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2020年11月30日月曜日

IOWN構想

 ■IOWN構想


NTT川添雄彦常務にもらった「IOWN構想」という本を読みました。遅ればせー。

NTT澤田体制が打ち出したテクノロジー先導の新ビジョン。

ネット、スマートからAI/IoTに転ずるに当たって、GAFAやBATの向こうを張る通信キャリアの気概が読み取れます。


IOWNは、80年代のINS=ニューメディア、90年のVIP=マルチメディア、2000年代のNGN=ブロードバンドに次ぐ大構想。同時にそれはネットやスマートをうまく主導できなかった通信キャリアの追試答案のようです。壮でありながら、夢物語を描くのではなく、真面目な技術屋魂が読み取れます。


IPを超える「オール光」によるネットワーク刷新と、サイバー空間に現実空間と同じモデルを作る「デジタルツイン」。伝送容量125倍、低遅延200倍、低消費電力100倍を打ち出しています。そこにAI、VR/AR、量子コンピュータ、バイオメディカルなど11のテクノロジーが入れのように絡み合う。


ぼくが惹かれたのは、技術主導でありながら社会実装を深く見つている点。あらゆるモノにセンサーやカメラが装着され、社会課題の解決に向けられる。

例えば容量や速度の問題でデジタルはリアルの情報をカットしてきたが、人間の目では判別がつかないような異常もデータとして処理できるようになる。


さまざまなセンサーで情報をデータとして捉え「蜂の視覚やゴリラや犬の嗅覚、コウモリの耳、そうしたものもナチュラルに捉えてていねいに拾い上げていくとしたら、人間の五感を大きく拡張していくことができるだろう。」

身体拡張。おもしろい。


「サイバー空間にもうひとりの『私』が再現される」。いいね。

コロナはぼくらの存在を一気にバーチャル世界に押し込み、その中でどう暮らし、働き、遊ぶのかが現実問題となりました。ぼくはかけもちZOOM会議も多くなり、アバターに代理してもらいたい。そんな技術の到来を待ち望みます。


IOWNは「桁違いの正確さと迅速さ」で未来予測を行う、というのもおもしろい。公共空間での人流予測。バイオデータに基づく感染症の対策。正確・瞬時の渋滞予測や事故回避による自動運転。人と人のAVコミュニケーションを遥かに凌ぐデータ量が飛び交う世の「インフラ」を提供する、ということですね。


NTTがラスベガスで推進しているスマートシティも構想の一環として紹介されています。その後発表されたトヨタとの提携による静岡県裾野市の構想も同様ですね。Googleがトロントの構想を中止するとの発表がありましたが、街づくりのような長期の公的な仕事は「インフラ」屋に面目を保ってもらいたい。


ユースケースとして、MaaS医療、金融、教育、公などを挙げています。オープンイノベーションが大事です。通信キャリアはつなぐことが仕事。そのプラットフォーム力が技術力とあいまってどう発揮されるのか。注目します。

2020年11月23日月曜日

世界初、IoT放送。

■世界初、IoT放送。

放送の電波に通信プロトコルIPを乗せ情報・データを発信する「IPDC」。

ぼくが会長として設立したのが2009年。

10年を経て具体的な動きが現れてきました。

https://www.ipdcforum.org/



TBSテレビ、日本テレビや毎日放送、讀賣テレビ、関西テレビ、朝日放送、テレビ信州などの放送局、スペースシャワー、ソニー・ピクチャーズなどのコンテンツ、電通、博報堂などの広告、そしてNTTスマートコネクト、NEC、SCSK、マスプロ電工などシステム系も参加しています。


NOTTVが撤退した後のV-high周波数帯を使い、防災などの情報を提供する動きが始まっています。


東京・竹芝でわれわれが進めるテック・ポップ特区CiPは、既に特定実験試験局の免許を取得し、スマホ、デジタルサージなどのIT機器、センサーやRFタグなどのIoT機器などに、緊急・防災データを送信するIoT放送実験を行います。徳島県阿南市でも、四国放送の協力をえて、実際のフィールド実証実を行います。


総務省は実証期間を今年度までと定め、ユースケース期具体化を求めています。そして20213月にV-high用方針を策定する腹積もり。IPDCマルチメディア放送など放送サービスの高度化やIoT端末向けデータ同時送信システムなどが有望視されています。



IPDCはFM東京グループがV-Low周波数帯で採用していました。が、20203月末をもってサービスを停止。自治体がV-lowでV-ALERT(自治体向け防災情報広報システム)に使っていた仕組みを地デジに引っ越す動きが出てきました。既に、テレビ信州や南海放送が、地デジでIPDCを行うための追加の免許を取得し、自治体と組んだ実験めています



れを踏まえ、本年度、IPDCフォーラムは2つの基本方針進むことにしました。

ず、既存の地デジ資産を有効活用し、地デジ波による高度防災行政無線の実現を図るとともに、V-lowからの引越しも実現させる制度設計(通信・放送両用免許の具体化など)を総務省に働きかけます。


第2に、IoT放送の実現を図る。2020年度は実証実験を継続し、その成果を踏まえ、全国1波で空いているV-high帯におけるIoT放送の制度化を総務省に働きかけます。

始まります。よろしく。

2020年11月16日月曜日

オンライン・ワークショップコレクションを開催しました。

 ■オンライン・ークショップコレクションを開催しました。


CANVAS オンラン・ワークショップコレクションを開催しました。

ZOOMなどオンラインでワークショップ

約100のワークショップが集結しました。

子どたちもおかあさんおとうさんも、おうちで参加。

お絵かき、ダンス、プログラミング。

たぶん、世界初の試みです。

http://wsc.or.jp/online/



3月にiUキャンパスで開いたのは、WSCオンライン。

リアル会場で行ったワークショップを配信した放送型でした。

今回のは、あちこちの場所から発信てオンライン上にみんなが集い行う参加型/SNS型です。

新しい!

「WSCオンラインが開催されました」

https://news.yahoo.co.jp/byline/nakamura-ichiya/20200404-00171322/



漫才をつくろう。プログラミングでロボットをかそう。デジタルえほんをつくろう。

テレビ番組編集長に挑戦しよう。食べ物で絵の具をつくろう。ねん細工をしよう。

曲をつくろう。地図をつくろう。妖怪かるたをつくろう。ぬいぐるみをつくろう。



芸人たちもたくさんワークショップを提供しました。

トレンディエンジェル斎藤さん、天狗さん、ロバート山本さん、ジョイマンさん、ランパンプスさんガリットチュウ福島さん、パンサー尾形さん、みなさんおつかれさま!



当日のよな大雨の日でも濡れることなく、リアルのワークショップコレクションのうに何時間も行列待ちする必要もなく、パソコンの前に座りさえすればなんでもすぐに体験できる。

鹿児島、京都、静岡、仙台・・・全国地からワークショップ出展があったのもオンランならでは。


PCの向こうにはたくさんのおうち。元気な子どもたちデジタルネイティブは全く物怖じしない。

リアルよりもすんなり溶け込んでくる。

さらに、おかあさん、おとうさん、おばあちゃん、イヌ、ほかの家族もどんどん入ってくる。

リアルよりも家族加しやすくていいね!


同時にこれは親のデジタルリテラシーが問われるなぁ。

ワークショップに参加する際のID確認、接続チェックなどに時間がかかったのは、家のIT境に左右された面もあります。

カメラ+マクも設置て大画面TVで参加している慣れたお宅もありました。




いくか吉本ワークショップを覗いてみよう

から人型ロボットPepper」のプグラミングをして、遠隔にあるPepperを操作。

してみんなでジェスチャーゲームをつくって本芸人とバトルしよう!

なんでもバルーンアートにしちゃうキャプテン★ザコさんと、保育士と小中高の教員免を持つランパンプス寺内さんが担当。


おばたのお兄さんとプログラミンで遊ぼう。

パソコンを使わずに遊びながらプログラミングを学べるソニーのロボットトイ「toio」。

ひとりでもみんなでも、ゲームや工作、絵本、運転などいろいろあそびを通して楽しむことができる代です。




「ガリットチュウ福島くんたび」えほんをつくろう。

動物園・遊園地・宇宙森、好きな場所の絵を描いて、ガリットチュウ福島くんが色んな場所をする1つのデジタルえほんをつく

よしもと所属のメデアデザイン博士・中村真さんと。


デジタルほん その2。

りがとうを伝えたい人の絵を描いて、パンサー尾形さんの声を入て、みんなでありがとうを伝える1つ声が出るえほんをつくる。こちらもwithドクターまりん。


オンランで漫才ワークショップ

鉄板の漫才づくり。

トレンディエンジェル斎藤さん+天狗さん。

子どもたち考えたネタを芸人たちと一緒に披露。

NTT+吉本興業の教育配信プラットフォーム「ラフ&ピース マザー」との連携です。



「みんなでつくろう!だじゃれ体操」。

振付家ストウミキコさん+ジョイマンとつくって踊る!

iUでのWSCでもお世になりました。




マスクに好きな絵を描いてお絵描きマスクをつくろう!byゃかりきさん。

コロナをぶっとばせ

時間が来ても子どもたちが退出しないので終わりません。

ずっとバイバーイ・バイバーイってやって遊んでる。

そうだよねぇ。ずっと遊んでいたいよね。



ロバート山本さんの「むちゃぶり かみしばい」読み聞かせ。

現役の大学の教員+芸 黒ラブ教授の最先端科学ワークショップ。

他にもいろいろ だいたい100本。

コロナ後の新しい参加型オンライン活動のモデルが見えました。

またやりましょうね!

2020年11月9日月曜日

コロナ下の5Gを問う情報通信白書2020

■コロナ下の5Gを問情報通信白書2020


情報通信白書2020が公表されました。

特集テーマ「5Gが促デジタル変革と新たな日常の構築」。コロナよる新生活様式、働き方を展望し、5Gが及ぼす影響について分析します。「Beyond 5G」に向けた動向も紹介しています。


5Gという基盤の上に、AIビッグデータ・IoTの技術で産業の効率・高付加価値化を目指してきたが、コロナにより、人の生命保護を前提に、サイバー空間とリア空間が同期する社会へ向かう不可逆的な進化が「新たな価値を創出する」というポジティブな認識を示します。



まず、通信市場の変化に関し、携帯電話端末/スマホの市場で日本企業の存在感が低くなっているとの指摘があます。ぼくは日本製の機器を伸ばす政策目標がかねてから疑問でした。どこ製だろうが、ユーザの便益を最大化する政策を採るべだと。その意見はずっと無視されていました。


日本製がゼロになって、起業ユーザはを含め、利用者は泣いているでしょうか? そんなことはあるまい。

機器産業が負けても、他の利用産業が勝てば、その方がいい。

ザの便益をどう可視化し、分析するか。そが政策テーマではないでしょうか。


次に白書は、日本は課題先進国で、人口減少・少子高齢化が進んでおり、ICTを導入・利活用することで、雇用や生活の質、労働生産性の向を積極的に進めるべき、という認識を示します。正しいです。

つまり、通信政策は、かつての通信産業拡大政策から、通信利用政策に移った、ということです。




そこでコロナです。

テレワーク、遠隔授業、遠隔医療が拡大しています。

一方、トラフィック増、セキュリティリスクへの対応、電子契約への移行などの課題を挙げています。正しい。

そして教育は、学校から家庭の情報化へと政策課題が移動します。総務省マターとなります。今後踏み込む必要があるでしょう。


いや、企業、学校、病院より、役所が問題です。行政の情報化。

これは総務省に責任があります。

ICTと、国の行政情報システムと、地方行政を所管する役所ですから。

その踏み込みは、まだ甘い。

でも書けないんですよね。白書は全省庁との協議が必要だから。ボコボコに削られちゃう。

白書とは別のアプローチが必要でしょう。



今回の白書は5Gが主役です。

超高速、超低遅延、多数同時接続。

でも、そのリアリティーがまだありません。よくわからないんです。

なので白書もユースケースを共有する段階。

農業、インフラ、建設、モビリティ。

個人利用よりも産業利用を前面に出しています。まずはそうでしょう。



同時に、5GIoTはデータが主役となります。

まだその認識は一般的ではありますまい。

これもデータを活用したビジネスや生活の実例がリアリティーをもって共有されていないから。

利用者にとってデータが利用・流通することのメリットを示していくことが政策課題でしょう。




ところでICT分野の基本データに気になる数値がありました。


情報通信産業の国内生産額は99.1兆円で全産業の9.8%。

実質成長率に対する情報通信産業の寄与率は40.8%

ICT財・サービスの貿易額は輸入12.8兆円、輸出8.7兆円。

「とはいえ」産業インパクトは大きい。特に貿易赤字4兆円の扱いは、政策テーマたり得ます。


情報通信産業の研究費は3.9兆円、企業研究費の27.4%。

情報通信産業の研究者数は17.6万人で企業研究者の34.8%。

国にとって実に重い位置を占めています。

審議会などでは政府のR&D投資がよく論じられますが、民間のR&D力をどうするかの方が重要テーマと考えます。


コロナ5G。この1年は社会経済もICTも刷新の時期となります。

何事もなければ五輪を振り返っていたであろう来年の白書は、何をどうテーマ化しますかね。