■学長くんガチョーン. シーラ・クリフさん
着物研究家、シーラさん。イギリスから来て、古着に魅せられ、着物の道へ。派手に見えるかもしれないが、計算され散らかさない色使い、帽子・バッグ・手袋など英国貴族風コーティネイトなど、外人なんちゃって和服とは対極の、着物の価値を引き出してなおかつ新しい自由をデザインする、そのスタイルに魅せられて、インタビュー。見習います!!
◆着物との出会い
古いものが好き。日本に来て、はじめは食器や器を見に骨董市へ行った。ファッションや服がもともと好きで、何なのかわからないけれど美しい布がたくさんかけてあり気になった。それは大正や昭和の古い着物だった。
ある日真っ赤なものを買った。この赤はすごい!とおもって。友人に赤い着物を買ったと報告したら、これは下着(襦袢)だと言われた。色・質感・楽しい、面白い模様がたくさんあり、洋服とは全然違うよさを感じた。
◆コーディネートのこだわり
色合わせを大切にしている。全部統一することもあるが、色を3つに絞るときれいにまとまった印象になる。みんなシーラの着物は派手だというが、着物を一緒に見ると全然派手でなく逆に地味。小物で遊んで華やかにする。
2001年に着物の展示をイギリスで行った際、色・柄の研究をしているマンチェスター大学の先生がいらっしゃった。世の中に色と柄がなくなっているといっていた。21年前。いまはもっと色と柄がなくなっている。ユニクロや無印がその証拠。いろんな授業でこの話をするとみんな自分の服をみる。色・柄を着ていない。ほとんど紺・黒・ベージュ・クリーム。洋服が制服みたいになっていて、なかなか表現がしにくい。
◆着物とルール
着物のルールがかたくなったのは、戦後着物が立派になりすぎた。着方を習うのであれば着付け教室へ行くしかない。教えやすいように方法をつくり、統一させてしまった。それによりみんなが同じ様に着物を着るようになった。白い襟、白い足袋、襟を何cm出すなど。ルールが伝統だと思っている。そんな昔の伝統ではない。もともとはみんな自由だった。
◆海外で着物
着物でマンチェスターで歩くと、みんな振り向かない。サリーの人、ターバンの人色んな人がすでにいる。
◆男性の着物
ヨーロッパのスーツのように仕事着になった。スーツのみたいにあまり表現しない。襦袢や裏にすべて模様を集める。もう少し、おしゃれに自由に色や柄を着られればいいとおもう。裏だけでなく、表でも。
◆着物の未来
1985年くらいのピークからずっと産業が小さくなっている。しかし、着る人の数はふえている。すごくいい。これからもっと増えていくとおもう。授業でも興味がある学生が多い。若い日本人は、着物は素敵で着たいとおもっている。ただ今まで縁がない。
◆大学
イギリスの大学は日本と異なり、3年間。1年目から自分の勉強したいことをする。基礎科目はあまりない。
日本の大学は、必ず授業は教室で90分という点が問題だとおもう。ある科目は30分で習えるものもあれば、1日集中した方がいいものもある。しかし内容と関係なく、90分15回と決まっている。枠が決まっていて、そこにはめていく。
◆キミたちへのメッセージ
ずっと前から着物の本を書きたいと思っていて、この夢を追っていて捨てられなかった。最初は出版社からNo thank you.着物の本は売れない、と言っていた。しょうがない。博士をとって、そこからまた当たってみるということにした。この夢を持ち、実現するまで20年以上かかった。
だから、これをやりたいという夢があれば、捨てないで、頑張って、根強く、追って、一歩。続けてください。









