Twitter

2022年6月27日月曜日

NHKは何処へ行く?

NHKは何処へ行く?



放送人の会「NHKは何処へ行く」@千代田放送会館。

登壇しました。

NHK経営計画を巡る議論です。

思うところを述べました。

他の登壇者と全く違う意見で、申し訳ありませんでした。



1.基本認識

NHKがんばれ。民放もがんばれ。

日本のTVは弱っている。

デジタル対応に15年遅れた。

デジタル敗戦の典型だ。

ネットはGAFANetflixDisneyなど米IT企業だけでなく、中国テンセントなども攻めてくる。

BBCTV10chに海外3ch、中国CCTV20ch、海外5言語ch持つ中で、NHK?


デジタルと世界の2面をどうとらえるか。

国内あまねくよい番組を二元体制で、という話は明治時代に幕藩体制の是非を議論しているように聞こえる。

NHK7000億円のとらえかたも、放送4兆円の中ではなく、国内情報市場70兆円の中でとらえたい。



2.経営計画

スリム化+強靭化は悪くない。

AI、配信などDXに投資する方向もよい。

だが遠慮がちだ。

値下げにしても1回小さく行い、政治圧力で700億円、月300円が取り沙汰されている。

しぶしぶ後出し感が否めない。

そこまで身を切るのか、なら挑戦や拡張も仕方ない、と思わせるものがあっていい。



3.ビジョン

つまり、将来、NHKはこうありたい、NHKはここに着地する、というビジョンや展望がない。

ので、波を1つ減らすことの是非、多少値下げすることの是非という小粒の条件闘争になる。

ネット含むデジタル・メディア空間の中でNHKをどう位置づけるかを考えるべき。


NHKBBCCCTVのようになりたいのか否か。

NHKHを変えて日本メディア協会や日本デジタル協会になりたいのか否か。

などの論があっていい。

総務省の会議で長く座長を務めた多賀谷一照先生が、NHKを分割して、スリム化した公共放送と有料・広告のドラマなどに再編という案を出された。ショックだ。







多賀谷先生に触発され、ぼくも改革案を落書きしてみた。

ホールディングスの下にハード・ソフト・ラボに3分割してぶらさげる。

ハード・ソフトのソフト、コンテンツは全番組をIPで管理する。

それをハード=ネットワークが配信する。全てクラウド管理し、データ収集も行う。


放送の電波を少数chで、そしてネットではニュース、教育、ドラマなど数十chを配信。

中国CCTVなみの専門chで海外配信する。

そこまでを本来業務として受信料で回す。

これなら受信料は半分にしても回るのではないか。

あるいは浮いた分を制作費に回す。


それ以外のネットワークは、有料のオンデマンドとメタバース。

NHKはメタバースを構築し、その空間ではeコマースや広告を展開すればよい。

そしてラボ。技術と文研は宝。

先端開拓はNHKが特殊法人たる理由の1つで、柱として機能強化してほしい。

企業や大学などと連携して競争力を発揮してもらいたい。









・・その後の議論にて発言しました。

日本はハードソフト一致の放送を守ってきた。

英国はBBC・民放ともにハードソフト分離でオールクラウド。

BBCは電波を返上するとの噂もある。受信料制度廃止論もある。

ダイナミック。


場面は既に変わった。通信放送融合はもう終わった。

広告6兆円、ネット2.7兆が4媒体2.5兆を抜いたというニュース。

4媒体と一くくりになったことがニュースだと思う。

融合論が起きた30年前には0だった市場が2.7兆円になった。

その市場を取りに行かなかっただけのこと。

その気になれば取れた。


ネット市場は動画広告がエンジンだという指摘があった。

その燃料はデータ。ネット広告は全てデータ主導。

ネットフリックスのヘイスティングスCEOはコンピュータの専門家だ。

NHKにしろ民放にしろ、そういうトップはいるか、

という問題提起と受け止める。



今をどう見るか、で戦略も変わる。

平時か戦時か。延長線上か転換点か。

ぼくは戦時の転換点だと見る。

コロナのDXでデジタル敗戦を認識したが、テレビはどうするかが見えない。

ウクライナでフェイクニュースやサイバー攻撃などデジタルが主戦場となる中で放送局はどうしているのか。


NHKをどうするかという問は、今NHKがなくて、NHKを作るとしたらどう設計するか、から逆算するのがよい。

NHKを叩く話ではなく、NHKを含む放送を含む情報空間を拡張する話をしたいです。




2022年6月20日月曜日

3D都市モデル☓都市DX

3D都市モデル都市DX

PLATEAU CONNECT3D都市モデル都市DX」に登壇しました。

国交省都市局都市政策課内山裕弥さんアクセンチュア藤井篤之さん東急不動産田中敦典さんと。

メタバース、デジタルツイン、CiP、オープンデータ、デジタル田園都市。

ぼくはPop Tech特区CiPの代表として参加しました。




PLATEAU」は、自治体保有データを活用して都市をサイバー空間に再現する国交省主導の3D都市モデルです。

「まちづくりのDX」のインフラの役割を担うものとして注目を集めています。

未来の都市開発ビジョンの可視化や、デジタル上でのエリア全体の管理などの分野で実装されつつあります。





ぼくは都市DXに関し自分のプロジェクトを紹介しました。・・・

この10年ほどオープンデータに関する官民の優れた取組を勝手に表彰する施策を続けてきて、いよいよデータを活かす社会実装が本格化してきたことを実感する。

同時に最近、政府の会議でもにわかにメタバースの議論が主要課題になっている。




リアルとバーチャルの接点にいる新しい街づくりを担うCiP協議会は、東京・竹芝20haにデジタル集積の特区を作る構想を2013年から始め、2020年に街開きした。

構想中にいくつかの産官学連携プロジェクトが走った。





デジタル技術を使った新スポーツ「超人スポーツ」。

AR空間でかめはめ波を出し合う対戦「HADO」、未来型にデザインした車イスレーサーで2100年のTOKYOのメタバース空間を走り抜ける「サイバーウィール」、メタバース空間で自転車で陣取りするゲーム「スピリットオーバーフロー」などを展開している。




五輪に向けて4K8Kの超大画面パブリックビューイング会場をNHKNTTらと全国整備するプロジェクトも推進した。メガネなしでVR空間に没入する映像音響技術。

コロナで会場設営が困難だったが、技術は完成したのでプロジェクトは完了、卒業。




竹芝にこれら先端技術をまるごと実装する企画を進めた。

多数のロボットが働き、テレイグジステンスでの仕事もできる。

1000以上のセンサーが埋め込まれ、データの収集・利用も進められ、サイネージでの表示も行われている。

ここまでまとまって動いているスマートビルは世界にも例を知らない。




しかし、コロナが来た。全ての状況が変わった。

集積を進めていたら、コロナは分散しろという。

新しい集中と分散、ニュー・ノーマルを、コロナ前より魅力的な環境として作る。

14世紀のペスト後にルネサンスが産まれたように、コロナ後に何を再生するか。

これはCiPにも課せられた宿題。





竹芝から豊洲・晴海・台場、そして羽田あたりをぐるりと面的につなごう。

鉄道、クルマ、自転車、船、ドローンの陸海空、そしてデジタルで。

渋谷もポップ&テックの改造が進んでいて、そのための社団の代表も務めている。

東京は多くの都市が集まった超都市なので、それらをつないで面にしていきたい。






テック&ポップの拠点づくりは各地でも構想されているので、それらをつなぐポップテック列島作りに進みたい。

名古屋、京都などとも連携策を進めている。 

ソウル、バルセロナ、上海など海外とも提携を進めている。

同時に課題は、これらヨコ展開からタテ展開、メタバースやデジタルツインの実装。







以後、質疑。



ここまでの都市DXをどうみる?

10年前にオープンデータを推進した頃はデータ利用の実態がなかったが、ようやく官民連携のオープンデータ利用が進み始めた。中でもプラトーは手触り感のある成果を上げていて、モデルとなる。



デジタルツインの可能性は?

ウクライナの亡命政府を作る報道があるが、エストニアは他国に侵略されてもデジタルに国家が残るよう電子政府を作った。

日本も沈没することを想定してデジタルツインを作っておいてよい。

そして戦争はメタバース縛りにしたい。



都市DXに必要なことは?

リアル空間にデータを埋め込み、トイレや店の混雑が把握できたり防災に役立てたりしている。役立つ。

かたやバーチャル空間ではポケモンGO。面白い。

リアル+バーチャルの都市DXは、この双方、役立つ+面白い、を併せ持つことが必要。



行政の役割は?

ユースケースを共有して、啓発して真似させること。

プラトー使って街を作ろう授業など学校での展開を進めること。

そして、メタバース上の不動産ルールや景観の権利などのルールを研究すること。

行政にしかできないことを、是非よろしくお願いします。


2022年6月13日月曜日

AIがみんなの校歌をつくる!

■AIがみんなの校歌をつくる!



BLabと理研AIPとの共同研究「超校歌」プロジェクトがスタートしました。

AIが校歌モデルを作り、小学校から大学まで校歌として採用したり、自校の校歌をアレンジしたりします。

https://lp.blaboratory.org/choukouka


日本特有の学校文化として発展を遂げてきた校歌。その起源は、明治政府の教育改革の一環として、価値観や思想の統一のために導入されたと言われ、その後「郷土の歌」として広がりました。

一世紀を経た令和の時代に、私たちが聴きたい・歌いたい校歌とは。




BLabと理研AIPの「超校歌」プロジェクト。

AI技術を用いて、価値観が多様化する時代に相応しい、進化する校歌のあり方を検討します。

全国の小学校、中学校、高校、大学の校歌のデータをAIに学習させ「これぞ校歌」「みんなの校歌」モデルを生成します。



iUAIが生成した楽曲を校歌として採択します。

既に少年ナイフ「Let's Go iU」など校歌はあるのですが、新校歌となります。

https://www.youtube.com/watch?v=Bwe_zUKU4Yg


インフィニティ国際学院、海陽町立海部小学校をはじめ研究に参加する学校も採択する予定です。

他にも参加校を募集します。


また、AIの学習を通じて、全国の校歌を整理する俯瞰マップと、楽曲をアレンジできるシステムを用意し、全国の学校が自校の校歌を再評価・編曲する機会を提供します。

むか~し作られた校歌、見つめ直してみません?


さらに、AIが生成する作品の著作権の在り方についても研究します。

かつて政府・知財本部の場で、AIが生成する作品の権利について世界に先駆け2年にわたり議論されたのですが、結論が出ないまま先送りとなりました。

いよいよ実態が現れるので、問題提起したいと考えています。


理研AIPAIによる楽曲の生成や校歌俯瞰マップとアレンジシステムの開発を担当します。

BLabは研究コンセプトの企画、全国の学校を巻き込んだ普及啓発や、AIが生み出したコンテンツの著作権に関する共同検討を行います。


理研AIPは杉山将東大教授が所長を担う日本のAI研究の総本山であり、私もコーディネーターを務めます。

楽曲の構造を分析する「生成音楽理論(GTTM)」を研究する浜中雅俊チームリーダーがこのプロジェクトを率います。

小室哲哉さんがその客員主管研究員に就任することも先ごろ報じられました。




BLabは石戸奈々子さんが所長を務めるiUの研究所です。

Beyond, Borderless, Breakthrough

世界の大学・研究所、地域、人材をつないで、みんなの知識や得意技で、技術、サービス、コンテンツ、ビジネス、社会を生みだす参加型のプラットフォームです。


iUと理研、音楽とAI

いかなるシナジーを奏でますか。

乞うご期待!