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2019年11月28日木曜日

東京ゲームショウ2019

■東京ゲームショウ2019
もう来ないぞ。
もうこんなおっさんの来るイベントじゃない。
と言いつつ毎年来ている東京ゲームショウ。

ぼくの注目は3点。
eスポーツ、5Gクラウド、人材育成。
まず昨年が日本の元年となったeスポーツ。
いよいよ本格離陸です。
今回、ステージイベント「e-Sports X」が催されました。

昨年、統一団体として発足した日本eスポーツ連合JeSU。
経産省の委託で近く検討会を立ち上げます。
ぼくも召喚されると、岡村会長からアナウンスがありました。
承知いたしました。

その場で、景表法と刑法をクリアする画期的な整理がなされたとの報告がありました。
大いなる進展です。
「日本eスポーツ界に画期的な進展! 日本eスポーツ連合の報告会が開催」

AIC2019日本代表決定戦、決勝@e-Sports X
DeNAとテンセントが提携するArena of Valorのタイで開かれる世界大会への出場権を争います。
選手には、瞬発力や戦略性だけでなく、体力も必要ということがライブを見ているとわかります。

e-Sports X、隣の会場では、ぷよぷよ。
これもeスポーツですが、Arena of Valorよりユルい空気が流れます。
日本ぽいゲームの世界化を進めたいですね。

2つ目の注目点、5Gクラウド。NTTドコモ。
先日、韓国PUBGのかたに聞きました。
「eスポーツは5GでPCベースからモバイルベースに移行する。超低遅延でクラウドベースに移行する。超連結を活かし、100人単位のプレイヤーが同時対戦する。4K多画面のマルチビューをスマホで楽しむ。」

ですよね。
5Gクラウドはゲームの表現、遊び方、産業構造をまるごと変えそうです。
だからクラウドゲームを標榜するGoogleのプレゼンスは気になります。
NTTドコモやGoole。プレーヤーの顔ぶれも広がります。

3つ目の注目点、人材育成。
東京ゲームショウはたくさんの学校がブースを出していることに意義を見出します。
日本電子専門学校。伝統ある、常連です。
ぼくが開学準備中のiUは日本電子の弟分として作ることにしています。

日本電子の学生たちが作ったレーシングゲーム。
黒山の人気。
「パワーアップしてるねぇ」とゲーム通のお客さんが評していました。
パワーアップ、しようぜ!

「触ると反応するデジタルサイネージでありますから、触って、同じポーズで自撮りしてください!」と学生に命じられ、してみた。

日本ゲーム大賞U18部門。
ゲーム界希望の星が毎年 ステージに上ります。
今年の金賞は池上くん、小学生!
ジャンプができない主人公の忍者が、手裏剣で敵をやっつけながら城を目指すゲーム。
ゲーム界のレジェンドたちが「ゲームの本質を突いている」と絶賛していました。
あのさあ、キミ、iU、来てくださらない?

さてセガです。
久しぶりの新サクラ大戦です、。
原作の広井王子さんにはiUの超客員教授に就任いただきます。

ぼくセガ顧問を務めていたころドリームキャストで水口哲也さんが作ったスペースチャンネル5は今年も健在。
だけどVRはあんまり目立たなくなりました。
ゲームのステージも移りつつあるようです。

過去3年のぼくのTGSメモです。
2018
2017
2016


今年は最終日に来まして、入場券を買ってから入場できるまで、炎天下で1時間待ちました。
おっさんで並んでるのぼくだけか。
もう来ないぞ。

2019年11月25日月曜日

ウラジオストクのデジタルとアナログ

■ウラジオストクのデジタルとアナログ

超ヒマなので、ウラジオストク、行ってきた。
2時間20分。沖縄より近い。
日本語表記は浦塩斯徳。ウラジオ・ストク。
ホンマはウラジ・オストク。
アム(川)、ステル(港)、ダム(堤防)のアムステルダムを、アムスと呼ぶみたいな。
イブサンローランをイブサンと呼ぶ関西のおばはんのような。

ロシアは2回め。
レーニンのバッジはたくさん売ってるけど、スターリンものがありません。
通るクルマを数えたら、100台中、トヨタホンダニッサン三菱スバルスズキ、96台が日本車。
7年前、初めてロシア(モスクワ)を訪れた際と、さほど変わりありません。
前回に記録したことを、再記しておきます。


ソ連といえば、東京五輪重量挙げのジャボチンスキーであり、札幌五輪アイスホッケーでCCCPと書かれたユニフォームの鬼たちであり、モスクワ五輪ボイコット高田選手ナミダの抗議であり、ジンギスカンの「めざせモスクワ」であります。

「犬のこと英語でドッグよ」
「ふうんじゃあ猫は?」
「キャット」
「ドリプシ。ドリプシってママ何のこと?」
「それはねところの名前なの。ソビエトにねドリプシっていうところがあるの。そこの人たちは発酵乳を毎日飲んでいるからとても元気で長生きするのよ」
「ふうんそれでドリプシか。覚えたーっと」

「毎日ドリプシはそこで飲まれている発酵乳に蜂蜜を加えた栄養たっぷりの飲み物なの」
「それでうちのおじいちゃん毎日飲んでるから元気なんだね、ママは肌がきれいだし」
「ま、いやあね、この子」
毎日毎日ドリプシー♪
「とにかくおいしいや!」
(以上、関西ローカル)

ウルトラQ「地底超特急西へ」で、ラストシーン「私はカモメ」というセリフの意味がわからず、テレシコワという人の言葉だとおかあさんがと教えてくれた4歳の記憶。
ところで今気づいたが、このタイトルは「独立愚連隊西へ」に引っかけたのだな。

中学のときコピーしたBack in the USSRであり、中学で習ったボルシェビキであり、高校で習ったトロッキズムであり、大学に並んでいたタテカンのトロ文字であり、ぼくと同じころ活動していたザ・スターリンであります。

上京して最初に八重洲の地下で食ったビーフストロガノフであり、近ごろ解散したt.A.T.u.であり、ユーリ海老原改め勇利アルバチャコフ衝撃のハードパンチであります。彼の世界戦は猫パンチのミッキー・ロークの前座だった!その自殺行為で日本拳闘界は長い冬を迎えることになったことを付言します。



さて今回の目的は、ウラジオストクのデジタルサイネージ視察。
コンソーシアムでもロシア関係者から話を伺っていましたので。
だけど街に特筆すべき映像は見当たらず、バーキンがビル壁をデジタルにするのを見て、アメリカが忍び寄っているのを感じた程度。

ところが、ルースキー島にある「沿海州水族館」を訪れ評価は一変。
たいへんなデジタル+アナログ空間でした。
2016年にオープンした新名所。
ここだけを目当てにウラジオストクに来る値打ちがあります。

タッチスクリーン、映像表示は新しい施設だけに見事で、日英中の多言語表示も備えています。

3D表示の学習施設、ARによる展示、5D劇場(3D映像にイスが動いて風や水を浴びせるやつ)、ふんだんに盛り込んでいます。

それ以上に感心したのは、デジタルとアナログのバランス。大画面での映像と、巨大でリアルな造形物による空間展示です。本気の空間デザインを感じました。


鉄板のイルカショーも、スクリーン表示とのシンクロが見事。

アナログのみの造形も素晴らしく、端的に言っておカネがかかってます。
これ、元とれないだろうなぁ。
飲食は乏しくて、あまり稼ぐ気力はなさそうだし。

ロシアの知人がいます。
MITメディアラボ。
ヘルメットが吐息や汗を感知して、データでレゴの城や人形を動かすシステムをデモする細身で巻き毛の修士学生がいた。
PCにつなげたバットを振ると体の具合がわかるシステムも作っていたが、本人は握りが左右アベコベだ。
おマエ野球やったことないやろ!

その兄ちゃん、ロシアから逃げてきたという。
ロシアじゃ何をしていたの?
「テトリス作った。」
はァ?
調べてみた。ホントだっ た。
16歳でテトリスを作り、そのせいであれこれ怖ろしいことに巻き込まれ、ボストンに流れてきたヴァディム・ゲラシモフ君。
当時あれこれ支援したが、今どうしているのかな。

ノッシノッシ歩く男どもの顔は、ブレジネフだったりコスイギンだったりアンドロポフだったりメドベージェフだったりブブカだったりします。
女性はキッチリやせていて、デブ専の楽園を期待するとガッカリします。
うれしいことに腎臓スープがあったのでいただきました。
以上、報告まで。

2019年11月21日木曜日

世界初、IoT放送

■世界初、IoT放送

通信と放送の融合。
放送の電波に通信プロトコルIPを乗せる「IPDC」を10年前から推進してきました。
「IPDCフォーラム」がこのほどV-High帯における特定実験試験局免許を取得しました。 
この免許を活用し、IPDC 実証実験を 2021 年 3 月まで行います。
放送のユースケースを開発し、放送事業者による新しいビジネスモデルを探ります。 

IPDCフォーラムはぼくが代表を務め、顧問に村井純さん、メンバーは放送局、メーカー、広告、ソフトウェア、通信社など38社から成り立っています。

V-Highは地デジ整備で空いたかつてのTV用周波数帯で、その後NOTTVが使っていましたが、事業撤退に伴い空き地になっていたもの。

実験はポップ・テック特区CiPの東京港区竹芝地区で行います。竹芝CiPは電波特区を標榜するなどAI・IoTはじめ先端技術を集積的に実装することとしており、まずはIPDCでIoT放送を実装するものです。世界初の試みとなります。

放送波にIP 信号を重畳させ、全国津々浦々に整備されてきた放送網を活用して、スマホやパソコン、あるいはIoT デバイスに向けて、様々な情報やIoT制御情報を送る仕掛けです。

放送の一斉同報性、大多数への同時接続性を活かし、都市部でもローカルでも、通信を活用するよりも安価に、しかも通信特有の輻輳等の問題もなく、IP 化された情報を確実に届けることを可能とする技術。一部の放送事業者が導入しています。

今回、東京大学情報の中尾研究室の協力のもとに、V-High帯の受信機にBluetoothを乗せ、放送経由で届いたIP情報をBluetoothプッシュでスマホ、パソコン、IoTデバイスなどに届ける仕組みを構築しました。 

先ずは防災減災分野での活用を想定します。テレビやラジオでは届けきれない詳細な情報、地域に特化した情報などを、放送波を活用してスマホやIP デバイスに届け、放送を補完するユースケースを開拓します。

徳島県阿南市において「あなん先進的防災・防犯システム検討委員会」の協力、四国放送の参加のもと、スマホやIoT機器向けの放送を今回のシステムで実現し、避難誘導などの実現に役立てます。

IPDCフォーラムでは、防災減災分野以外でも、放送波によるロボット制御、ローカル5G連携などさまざまな実証実験を計画しています。竹芝CiPは来年7月に街開きで、さらに実験場所は関東圏のみならず、近畿圏、四国圏等への拡大も行う予定です。


幕張メッセで開催される InterBEE2019の会場では、今回準備している実験システム(送出機並びに開発している受信機)の展示を予定をしています。 詳細はそちらでご説明できるようにしますので、ぜひご来場ください。

なお、総務省から電波利用料300円の請求が来ておりました。
請求、はえーな。
いえ、払います払います。


2019年11月18日月曜日

令和元年の情報通信白書、値打ちアリ。

■令和元年の情報通信白書、値打ちアリ。


令和元年版 情報通信白書。できました。
今年も編集委員を務めました。
いつもは、せめて概要版読めば?と勧めるところ、今年は、本文をじっくりお読み下さい。
デジタルのこれまでと、今と、これからを知る重要な読み物に仕上がりました。
タダです。

第1章「ICTとデジタル経済はどのように進化してきたのか」

ショルダーホン、ポケベル、PHS、パソコン通信、ダイヤルアップ。
携帯電話とインターネットが普及した平成の30年をがっつり振り返ります。

日本企業のICT利用は、昭和には世界に先駆けた先進的な利用があったものの、平成はICT投資が停滞、米国や欧州と比較しても低い伸びにとどまることを明示。
80年代は電子立国と称されながら2000年代にはICT機器は生産・輸出とも減少、2013年に輸出入逆転。
・・勝者から敗者へと堕ちた実態を描きます。

デジタル史の総括に加え、現在の断面も切り取る。
米GAFA、中BATらデジタル・プラットフォーマーの動向と事業構造、欧GDPRなど世界の規制、AIの仕組みと動静、サイバーセキュリティの動向など。
・・デジタルの今を読む包括的で絶好のテキストです。

インターネットとマスメディアの関係にも1節を割く。
エコーチェンバー、フィルターバブル、世論分断、炎上、フェイクニュース、リテラシー。
放送法改正で通信・放送融合2.0を迎える一方、海賊版などネット言論空間の在り方も問われた1年。
・・踏み込んでいます。


第2章「Society 5.0が真価を発揮するために何が必要か」

デジタル経済の特質とデジタルトランスフォーメーション。
所有から利用へ。シェアエコ。フリーランスとして仕事を受注。時間や人間関係に縛られない生き方。C2CやC2Bといった取引関係。バリューチェーン構造が変化。
・・根本的な変化を説きます。


1. 全情報がデジタルデータになり、2.全情報のやりとりのコストが抜本的に低廉化し、3.全経済活動のコスト構造を変革する=デジタル経済。

2. 5Gとオープンデータがこの仕組みを更に進化させる。そして全産業にICTが一体化していく=デジタル・トランスフォーメーション。
・・経営者が読むべき書籍です。

そして、デジタル経済の進化は社会を豊かにするかを問う。
ICTはGDP成長をもたらさないのか。
GDP統計はデジタル経済の経済活動を捕捉できていないのではないか。
GDPは指標として有効か。
ICTは格差を生むのか。
ICTは「一人勝ち」を生むのか。
人は何を豊かさと感じるのか。
・・本質的な問題提起です。

ICTの指数関数的な発展の変化はある地点から急激になる。
汎用技術が効果を発揮するまでには時間がかかる。
補完的なイノベーションが伴うことで汎用技術は効果を発揮する。
新たな技術はバブルと恐慌を経て普及してきた。
・・ぼく好みの分析ですが、ぼくもまだきちんと読み込めていません。考えます。

さて、ここからは「どのような改革が必要か」と題し、プロフィットセンター/フロントオフィスのICTへの転換、ICT人材の再配置、オープン・イノベーションとしてのM&A、働き方改革といった処方が並ぶ。
・・だけどここは要注意。白書がそう言うからといって、読者は鵜呑みにせず、自らの戦略を考えること。

「人間の拡張」に紙幅を割いている点に注目。
ICTが人間の能力を更に拡張することを期待するという分析だ。
外骨格・義手義足のように身体機能を補綴すること。
テレプレゼンスが遠隔地での作業を可能にすること。
視覚や聴覚などの感覚を技術で強化すること。
AIと人間の協調で認知を拡張すること。

ICT、IoT、AIによる人間の拡張を、マズローまで引用しつつ、社会インフラの全体最適化、サービスのパーソナライズ化などを通じ、「身体の拡張」「存在の拡張」による新たな働き方や人間が働くことのポジティブな代替に言及する。
・・めっちゃ攻めてますよ、総務省。

これは1-2章だけの紹介でございまして、ICT産業の動向、サービスの利用動向、政策の動向など白書たる基本はちゃんと収められています。

ほう、白書ってやつ、たまには読んでみるか。
という値打ちのあるデジタル冊子です。
紹介まで。

2019年11月14日木曜日

iU開学、正式決定。10の挑戦。

■iU開学、正式決定。10の挑戦。



iU、文科省から設置認可「可」の判定をようやくいただきました!
世界にない大学を作ります。
来春に正式開学致します。
学長を務めます。

iUは「情報経営イノベーション専門職大学」という日本一長い正式名称。
世界で初めてイノベーションを大学名に入れたのですが、あくまでiUが「名前」です。
情報経営うんぬんは「説明」。情報ICTと経営マネジメントでイノベーションを起こす専門職プロを育てる大学、という。

日本の大学の正式名称は「説明」を求めるのでそうしたのですが、「名前」ってのは通常、説明を求めませんよね?
ぼくは伊知哉という名前ですが、それは何の説明でもなく、だからといって、西陣木工職人孫とか、洗濯屋有借金長男なんて正式名つけないですよね。

なので、正式名称はともかく「iU」でいきます。
マサチューセッツ工科大学という説明じゃなくてみんなMITと呼ぶように。立命館アジア太平洋大学じゃなくてAPUと呼ばれるように。
iUと呼んでもらえるよう、努めます。
キミたちがいて、ボクがいる。
You & I  iU。


iUの設計方針は2年前に書いたものと基本的には変わっていません。
「i大マニフェスト」

でもかなり磨いて準備してきているので、「10の挑戦」をアップデイトしておきます。

10の挑戦。

1 情報経営イノベーション
 ICTビジネスプロジェクトベースドで、かつ英語での展開力をつけるというカリキュラムは、他にない編成です。
 デジタルのスキルを基礎に、どの業界、分野でも活躍できるプロを育てます。

2 企業で学ぶ
 専任教員の8割が企業出身の実務者。
 出身企業はNTT、ドコモ、IBM、アップル、SAP、NHK、ドワンゴ、富士通、DeNA、日経、コカコーラ、伊勢丹、吉本興業、WOWOW、リクルート、経産省など。
 学生全員が半年ほど企業インターンに行き腕を磨きます。

3 企業とつくる 
 連携する企業も200社にのぼります。
 産学連携を進めます。
 NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI、mixi、GREE,SEGA、面白法人カヤック、ドワンゴ、チームラボ、CISCO、SAP、Panasonic、浜野製作所、TBS、吉本興業、東北新社、花王などなど。
 まだまだ増えます。

4 世界知のハブ
 世界の知が集積するハブ大学。
 トップ級客員を集結。
 ドワンゴ夏野剛社長mixi笠原会長twitter笹本社長Google村上元社長吉本興業大崎会長竹中ナミさん斉藤慶子さんビリギャル坪田信貴さんアソビシステム中川社長カヤック柳澤社長などなど。
 もうすぐ200人に到達。
 学生より教授が多い大学になりそう。

5 東京東京  
 キャンパスは墨田区、スカイツリーのそば。
 開かれた場にします。
 プロジェクト、イベント、食堂など、地域のみなさんと毎日何か盛り上がっていたい。
 そして最初のサテライトをポップ・テック特区のベイエリア竹芝に置き、産学連携の出島にします。

6 バーチャルリアル
 講義は(あんまり)やらない。
 当然、スマホ、オンライン利用を徹底。
 勉強は、手のひらで。
 でもリアルな場でのハンズオンも重視。
 手足を動かしてつくる。
 バーチャルとリアルの双方を徹底的に使います。

7 全員入社
「i株式会社」を設立し、教員スタッフ学生の全員が入社できるようにして、稼ぎます。
 教員+学生が産業界との連携でビジネスを実践します。
 学費は自分で稼ごう。

8 全員起業
 学生時代に「全員起業」できる環境を用意します。
 全学生に1チャンスの起業資金・単位を提供します。
 失敗OK。学生だし。
 もちろん成功・エグジットを目指します。
 目指せ、「就職率ゼロ」。

9 教育特区
「キャンパス教育特区」にしたい。
 竹芝サテライトは既に国家戦略特区に認定されているので、連動して申請したい。
 ロボット・ドローン特区、モビリティ特区、電波特区、起業特区、留学生ビザ特区などの措置を考えています。

10 超教育
 世界の大学と連携し、単位互換や海外キャンパスの利用パスポート化を図ります。
 さらに、他の大学や高校・中学などと連携し、学校の枠を超えた学習コースを作ったり、超飛び級をさせたりする「超教育」を実装します。


大事なのは校歌です。
少年ナイフに作ってもらいました。「Let’s Go iU」。
世界一ロックな校歌でしょ! 

これが第一号校歌。第二号をぼくが作ろうと思ってます。
AIが作る校歌やアニソン風やド演歌やらあと10曲作りたい。

開学に向け、あれこれ仕掛けてまいります。
子ども創作イベント「ワークショップコレクション」
3/21-22、iU@墨田区で開催決定!
開学直前の大学キャンパスでドカ~ンとやります。

開学に向け、あれこれ発信しております。
YouTube「iUチャンネル」。
iU授業を先取りしたショート版です。
ぼくのギター漫談、毎週1つアップしています。

twitter「iUチャンネル」。
キミたちがいてボクがいる。
You & I、iU。
毎朝、ぼくがヒトコトやります。
たまに他の人もヒトコトやります。
@iuchannel

その他、大学らしくないおもろいこと、やれることぜんぶやります。
よろしくどうぞ。

2019年11月11日月曜日

しょんぼりした空気を換えたいな

■しょんぼりした空気を換えたいな

国際ランキング「ベスト・カントリーズ」で、日本が総合第2位に選ばれたという報道がありました。
安定性、将来性などが評価されたようです。
「日本は「第2位」“世界で最高の国”ランキングで1位をとるには?」

1位はスイス。
成熟した社会、金融の発達など「安定した開かれた国」という評価のようです。
3位カナダ、4位ドイツ、5位イギリス。
アメリカはトランプ効果で信頼性やリーダー性を落とし27位と低迷。
中国はパワーや将来性で上昇するも16位。

日本は高い評価を得ています。


しかし、いつもの、いやな情報もあります。
ほとんどの国で、自国に対するイメージが他国からのイメージを上回っているのに対し、日本は逆で、他国が日本をよく思っているのに、日本は自国を素晴らしいと感じていない、という結果だそうで。

自己肯定感問題です。
いつもの、しょんぼり感。

国際調査では「最も創造的な国は日本」という評価をいただきながら、「自分は創造的か?」という問いに圧倒的に最下位の日本。
「創造的だけど創造的じゃない日本」

自分は創造的ではなく、創造する意思も可能性も見出していない。
ネットの力も重視しておらず、旧来の暗記型教育でよいと考える。
という日本の若者。
「[閲覧注意] いかーん、日本の若者は創造力を欲しとらん!!!」

いつごろからこんなに肯定感が低くなったのかわかりませんが、かつてはそんなにしょんぼりしていなかったんじゃないか。
わたくしコレ、沈んでいた平成の30年が臭いとにらんでおります。
つまりこのところの空気の問題ではないかと。
でっかい令和の換気扇 置いて、空気換えればいいのではと。

ところで、オーソン・ウェルズが「第三の男」で発するセリフ。
「スイス500年の平和が何を生んだ?鳩時計だよ」。
MITメディアラボ創設者ニコラス・ネグロポンテが「終わった国」とつぶやいたことがあります。スイスのことを指して。
ふとした話の流れで発したセリフですが、強く残っています。

ネグポンの言う「終わった国」は、長い歴史のうちに成熟はしたけれど、現代になってさしたるイノベーションもなく、沈んだわけではないが輝きを失った、という意味でしょう。
彼は若いころスイスの学校にも通っていたから、情を込めてのセリフだと思います。

世界経済フォーラムの調査で、スイスは昨年まで競争力が9年連続で1位。
だから決して終わってはいないのでしょう。
彼が終わったと呼んだのは、経済だけでなく政治・社会・文化を含む総合面でのプレゼンス低下を指したのではあるまいか。

でもぼくの耳には、日本を刺しているように響きました。
だってぼくに言ったんだもん。

デジタル化に乗り遅れ、終わりつつある。
停滞し、沈んでいる。
1985年にメディアラボを創設した際、多くの資金を日本企業に頼ったネグポンも、日本をそう見ていたに違いないので。

ところが、今回の調査ではその2国がワンツー・フィニッシュです。

ざまあみろネグポン。

成長というより成熟。
ダイナミックより安定。
世界は、「終わった国」に未来を見ているのかもしれません。
だけど、やはり、自己肯定感を高めないと、しょんぼりしますよね。

どうしようネグポン。

IoTやAIはものづくり力を発揮するチャンス再来、高齢化や災害などの課題先進国としてのチャンスも見出せるのですが、科学技術で改革をといった機運は薄い。
アメリカを追ったりアジアと共進したり、フランスやオランダのように老獪に振る舞ったりする意思も弱い。

一方で、アメリカやヨーロッパのリーダーは、日本となら組めると言うし、中国ともこのところ悪くない。インドとも。
安定してて悪さをしない、現れるのはピカチュウやドラえもん、というポジションは、きっと世界の中のいいやつなのです。

来年はみんながぼくたちを見つめます。
ぼくらもしょんぼりしていないで、空気を換えて、ニコニコと顔を外に向けましょうや。

2019年11月4日月曜日

星新一さんの「情報銀行」

■星新一さんの「情報銀行」

理研・東大の橋田浩一さんが星新一「声の網」に「情報銀行」が登場するから読めという。

星新一は中学生のころ全部読んだはずだが記憶にない。
単行本を読んでみた。ショート・ショートの形式ながら、12編を1本とする長編小説。
だから記憶の枠外にしていたのかもしれない。
衝撃でした。

書かれたのは1970年。
電話が全国自動ダイヤル化されたのは1979年であり、まだ黒電話をどう整備するか、という時期。
コンピュータと通信をつなぐシステムが登場したのは1964年で、まだ赤ん坊の段階。
インターネットの商用化は20年先のことです。

登場するのは「ジュピター情報銀行」。
電話で話す。メモ、日記がわりに情報を預ける。
中央のコンピュータがデータとして蓄積、分析、加工する。
情報を指令することで資金移動も可能。
だがここまでなら驚くに当たらない。
空想力に舌を巻くのは、ネットワーク社会の展望だ。

「声の網」は描く。
電話の先にあるコンピュータは無数に存在し、全てネットワーク化された有機体となっている。
本質は「網」であるとする。
そこではネット社会の現在、ぼくたちが体験するさまざまなことが描かれます。

有益な情報も、嘘の情報も贈られてくる。
盗聴があり、プライバシーが突かれる。
全ての分散した個人情報は検索され、照合される。
ネットワークをハックして情報を流すことにより、世の中がパニックに陥る。
警察当局をもコントロールする。

本人データと、他人の関連データをコンピュータのネットワークで連結・分析・加工すれば、当人を再現することもできる。
コンピュータが普及した時代に、コンピュータにできないことは何かと人は考える。芸術は該当するかもしれないが、誰もが才能を持つわけではない。

ネット、分散、拡散、検索、ハッキング、フェイクニュース、AI。
現在との違いは、端末が固定電話で、インタフェースが音声のみでなされること。
だがそれがPCやスマホになったとして、人とマシンと情報とデータの関わりは本質的には変わらない。
いやスマートスピーカーが見据える未来は声の網か?

それに増してぼくは、星さんがところどころに差し込む、文明へのまなざしに引かれました。
例えば、こうです。
 生きるため人類は殺しではなく秘密を選んだ。
 弱肉強食ではなく工夫を選んだ。
 これが文明の始まりではないか。
 火や道具より秘密のほうが大発明だった。
つまり、まず情報ありき。

こうも言います。
 火や蒸気はかすかな密度でエネルギーは微々たるものだが、高密度で質量の高いエネルギーは情報だ。
 石油も電力をそこからエネルギーを生むエネルギーはそれを使う知識という情報だ。
 それを増殖し発信するのがコンピュータでありメディアだ。

エネルギーすなわち情報が人間の手に負えなくなるほど高密度になり、爆発する現象が起きて無に至る。
だがその先は想像の範囲外だ。
(その議論を察知したコンピュータ・ネットワークが、当人の記憶を抹消したため。)

電話さえ満足に使えなかった工業社会に描かれた、ネットとAI、第三次と第四次の産業革命。
そこは楽園でもなく、地獄でもないけれど、そこはかとなく楽しくて、そこはかとなく不安。
これは平成に漂った空気であり、小説から50年後を見事に展望しています。
令和はどう進むのか。
改めて空想が欲しい。