■Buenos 化粧した北京-2
工場から仕事を終えた制服の女工が行列で出てきました。
ツバを吐く女。若いスッピンの女。道ばたに座り込む女。
満たされない昭和30年代を連想します。
しかし道路には、ワーゲンが走り、トヨタが走り、FIATが走り、シトロエンが走ります。
ケータイの巨大な電波塔があちこちに見られます。
五輪のため街を化粧して化粧して。きれいになりました。
ブロードバンドもケータイも整備され、テレビは60チャンネル見られます。
満たされた平成20年をそこに見ます。
中国人民抗日戦争記念館を訪れてみました。
南京大虐殺30万人の展示。正視に耐えません。
これが中国から日本を見つめるまなざし。
その脇に売店があります。
ガラスのショウケースの中に、キティちゃん人形がいました。
テニスの王子様のキーホルダーも売っています。
これもまた中国が日本を見つめるまなざし。
憎しみと、好意。
揺れる、まなざし。
その点、台湾からのまなざしは、ずっと温かい。
台北の街を歩けばすぐに感じます。
洋服の青山。赤坂ラーメン。オタクビル。
あちこちに、志村けんバカ殿のポスター。
テレビドラマの海賊版DVD。熊田洋子の表紙のエロDVD。
テレビでは、吉野屋値上げのニュース。
テニスの王子様。あらいぐまラスカル。
ふきかえに、字幕もついてます。台湾のテレビって世界一文字が多いですね。ニュースもバラエティもドラマも全部字幕つき。
中華民国総統府。旧台湾総督府。日本の植民地支配のシンボル。台湾加入連合国の垂れ幕。国連加盟を求めています。
台北郵便局前では国連加盟のデモ。
若者に、中国と日本との関係を聞いてみました。
「台湾は歴史上ずっと中国ではなかった。蒋介石が大陸から勝手におしかけて来た。蒋介石が来なければ、台湾は、独立のまま、いまごろ沖縄化・日本化していたのではないか。そのほうがよかった。」
そのまなざしに、驚きます。






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