■Buenos ローマの思い出 -2
ヴェネトのカフェの中。二種類の男ども。そいつらにおなかや腰をすり寄せる女ども。
男より、でかい。
からだも、声も。
「8 1/2」にもあんな大女が出てきたなぁ。
海岸に住む不憫な怪女。
サラギーナと呼ばれていました。
その切ない場面が、自分の体験みたいにツーンと残っています。
そういえば「甘い生活」は、この通りが舞台でした。
シルヴィアに誘われて、トレヴィの泉にざぶざぶと入るマルチェロ。
飲んで、歌って、耳元でささやきあう連中を横目に、夢想しています。
グラッパを飲りながら、現地の日本人に話しかけてみました。
イタリアも日本も、二次大戦の敗戦国なのに、はじけ方が違うねぇ。
何を言ってるんだ、と笑われました。
「イタリアは、戦勝国なんだよ。イタリア人は、勝ったと思ってるんだよ。
フランスはナチスに占領されて、連合国に解放されたけど、イタリアも同じようにナチスにやられて連合国に解放されたんだって意識なんだよ。」
驚きました。
なるほど。そういう飲み込み方ですか。
そういう都合のいい落とし前ですか。
そいつは強いや。
ボコボコにされて、「今日はこのへんにしといたるわ」と立ち上がる池乃めだかぐらい強いや。
ラテンやのー。
闘って、守って、飲んで、歌って、耳元でささやいて。
(少年タケシ それでもポップか! 改訂)






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