東京大学大学院情報学環教授
佐渡嶋庸平 コルク代表取締役社長
坂村 健  東洋大学情報連携学部学部長、東京大学名誉教授
宍戸常寿  東京大学大学院法学政治学研究科教授
清水英明  スペースシャワーネットワーク取締役会長
白鳥 令   インターネットコンテンツ審査監視機構代表理事
杉山 将
   東京大学大学院新領域創成科学研究科教授
      
 理化学研究所革新知能統合研究センター長
杉山知之  デジタルハリウッド大学 学長
鈴木 寛
  文部科学大臣補佐官
須藤 修
  東京大学大学院情報学環教授
      東京大学総合教育研究センター長
曾我部昌祐 京都大学大学院法学研究科 教授
田中邦裕
  さくらインターネット代表取締役社長
デーブ・スペクター 放送プロデューサー/タレント/放送作家
冨山和彦
  経営共創基盤代表取締役CEO
土居丈朗
  慶應義塾大学経済学部教授
土岐英秋
  インテル執行役員常務技術本部本部長
中山俊樹
  ミライト 代表取締役社長
夏野 剛
   慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授
南場智子
  ディー・エヌ・エー代表取締役会長
原島 博
  東京大学名誉教授
福井健策
   骨董通り法律事務所代表パートナー
堀 義貴
  ホリプロ代表取締役社長、日本音楽事業者協会会長
増田寛也  日本創生会議 座長・東京大学公共政策大学院 客員教授
松尾 豊  東京大学大学院特任准教授
村井 純  慶應義塾大学環境情報学部教授
村上憲郎  村上憲郎事務所代表、元Google日本法人名誉会長
柳川範之  東京大学大学院経済学研究科教授
柳沢幸雄  開成中学校・高等学校校長、東京大学名誉教授
       元ハーバード大学大学院教授
柳沢大輔  カヤック代表取締役CEO
吉川弘之
  元東京大学総長・東京大学名誉教授
米倉誠一郎 一橋大学名誉教授、法政大学教授
暦本純一
  東京大学大学院情報学環 教授
和田成史
  オービックビジネスコンサルタント代表取締役社長
渡部俊也  東京大学政策ビジョン研究センター教授
渡部 洋  東京大学名誉教授





仮想通貨とブロックチェーン、そのリスクは?

■仮想通貨とブロックチェーン、そのリスクは?
ぼくが理事長を務める社団法人ニューメディアリスク協会の主催で「仮想通貨・ブロックチェーンフォーラム2018」を開催しました。
仮想通貨やブロックチェーン、ICOのリスクについて議論するという実に硬いテーマでありながら、さほど宣伝をしていないのに700名の会場がまたたく間に満席となり、この分野への関心の高さを認識しました。

村井英樹内閣府大臣政務官がごあいさつ。
「仮想通貨、ICO、ブロックチェーンといったフィンテック分野が発展する一方、リスクも高まっている。政府は未来投資戦略でIoT、ビッグデータ、AI、シェアリングエコノミー、そしてフィンテックに着目している。
 仮想通貨交換事業者の登録制を世界に先駆けて実施したが、ブロックチェーン技術の発展とリスクのバランスを取ることが重要だ。」
政府としての力こぶを示しました。

フィンテック、仮想通貨、ICO、ブロックチェーン、スマートコントラクト、情報銀行に関し、それぞれ専門家から解説いただいた後、パネルディスカッション「仮想通貨・ICOにおけるリスクとは?」を行いました。
パネラーは金融庁の水口純審議官、ビットポイントジャパン小田玄紀さん、Aerial Partners 沼澤健人さん、AnyPay山田悠太郎さん、アンダーソン・毛利・友常法律事務所 河合健さん。ぼくがモデレーターを務めました。

まず、仮想通貨について。
ビットコインは2017年の取引額が10兆円に達する成長を見せています。2017年4月には改正資金決済法が施行され、制度も整備されました。
2014年にMt.Goxが閉鎖されるなどの出来事を背景に、仮想通貨や取引所への対応の議論が始まり、法制定に至ったものです。仮想通貨が定義され、取引所の登録制が敷かれました。

こういう制度を持つのは日本のみ(河合さん)。その後、仮想通貨の口座開設数が増加しましたが、その背景は法制度の整備をきっかけにマスコミでも話題が高まったから(小田さん)とのことです。

同時に、価格変動リスクだけでなく、サギ、マネロンなどのリスクも高まりました。金融庁は専門家を集めモニタリング30人チームを立ち上げました(水口さん)。30人は政府のチームとしては大きく、本気度が伺えます。一方、交換所など民間も証券会社並みのリスク対応策が求められる(小田さん)との指摘も。

ただ、仮想通貨は主に投機目的で使われています。どうすれば支払手段に使われるのか。
そこで議論になったのが税制。仮想通貨に関する税処理や申告が大変(沼澤・河合さん)という指摘です。国税庁もQ&Aで方針を発出していますが、わかりやすくすること、税制を整備することが大きなポイントです。

1月にはコインチェック社のNEM流出事件が発生、取引所での流出リスクが議論になりました。ウォレットアプリが増えてきており、手元のアプリに入れておくと安心という風潮もあります。でも銀行(取引所)に預けるのとタンス預金の関係であり、安全性については一長一短という議論がありました。

後半はICO、イニシャル・コイン・オファリング。
仮想通貨(トークン)による起業・IPOです。
世界で4500億円ほどの投資がなされ、すばやく巨額なリスクマネーが集まることで注目されています。
孫泰蔵さんは「ICOやクラウドファンディングが発達すればVCは要らなくなる」と言い切ります。

ただ、日本ではICOの位置づけがまだ不明確であり、議論されている段階。案件も玉石混交(河合さん)という状況です。
権利が明確でなく、投資が無価値となる可能性が大きいことや、資金洗浄やサギの恐れも指摘されています。

小田さんは、サギ、プロジェクトの失敗を懸念事項として掲げます。
小田さんの発言で気になったのは、ICOに関し「日本への不信感」が高まっているということ。ジャパン・パッシングが起きているという指摘です。先駆的な法律を作ったものの、結局しばりが強く動かない、と。
山田さんも呼応し、日本は結局手を出しにくい市場とみなされていると言います。

でも、ICO件の数は増えていて、いい案件も増えている(山田さん)。つまり地合いはいい。これを伸ばすには、明確なルールの設定とベストプラクティスの共有が大事とみなさん指摘します。
国に期待することもありながら、ブロックチェーン企業が積極的に開示するなど自ら範を示すべき(沼澤さん)、いけてるビジネスを作ろう(山田さん)、フォワードルッキングで民間がしっかりしよう(河合さん)。民間の対応が重要という認識も一致しました。

これに対し金融庁水口さんは、ICOや仮想通貨の研究会を設けたので、実態を踏まえ方向性を見極めたく、自主規制など民間の動きも期待する、とのことです。

期待・成長するが課題も多い。事業者、資金の出し手・使い手も気をつけることが多い。政府も力を入れており、官民連携も重要。議論を通じ、そうした実態が共有できました。
この1年で大きく動いた市場ですが、1年後はもっと大きく変化しているでしょう。
またこんな座組でやりましょう。

2018年10月22日月曜日

「犬ケ島」、あふれる日本愛

■「犬ケ島」、あふれる日本愛

 ウェス・アンダーソン監督「犬ケ島」。

 少年と犬の友情と冒険を描く、近未来の日本を舞台にしたストップモーション・アニメです。
 ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞しました。ベルリンは2002年 宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」に金熊賞を与えています。アニメに深い理解を示す映画祭です。
 以下、ネタバレ注意含みの感想です。

 日本への愛があふれています。外から日本をみると、こういう姿になるのか。
 近頃「クールジャパン」政策に対する風当たりが強く、その多くは「自分のことクールって言うな」批判なんですがね、そうなんですよ。もともとクールジャパンは海外から入ってきた「おまえらクール」を示す言葉・概念でして、自分で言い募るものではない。

 なので今、改めてクールジャパン政策は海外からみた日本のよさに注目するよう舵を切っています。自分が見せたいモノより、海外が見たいモノ。プロダクト・アウトじゃなくてマーケット・インです。


 その点で「犬ケ島」はたくさんの視座を与えてくれます。
 なつかしいけどエキゾチックな日本が描かれているんです。

 富士のような山と桜。和太鼓、浮世絵、石庭、大相撲、そして寿司職人。(寿司を握る完璧なアングルのシーンは特筆モノの名場面です。)
 これら純和風に交じる昭和レトロ。古臭いテレビ、赤い電話、昭和30年代風ファッション、ラーメン屋・商店街。さらに現代Tokyoっぽいビルや工場。
 キャラクターの犬たちは日本犬らしくなく洋風で、それが外からの眼を意識させます。でも、犬たちが闘うシーンはぜんぶ白い雲のみでドタバタする日本マンガ表現。ニッポンがお好きです。


 音のしかけも効果的でした。
 全編を通じて太鼓のリズムが和の通奏低音をなし、昭和30-40年代日活映画のような頼りない単音ギターが哀愁をただよわせます。カフェのシーンで、さあさみなさんトーキョー名物、暁テル子「東京シューシャインボーイ」がかかったのには笑いました。よりによってそれかい。なので「七人の侍」のテーマ曲が流れたのはごく当然に聞こえました。


 七人の侍オマージュ映画でした。三船敏郎っぽい市長は悪役なのですが、その悪に弱者が立ち向かう。構図はどこを切っても小津・溝口っぽい完璧な様式美でありながら、ストーリーやモチーフは黒澤明。

 その点、ぼくは「ベイマックス」とシンクロして見ていました。ベイマックス、いや原題の「Big Hero 6」のほうが正しく内容を表現しているアニメですが、少年と5人の仲間たちによる友情と勇気のものがたり。
 日本の戦隊ヒーローものへのフル・オマージュをトーキョーのような町でくりひろげたディズニー作品で、源流は七人の侍に見て取れるのですが、犬ケ島も少年と5匹の活劇で、邦画の古典から70sポップカルチャー、そして現代へと引き継がれているありがたさを感じた次第です。

 「ベイマックス、てゆーか、BIG HERO 6」


 もちろん1982年リドリー・スコット「ブレードランナー」、2003年タランティーノ「キル・ビル」、今年のスピルバーグ「Ready Player One」(AKIRA・ゴジラ・ガンダム)などハリウッド実写でも日本スキは連綿としていて、犬ケ島はその熟度、レトロからポップまでの蓄積を確かめさせてくれます。


 ストップモーションアニメでしかできない表現です。ベイマックスのようなデジタルアニメや Ready Player OneのようなCGの流れる表現とはうらはらの、アナログなざらつき。そう、アナログの力です。

 「アーロと少年」、「リメンバー・ミー」らディズニー&ピクサーによる近年のアニメ作品では、背景描写などはもう現実を超える現実感をもって描かれ、「想像」の余地を与えぬ行き着き度を見せますが、犬ケ島のストップモーションは、制約があるがゆえのリアリティーをもたらしています。オーディエンスを前のめりにして想像させる装置。670人、14万静止画、1097体の人形によって作られたという数の力とも言えましょう。


 なお、ぼくはネコを飼っています。彼らとは主従関係が成り立ちません。ネコなので。同居人であり、友人です。犬ケ島は、犬との主従関係と友情とが交錯します。ぼくにはその機微がつかみづらい。
 だけど、ラストのセリフに、作者たちのメッセージが込められ、共感しました。
「従順なオスは退屈よ」
「Thank You.」

2018年10月18日木曜日

「CiPマニフェスト」発表しました。

■「CiPマニフェスト」発表しました。

東京・竹芝にポップ&テック特区を構築する「CiP」構想。
2020年の街開きに向け、CiP協議会が今後2年の「マニフェスト」を発表しました。
これまでの2年間を「ホップ」と位置づけ、2018-19年を「ステップ」とし、2020年からの「ジャンプ」に備えるというものです。

CiPは東京都のもつ1.5haを再開発し、デジタル技術やコンテンツのテストベッドとクラスターを形成する構想で、国家戦略特区に位置づけられており、政府クールジャパン戦略としても拠点として注目されているものです。

構想を進めるに当たりCiP協議会は10か条のビジョンを掲げ、これを踏まえ活動を進めました。

 1.シリコンバレーとハリウッドの日本版融合
 2.コスプレが集いロボットが飛び交う基地
 3.新産業創出の永久機関
 4.国際的大学と未来の幼稚園
 5.クリエイターと起業家の同棲
 6.21世紀の出島
 7.毎日がワークショップコレクション
 8.産学官のプラットフォーム
 9.東西クールの交差点
 10.海と空の窓口


そして2015~17年の「ホップ」2年間を、4つの象限:研究開発、起業支援、ビジネスマッチング、人材育成として成果を上げてきました。

○研究開発 R&D
 アーティストコモンズ(経産省事業)、デジタルサイネージ実証(総務省事業)、超人スポーツ(内閣官房事業)など

○起業支援 Biz Support
 起業イベントであるLIVE HACKASONG、StartMeUpAwardsとの連携 など

○ビジネスマッチング Biz Matching
 動画協会「アニメビジネス・パートナーズフォーラム」との連携、韓国コンテンツ振興院KOCCAとの協定、京都との連携 など

○人材育成 Human Resource
 慶應義塾大学(KMD)、スタンフォード大学(APARC)、NPO「CANVAS」との連携 など





そして今回のマニフェストです。
2018~19年の「ステップ」2年間を、これまでの活動は継続しつつ、さらに4象限を整理し、新規の旗を掲げることとして、下記のように整理・決定しました。

○研究開発 R’nD:YouGoEx
 J-POP、アニメ、eスポーツ、お笑い、キッズ、食などのPopと5Gや、IoT、AIなどのTechとを横断するPop & Techのイベント「YouGoEx」を竹芝で開催します。

○ビジネス支援 Biz:CiP FUND
 CiPファンドを創設し、Pop & Tech系スタートアップ支援を行います。
 クールジャパン機構やCVCとの連携を深めます。

○ハブ Hub:世界オタク研究所 WOI
 オタク研究を行う大学・研究機関を繋げる総本山World Otaku Instituteを「国際オタクイベント協会」と連携して設立し、関係機関との連携を深めます。

○人材育成 H’nR:超教育 LoT
 ITの専門職大学「i大」を誘致しつつ、「超教育協会」(Learning of Tomorrow)
と連携し、幼児から社会人までの教育テストベッドを作ります。

 これらを横断する国家戦略特区制度の活用に向けた取り組みを継続するとともに、各プロジェクトを企画・牽引するプロデューサー制を走らせます。

マニフェストは4項目+αのシンプルなもの。早速これを実行に移します。既にゴリゴリ動いています。

YouGoExは8月21日(火)、竹芝でイベントで開催しました。来年、再来年と本格的に育てます。

CiPファンドは組成が終わり、第一号案件が決定という段階です。

世界オタク研究所は7月24日に設立イベントを開催しました。

i大のサテライトを竹芝に設置することも決定です。

5月29日に教育技術を推進するプラットフォーム「超教育協会」が設立されました。

これらとの連携策がさっそく始まります。
2020年オリパラに向け、東京ベイエリアに賑やかなスポットが作られます。