■Pop ポップパワー入門 -4
ポップカルチャーの力に気づいた地域は、戦略的にこれを町おこしに活用しつつあります。たとえば滋賀県彦根市の「ひこにゃん」。2007年に築城400年を迎えた彦根城記念イベントで採用された、井伊家由来の兜をかぶった猫のキャラクターです。これが全国的な人気を博し、同種の地域キャラクターが多数生み出されています。
2010年に奈良市で開催される平城遷都1300年記念事業のマスコットキャラクターをめぐっては、採択された「せんとくん」に関し、デザイン面や選考課程などの点でさまざまな議論が巻き起こり、せんとくんに対抗する「まんとくん」や「なーむくん」などのライバルも登場、結果として平城遷都イベントに全国的な注目が集まることとなりました。
水木しげる氏の出身地・鳥取県境港市は、「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪キャラクターのブロンズ像133体を街中に配備するなど、リアルな町をマンガ・アニメでプロデュースし、いまや山陰地方最大の観光地に生まれ変わったといいます。
アニメ「らき☆すた」の舞台となった埼玉県の「鷲宮神社」はアニメファンの聖地となり、2009年の初詣では埼玉県第2位の42万人が参拝しました。鷲宮町としてもこれを活かし、オリジナルグッズ開発売などさまざまな地域振興策に取り組んでいます。
2009年4月から6月に放映された「けいおん!」は、女子高生がロックバンドを形成するアニメ。その女子高生が手にしたギブソンのギターやフェンダーのベースは、高額商品でありながら製造が追いつかないほどの人気を博しています。その舞台となった京都の楽器店はぼくが中学生のころ始めて楽器を購入した店なのですが、アニメファンである自分の学生たちが京都ツアーを企画してまでその店に行こうとしているのを見ると、ポップの力に脱帽せざるを得ません。
ちなみにその舞台となった京都市左京区修学院はぼくの出身地なのでこのアニメの風景にはキュンとなる懐かしさを覚えます。ちなみにその修学院小学校の2年後輩に前原誠司さんがいて、彼は中学高校大学とずっと2年下でした。でも修学院小学校のもっと下にはチュートリアルの二人がいて、そっちのほうが誇らしいからぼくは最近はチュートリアルの先輩ですと名乗ることにしています。ちなみに「けいおん!」のバンド4名の名字は「P-Model」の4名の名字を取ったものですが、そのベーシスト秋山さんが先日、池袋でぼくがベースを弾いたVampireのアンコールに登壇、P-Modelの曲をやってくれました。そのとき「けいおん!」の熱狂について話したら、全然ご存じなかった。こっちのほうが驚きました。
(つづく)






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