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2010年7月14日水曜日

五感サイネージ

■Net 五感サイネージ
 デジタルサイネージは、映像だけが相手ではありません。音も扱います。タッチパネルは触覚も扱います。嗅覚や味覚も対象となり得えます。五感を対象とするメディアなのです。

 案外、音はサイネージにとって重要です。超指向性の音響装置を使えば、ここだけあなただけの聴覚サイネージができます。店の中で「今日は卵が安いよ」とフトささやかれたら、立ち止まるのは確実。映像で見せられる以上に効果があるでしょう。


 ニオイのサイネージも開発されています。NTTコミュニケーションズは、映像や音声のコンテンツに応じて香りを発生させるサービスを提供。スーパーの売り場などで実験も繰り返しています。売店内でバニラの香りを発生させた場合、ソフトクリームの売り上げ数が約1.3倍向上したほか、駅でバラの香りを放出したら、化粧品ブランドの認知率が約2倍になったといいます。

 味覚サイネージはどう?こちらはまだ目立った成果が聞こえてきません。かつてMITメディアラボでは、味覚ファイルをデジタルデータにして伝送することを目論む研究チームがいたが、研究と称していつもワインばかり飲んでいました。

 その点、触覚は進展が著しいですね。タッチパネルはデジタルサイネージとしても定着していて、街角にサイネージがあると、タッチパネルでなくても、多くのひとがひとまずタッチしています。ただ、次は、タッチパネルのように「触るディスプレイ」ではなく、触ったり、握ったりすること自体で情報を伝える触覚インタフェースが期待されます。

 KMDも先進的な研究拠点ですよ。稲見昌彦教授の「ロボティック・ユーザ・インタフェース」は、こっちで小さなぬいぐるみやロボットを動かすと、あっちでぬいぐるみやロボットが同じように動きます。パペットを操作すると、ディスプレイのCGキャラクタが同じ動作をします。エイドリアン・チェオク教授の開発したパジャマを着れば、遠くで恋人が人形を抱くと、そういう具合にパジャマが私を抱きしめてくれます。

 となれば、ロボットやおもちゃが電波を受けてスポーツや芝居を表現することもできます。松坂や松井の人形が野球盤の上で動く大リーグの実況中継だとか、スーパーでロボットが実践する今日の料理といったことも技術的には可能となります。
 このへん、プロジェクト化したいんですけどっ。

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