■Buenos 京大西部講堂 -1
崩れ落ちそうです。
ここに初めて入ったのは31年前。
新入生歓迎映画上映会「マル秘色情めす市場」を観たんでした。
そのときももう崩れ落ちそうで、板張りの床にはゴザや畳がしいてありました。
変わりません。
そこをベースに音楽活動をするようになって、しばらくすると、ポリスが来ました。
治外法権なので警官が来るとボコられるが、刑事とおぼしきおじさんはしょっちゅうウロウロしていました。
そうじゃなくて、来たのは、3人組のロックバンド。
初来日でした。
前年にここで演ったストラングラーズが、日本なら西部講堂がいいと勧めたらしいんです。
ぼくは西部講堂側の下働きとして、観ていました。
ところがステージが始まるや、大手興行主の介入に反発した西部講堂の自治会連中が壇上に上がり、演奏を止めてしまいました。
騒然とする中、西部側の説明に、スティングらは静かに納得して、ステージを降りました。
当時、騒然とするのは日常なので、あまり強い印象は残っていないんですが、ロック的には大変なことだったらしい。
そのあと、誰だったか、記念にということで、スチュアート・コープランドの4つのタムタムに、禁止用語の4文字ひらがなをマジックで一つずつ書いてあげました。
そのあと、どこかでのポリス公演がNHKでオンエアされたとき、4文字がくっきり映っていました。
西部騒動よりそっちのほうがドキドキしました。
(つづく)






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