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2023年3月25日土曜日

学長くんガチョーン. 伊藤穰一さん

■学長くんガチョーン. 伊藤穰一さん




1.0、2.0、3.0.デジタル世界を作り続けてきたJoi。MITメディアラボの所長というとてつもない仕事を済ませ日本に戻ってきた。千葉工業大学のセンター長やデジタル庁などを足場にまたとてつもない仕事をされます。ぼくより若くて、京都出身、慶応大学SFCで博士号取得、MITメディアラボ、という後輩の道でありながら、いつもうんと前方の高いところで輝く。スゴいな~


◆いま力を入れていること

Web3.0周りの勉強とネットワークを作っている。スピードが早いので本気だ走らないとついていけない。Web3.0に集中しながら、千葉工業大学変革センターという研究所、デジタルガレージのチーフアーキテクト、Web3.0のファンドの立ち上げ、あとは国の仕事をちょこちょこ(2022年)6月にWeb3.0の本が出る。Podcast、BSテレ東の番組など発信もやっている。


◆Web3.0の世界

Web1.0はRead。サーバーにあるものを閲覧できる。

Web2.0はCloud。クラウドで書き込むことができる。ソーシャルメディアなどができた。

Web3.0はJoin。暗号通貨、NFT、DAOといった人間がコーディネーションするためのツールがいろいろできている。新しい経済学を含めた組織を作るシステムができている。いままでと違う方法でいろんなプロジェクトに参加することがWeb3.0の大きなシフト。


◆いますべきこと

いじって感覚的に学ぶ。これで3回め。1回めで革命が起きると思ったが、少し足りなかった。2回めも分散型の革命かと思ったが、集中してしまった。3度めの正直なのか、1ド起きることが3度あるのどちらなのかはわからないが、社会にいい方向に持っていきたい。

横から軽蔑するのではなく、入っていってよくすることが重要。参加しながら学ぶ。


◆学校の存在

統計学的にいうと、ほとんどの人は大学を卒業したほうが、メリットがあるとおもう。ただ、僕はダメだった。保育園のときから毎日逃げて。大学も2回中退して、博士も1回中退して挫折しそうになった。そこから、MITの所長になった。そして教授になった。その後に、慶應の村井純先生のところでPh.Dをとった。逆。

MITでなければ、学位のない人を所長にしてない。ネグロポンテさんが村井純さんに「学位を取ってしまうと僕らの学位のない所長というかっこよさがなくなる」と言ったが、8,9年経つと、もうかっこよくない、と。むしろ、学生が作っているプロダクツくったことないじゃんという感じになり、学生のためにも取らないと偉そうにできないというのも多少あった。MITは研究所であり、大学院。メディアラボの特徴として、department none of the above(その他の学問)で博士や教授を作れるというのがある。


◆これからの教育

Age of abundance。知識の販売機のような教育は意味がない。産学官ごちゃまぜにする。コラボレーションするために必要な場。人間のコネクション。学位だけじゃない。ペーパーライティングマシンのような大学もあるが、それだけではだめ。MIT的に言うと、ものを作って学ぶと異業種の人たちが一緒にコラボレーションできる。ものづくりが真ん中にあることも大事。


◆キミたちへのメッセージ

Neurodiversityという言葉がすごく好き。脳のダイバーシティ。みんながそれぞれ違う。自分の特徴をなるべく早く理解する。

いままでの教育は言われたことをきちっとこなす・命令に従うという大量生産社会が重要だった。

しかし、いまは命令を常に疑いながら自分で考えて、内在的な動機をもってがんばる。その動機を早く見つけないと、年を取ってしまうとエレルギーがなくなってしまう。

命令型から内在的同期型に切り替えるためには、「遊び」。遊んでそれがいつでも出てくるような無限のパワーにするのがベストパターン。





2023年3月18日土曜日

クールジャパン:ギョーザ

■クールジャパン:ギョーザ 





NHKクールジャパン「ギョーザ」の巻。

ギョーザの時代が来ました。

ラーメンやカレーと同じように、ギョーザは日本で独特の進化を遂げて、今や日本料理なんです。

ご当地ギョーザ、変わりギョーザ、いろんな種類がありますし、世界に飛び出して行きますよ。


「フランス・中国」

私の近所にもギョーザのバーという、ギョーザとシャンパンやワインのオシャレな専門店が増えていて、国際的な食べ物になった感じ。

専門店ですから。脇役から主役になった。

焼きギョーザ人気の一つの秘密は食感。

カリっとして、ジュワッとして、中の餡がフワっとほどける。

何重も食感が変化するのは、食感にこだわる日本の特徴。

しかもおかずにもなるしつまみにもなるし、それだけでもいい、これぞ完全食。


「フェス」

フェスまでやっちゃうっていうのは、それだけギョーザが多種多様で、全国に根付いてるってこと。

これほどフードフェスが多いのは日本全国に多様な食文化がある証拠。

例えばアイスが好きなら、フェスに行けば全国の有名なアイスが一箇所で味わえる。

本当に旅行に行くと思えば、こんなリーズナブルで手軽なレジャーはないので、食のフェスも世界に広がるかもしれない。


「焼き器」

職人仕事に敬意を払いつつ、誰もが使える機械を開発する。

これは矛盾しているわけじゃなくて、こうした機械は職人仕事ができるマシンを目指していて、あくまでも丁寧な仕事を目標にしている。

なので、かつて職人がギョーザを焼く技術を極めたのと同じように、今の職人は、何度で焼き始めて、鍋の中を何気圧にして、何度の水を何cc入れるかを研究し尽くして、それを科学的にコントロールして焼いている。

実はどちらの仕事にも職人は関わっていて、時代に合わせて、どこに職人がいるかが変わっているということ。

2023年3月14日火曜日

覚えるって役に立つ?

■覚えるって役に立つ?

ひとかたまりで覚える。

初体験は九九だったろう。

今でも覚えているし、ずいぶん役に立っている。

いんごすんごすん。

その後あれこれ覚えた。

けれどさほど役には立ってない。



東海道五十三次。

日本橋品川-京。

新幹線だとほぼ飛ばす。


円周率。

3.1415926535。今も100桁言える。

使ったことはない。


数の単位。

一十千万億兆京垓-不可思議無量大数。

分厘毛糸忽微繊-六徳虚空清浄。

使わない。


歴代天皇。

神武綏靖安寧懿徳。

使わない。



元素表。

水素ヘリウムリチウムベリリウム。水兵リーベじゃなく、ガチで最後まで覚えた。

高校の化学、試験開始後自分で元素表描いて臨んだらカンニングだと言われた。


歌詞はあれこれ自然に覚えた。

When Iで始まる文を作れという英語の試験で藤本君がLet it beの歌詞をまるごと書いたら0点だった。


残念。



社会人となって覚えたものはあまりない。2個ぐらい。

電気通信事業法。

運用する初の担当者だったので全部覚えろと指示され覚えた。

その後グリグリ改正され様変わりし、もはや役立たない。


ポケモン言えるかな。

言える最初の官僚になろうと思った。なった。

成果を発揮したことはない。


役に立たないけれど、覚える訓練は、訓練としてずいぶん役に立ちました。

でも全ての知識が脳内の記憶をたぶらずスマホで瞬時に得られる時代に、こういう訓練も意味をなくすのかなぁ。

どう思います?

2023年3月11日土曜日

学長くんガチョーン. 中井秀範さん

■学長くんガチョーン. 中井秀範さん



吉本の番頭さんから芸能界の元締め・音事協の番頭さんへ。桂三枝、さんま、ダウンタウンのマネージャーからNCSの開設など、今の吉本の柱を作ってこられたが、けっこう学級肌なんです。ぼくが慶応大学にいたとき、OBとして授業もやってもらいました。「キミら山崎邦正がどんなスゴいかわからんやろ!」っておっしゃったのが強く記憶に残ってます。


◆学生時代

本ばかり読んでいた。大学に入ってから勉強に目覚めた。親友が司法試験を目指すと言ったので勉強し始めた。憲法や行政法をやりだすと、弁護士より役人になるか学者になるかだとおもい、京都大学の院へ行こうとした。税法の清永先生の元で学ぼうとおもった。入試の時に体調が悪く受けられず、就職することにした。

慶應の西校舎の壁中に求人票があり、その中で1枚呼んでいるものがあった。それが吉本興業。当塾出身者ゼロとあった。慶應初の吉本。


◆勉強したことがいきる

今やっと勉強してきたことがいきてきた。コロナで永田町や霞が関に行くことが増え、40年を経て役に立っている。吉本の時にライツをやらせてもらい、著作権を勉強し直したので、音楽事業者協会の仕事もすんなりできたとおもう。


◆キミたちへのメッセージ

どうなるかわからない。チャンスは誰にでもあるが、ぼーっとしていると通り過ぎてしまう。常にテンションを上げておくことが一番大事。

これからの世の中は二足のわらじが許される時代。(北山修さんが「二足のわらじが履かへん社会はあかんとおもう」と言っていた。)それがもっと寛容になる。やりやすい社会になると決まっている。好きなことで生きていく。悔いのない人生を送るためには、好きなことをやる。


★後記

ぼくがMITにいたころ、子どもデジタルNPO「CANVAS」を作ることになり、その最初の活動として「漫才ワークショップ」をやりたいと考えた。吉本興業の大阪本社に凸撃、出てきたのが中井さん。20年前のこと。どついて仲良くコミュニケーションで人を笑わすという世界にない表現モデルを子どものワークショプにしたいので、芸人にファシリテーターをやってほしい。というぼくの提案に中井さんは、そんなんロボットにやらせるのがええ、とおっしゃる。うーん。なんやかんやいうて結局、けいはんな学研都市のATRでロボット漫才を開発したり(やったのが京都大学土佐尚子教授京大でのぼくのボス)、CANVASの活動が発展して吉本+NTTの子どもデジタルプラットフォーム「ラフ&ピースマザー」につながったり(漫才ワークショップ、今では盛んに行われている)、今に至っております。


そんなことより、M1に笑い飯が登場したころ(2002年かな)、スゴいの出てきましたねーと言ったら、「あいつら毎年出て最後まで獲られへんのちゃうかな」とおっしゃった。そうしたら、ホンマに毎年出て、9年連続、ずっと優勝できず、最後の回に獲ったんですよね、いやぁプロの眼はスゴいと思いました。たぶん偶然ですけど。

2023年3月7日火曜日

クレイグ・ライト著「天才」。

クレイグ・ライト著「天才」。


史上の天才たち、その栄光と苦悩、創造と破壊を縦横に描く痛快な授業。

偉業に敬意を払い、教育や環境、ジェンダーを語りつつ、狂気、不道徳、破壊を愉しげに語る。

イェール大学の人気講義というのもうなづけます。


創造性の書。

「他人が作り上げたもので勝負する人は天才ではない」。

「レディ・ガガ、ベートーヴェンは天才」だが「ヨーヨー・マはそうではない。」

「ジェフ・ベゾス、ジャック・マー、リチャード・ブランソンは天才」だが

「フェルプスやフェデラーは創造力の点でポイントはゼロ。」

という視点が小気味いい。


芸術、科学、ビジネス、政治にわたる歴史上の天才たちを、横串にからげていく。

この人たちが何をなしとげたかを知るだけで豊かな教養が得られます。

本の3割を文献リストが締めているのがいいかんじ。

ぼくの目に止まった天才たちの名前を書き出します。


モーツァルト、ベートーヴェン、バッハ、ショパン、メンデルスゾーン、シューマン、ワーグナー、マーラー、ドヴォルザーク、ドビュッシー、マイケル・ジャクソン、マライア・キャリー、エラ・フィッツジェラルド、ビング・クロスビー、スティビーワンダー、レディ・ガガ、ポール・マッカートニー


ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ゴッホ、ピカソ、カンディンスキー、アンリ・マティス、ウォーホル、セザンヌ、モディリアーニ、ブラック、ロダン、ボヌール、草間彌生、フランク・ロイド・ライト、ウォルト・ディズニー、マーサ・グラハム、ロビン・ウィリアムズ


シェイクスピア、ゾラ、オルコット、ゲーテ、ゴーリキー、ヴァージニア・ウルフ、JKローリング、ジェーン・オースティン、ジョルジュ・サンド、ジョージ・エリオット、トニ・モリスン、パール・バック、ドストエフスキー、トルストイ、バイロン卿、メアリー・シェリー、マーク・トウェイン、ヘミングウェイ


チューリング、ホーキング、アインシュタイン、エジソン、ニコラ・テスラ、ショックレー、ファラデー、ガリレオ、ダーウィン、ニュートン、ベンジャミン・フランクリン、キュリー夫人、メンデル、ダーウィン、ジェンナー、パスツール、グーテンベルク、ワトソン、クリック、ティム・バーナーズ・リー


ルター、キング牧師、リンカーン、エリザベス一世、ガンジー、チャーチル、ネルソン・マンデラ、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、ザッカバーグ、セルゲイ・ブリン、ジャック・マー、ビル・ゲイツ。


でもね。ヨーロッパ偏重なんです。掘り下げる事例はほぼ欧州のひと。アメリカが少々。

アジアは少数。ガンジー、ジャック・マー、草間彌生ぐらい。

そこに欧米知識層の狭い教養観も読み取れるのです。


この系譜に日本から参加させるとすればどなたでしょう。

葛飾北斎、野口英世、湯川秀樹、黒澤明、手塚治虫、つげ義春、鳥山明、井深大、本田宗一郎、宮本茂、・・。

もっともっと現れてほしい。日本の天才。

2023年3月4日土曜日

クールジャパン:フィギュア

■クールジャパン:フィギュア




NHKクールジャパン「フィギュア」の巻。

ぼく、3Dプリンタで自分のフィギュアを作ったんです。フィギュアって、どんどん身近になっているんですよ。

フィギュアはもともと、人間やキャラクターに似せた人形のことですが、動物や戦車、食べ物まで広がったミニチュア全体のことをさす言葉になりました。

ポップカルチャーとものづくりをかけ合わせたクールジャパンの代表です。


「エロ」

フィギュアのカワイイとセクシーが議論になっていましたが。欧米では性的でエロな表現はタブーです。

が、日本ではセクシーもエロも線引はあいまいで、かなり踏み込んだ表現がまかり通る。

それは春画に代表されるように、むかしから日本では大衆文化としておおらかに受け止められていて、だからこそ、エロマンガもエロアニメもエロゲームもジャンルとして成立していて、その表現の自由さが日本のポップカルチャーが海外で人気を博した理由の一つだし、同時に、海外から批判される理由の一つでもあります。

フィギュアのエロっぽさが、これからも海外で人気を博するのか、逆に批判が強まるのか、気がかりです。


「怪獣」

怪獣はゴジラに始まって昭和40年代にブームになりました。

当時ぼくは怪獣のビニール人形、今のフィギュアを集めて、今もたくさん持ってます。

ゴジラは水爆で生まれた生物で、戦後人類に警鐘を鳴らしました。

そこから映画やテレビでいろんな怪獣が登場して、人類の敵だったり味方だったり、とても多様な怪獣が生まれていきました。

神様の化身という怪獣も多いけれど、八百万の神々が住む日本だから、たくさんいても違和感はないし、生物を生み出すのは神様だけというキリスト教的なしばりもないから、たくさん生物を生み出したいという欲求が日本にはあったんでしょう。

これからもたくさん生んでいくはずです。


「フィギュア技術」

日本のフィギュアの技術はおもちゃの枠を超えています。

ものづくりニッポンの精神が注がれています。

作る人は動物なら骨格から、食べ物なら食感まで、とことん研究して突き詰める。

今後もフィギュアのものづくりがいろんな分野に応用されていきます。

精密なものづくりの力でポップなものを生み出すというフィギュアは、技術と文化の融合。

その技術はどんどん進化している。フィギュアの世界もまだまだ発展するでしょう。