Twitter

2026年3月30日月曜日

三宅唱監督「旅と日々」。

三宅唱監督「旅と日々」。


京橋での試写会に伺いました。

つげ義春「海辺の叙景」・「ほんやら洞のべんさん」の2作品を原作とする作品。

ロカルノ映画祭で最優秀賞を受賞し、俄然注目を集めることになりました。

 

ぼくはつげ義春原作の映像は観ないようにしていて、でもこらえきれず観ちゃう、これまでも成功作に出会うことはなく、というのもつげ作品ほど受け手の解釈や時間軸に幅のある表現はないと思っていて、それを映像化されると、自分が消化した作品像とのズレが気持ち悪くて仕方ないから。ならいっそ最高級技術で忠実にアニメ化してほしい。

 

ズレがなかった唯一の例外は、1976NHK佐々木昭一郎さんのドラマ「紅い花」です。高校一年生、それを見たぼくはマンガが原作と知り翌日、チャリで行った本屋で小学館の「紅い花」と「ねじ式」を買ったところからドップリつげワールドに入った。映像ファーストだったんです。


ということを2008NHK「私の1 日本の100冊」でも語りました。100人が推薦する本のうちぼくだけがマンガ(紅い花)で、番組的にも当時所属した慶応大学的にもどうしたもんかねぇでしたが、ぼくを指名した以上、あきらめろ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%81%E3%81%AE1%E5%86%8A_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE100%E5%86%8A

 

この試写会は制作側につてがあり、受賞の報も重なり、ならばと出かけました。

楽しみました。

これは「原作」としているが、翻案・リスペクト作品と言ってよい。

人物も物語もマンガとは違う。76年佐々木ドラマに近い演出です。

「アナタ素敵よ」という決めぜりふもないし、鳥追いの子どもたちも現れない

なので純な独自の日本映画として鑑賞できました。

 

ただ、この対象的なつげ2作品を元にしたのは素敵な選択です。

67年から68年の1年間に書かれた、夏と冬の、世界史的な、奇跡の名作。

夏の昼なのに、黒くて激しい海。冬の夜なのに、白くて静かな山。

ざあざあと、しんしんと。

どちらも一期一会の叙情ながら、かたや若い男女の、ほのかなロマンス。

かたや老人と息子(映画では娘)のような交わらない二人のコミカルな断絶。

どちらもつげさん自身が主役ながら、

映画では若い兄ちゃんと韓国人女性という配役にして、

その おおもとのコントラスト、行きずりの他者が交錯させる視線は見事に表現されました。

この映画、原作2作品を読み、映像を肉体化してから鑑賞すること。必須です。

 

つげ義春作品はぼくの人生を左右しました。

それを論ずる力量も覚悟もまだありません。

それはフェリーニや川島雄三を語る度胸がまだないことと同じ。

でもこうして外縁をなぞる作品があると、口を開きたくなる。

それだけでありがたいことです。つげファンとしては。

2026年3月23日月曜日

イギリス漫遊、慣れてます。

■イギリス漫遊、慣れてます。

 


ロンドンにて。

大英博物館 広重展。館内には入ったが、広重展は満員で入れず。

ギリギリまで行ってたどり着けない、ブルジョアジーの秘かな愉しみ状態。

慣れてます~


 

ロンドンからマンチェスター行きの電車がキャンセルされた。

なんとか、たどりついた。

ストだって。

慣れてます~

 


リバプールも12年ぶり。

国際奴隷制博物館を見に来たが、改装で閉まっていた。

TATEも閉まっていた。

慣れてます~

 


マンチェスターからエジンバラ行きの電車もキャンセルされた。

なんとか、たどりついた。

ストだって。

慣れてます~

 


エジンバラで借りたアパートに行ったら、鍵がなかった。

家主が来るまで隣のカフェでのんびり待つ。

カフェに草間彌生のすばらしいポスターがあったので許す。

慣れてます~

 

 


しごともします。

JAPAN WEEK@マンチェスター。

1986年から50回目を数えます。

昨秋はフランス コルマールで開催した日本文化の海外発揚イベント。

「仏独国境でニッポンの宣伝」

https://ichiyanakamura.blogspot.com/2025/02/blog-post_04.html

 

Bumhamマンチェスター市長、鶴保庸介国際親善協会会長、鈴木浩駐英大使、大崎洋さんらと出席しました。

鈴木大使によれば、この10年でイギリスはワインがおいしくなった。気候変動でいいブドウがとれる。

しかし。キャメロン以降、メイ、ジョンソン、トラス、スナクと保守党の首相がコロコロ代わり、昨年ようやく選挙があって労働党のスターマーになったものの、右翼政党が台頭していて不安定だという。

政治は日本も同様に不安定になりましたが、気候変動でよくなったことは思いつきません。この翌日に石破首相が退陣を表明しました。

政治が弱まった国どうし、新日英同盟 ぐらいの面白い話になりませんかね。

 



hultという創設20年のMBAと提携すべく談判。

ロンドン、ボストン、SF、ドバイに拠点を置く。

トランプ政権を奇貨として世界の良い学生を取りに行こう、

と元気になりました。

 


エジンバラ大学。

1583年創立。

ダーウィンやベルを輩出した。

新歓イベント中です。ピザがタダで食えました。

 



グラスゴー大学。

1451年創立。

アダム・スミスを輩出した。

iUの研究所B Labの「B Labグラスゴー」がここにありまして。

 



Abertay大学@Dundee

1997年に世界初のコンピュータゲームの学位を開設した大学。

設立は1888年。歴史あるんです。

 


以上、働いたので、遊びます。

ミュージカル、バックトゥザフューチャー、満席なんです。

専用劇場でまいにち満席、じゃあいちにち興収いくらで黒字なんぼ、

みたいな計算が先に立って、楽しめないんです。

 


郵便発祥の国は、郵便を大切にしています。

郵便博物館@ロンドン。



かつてロンドンの地下には郵便局鉄道(メール・レール)がありました。

1927年から2003年まで810kmを電車が走っていました。

いま、郵便博物館で乗れるんです。オススメ。

 


戦争博物館@マンチェスター。

戦争の博物館を王立でつくるのがイギリスです。

前回もここに来ました。

ブログ「マンチェスターとリバプール、業務フォト報告」

https://ichiyanakamura.blogspot.com/2013/11/blog-post.html

 


聖地、CANERN@リバプール。

でもボ・ディドリーのギターがあって、

流れているのはモンキーズ。

聖地感、ユルい。

前回のブログ「コピーの日々」

https://ichiyanakamura.blogspot.com/2013/10/blog-post_28.html

 


前回はマンチェスターで「シンジ」「カガワ」と声がかかった。

今回はまだリバプールで「ワタ」「エンドー」という声がかからない。

かかるまでもうちょっと歩いてみよう@リバプール大聖堂。

 


エジンバラは32年ぶり。

ラフロイグの34年もの。

ぼくが来たチョイ前のものか。

のみてー

1000ポンド。20万円。

のめねー

 


V&A@Dundee

デザインミュージアム。2018年開館。

隈研吾建築。

 


エジンバラから、北海を渡る。

かつてのスコットランドの首都、PerthにあるScone宮殿。

白いクジャクがいました。

 



西に向かうと、ペイズリー柄の発祥地、ペイズリー。

彷彿させるものは、ありません。

 

 


以上、働いて、遊ぶあいだに、イギリスのものを喰いました。



イギリス朝食@ロンドン



イギリス朝食@マンチェスター



イギリス朝食@エジンバラ



ビーフパイ@リバプール



ビーフパイ@グラスゴー




キドニー煮@ロンドン

まずいよ~!

 




ハギスの疾風


ハギスとスコッチエッグ@エジンバラ



ハギスとスコッチビール@エジンバラ



ハギスタワー@エジンバラ



ハギスボンボン@グラスゴー

まずいよ~!

(ハギスとは、羊の心臓、肝臓、肺など臓物を細かく刻み、玉ねぎ、オートミール、スパイスなどを混ぜて、羊の胃袋に詰めて茹でる又は蒸すスコットランドの伝統的な郷土料理ですby AI)。

 

 


往路はグリーンランド上空を通ったが、復路は南回り。

イスタンブールや烏魯木斉を通る。

この地図に現れる、ヌルスルタンとかノボシビールスクとかノリリスクとか。

あまたある都市の中、どういう基準で採用されるんですかね。