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2010年5月17日月曜日

著作権問題は法律よりビジネスで -4

■YouGo3.0 著作権問題は法律よりビジネスで   -4
3)保護期間延長
保護期間を著作者の死語50年から70年に延長する議論。
これも動きません。
私は「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」の代表の一人として本件に関わってきました。

しかし結局、延長推進派の理屈と、急ぐべき理由がわからなかったので、「50年後にやればいいじゃないか」という平田オリザさんの意見に賛成。


3年前のシンポで討論の司会をした際、
推進派の松本零士さんが、子孫に財産を残すために延長が必要というので、
「それは税制や金融措置で手当てするものであり、なぜ作家の子孫だけ著作権法で所得保障するのかがわからない。子孫に財産を残したいのはそば屋さんも床屋さんも同じだが、そのためのそば屋法や床屋法はない。」
と問うたところ、松本さん、
「失礼な。作家の作品は残るが、そばやうどんは私でも作れる。」
と答えられたのが面白おかしくネットに流れ、
反響があったことを思い出します。


結局のところ、この論議は停滞しています。
ここで、本件にしろ、昨年話題となった「ネット法」の議論にしろ、不毛だと感じたのは、制度変更を求める側が準備不足だということ。
非科学的と言い換えてもいいです。


どの行政領域でも、普通こういう制度変更を議論する際には、
1. 変更が必要であることを立証する実態データ
2. 変更した結果のデータ、シミュレーション
3. 条文を含む制度設計
を提案側が揃えるものです。


でも著作権制度の論議はいつもこうしたデータや実態やシミュレーションが伴わないまま議論となるため、情緒的・抽象的でなかなか論議が進まないんですよね。
例えば延長論だと、延長することにより、何人のどのようなクリエイターの権利が保全されるのか、それによりクリエイターの資産やユーザのコストはどの程度変化するのか、といった試算が欲しいところなのです。

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