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2010年7月10日土曜日

化粧した北京-2

■Buenos 化粧した北京-2
 工場から仕事を終えた制服の女工が行列で出てきました。
 ツバを吐く女。若いスッピンの女。道ばたに座り込む女。
 満たされない昭和30年代を連想します。
 しかし道路には、ワーゲンが走り、トヨタが走り、FIATが走り、シトロエンが走ります。
 ケータイの巨大な電波塔があちこちに見られます。
 五輪のため街を化粧して化粧して。きれいになりました。

 あちこちにATMがあって、スーパーでは健全だけどエロCDが売られています。
 ブロードバンドもケータイも整備され、テレビは60チャンネル見られます。
 満たされた平成20年をそこに見ます。
 中国人民抗日戦争記念館を訪れてみました。
 南京大虐殺30万人の展示。正視に耐えません。
 これが中国から日本を見つめるまなざし。
 その脇に売店があります。
 ガラスのショウケースの中に、キティちゃん人形がいました。
 テニスの王子様のキーホルダーも売っています。
 これもまた中国が日本を見つめるまなざし。
 憎しみと、好意。
 揺れる、まなざし。

 その点、台湾からのまなざしは、ずっと温かい。
 台北の街を歩けばすぐに感じます。
 洋服の青山。赤坂ラーメン。オタクビル。
 あちこちに、志村けんバカ殿のポスター。
 テレビドラマの海賊版DVD。熊田洋子の表紙のエロDVD。
 テレビでは、吉野屋値上げのニュース。
 テニスの王子様。あらいぐまラスカル。
 ふきかえに、字幕もついてます。台湾のテレビって世界一文字が多いですね。ニュースもバラエティもドラマも全部字幕つき。
 中華民国総統府。旧台湾総督府。日本の植民地支配のシンボル。台湾加入連合国の垂れ幕。国連加盟を求めています。
 台北郵便局前では国連加盟のデモ。
 若者に、中国と日本との関係を聞いてみました。
 「台湾は歴史上ずっと中国ではなかった。蒋介石が大陸から勝手におしかけて来た。蒋介石が来なければ、台湾は、独立のまま、いまごろ沖縄化・日本化していたのではないか。そのほうがよかった。」
 そのまなざしに、驚きます。

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