■Kids 安心ネットづくり -3
ネットスターが調査したところ、保護者の8割が学校に携帯を持ち込ませない取組ではネット利用を巡るトラブルは解決しないと考えていて、ネット利用のリスク教育を行うのは62%が学校、92%が親の役割と答えています。大半の親は問題点のありかは理解している、ということでしょう。
民間がサボっていた点も真摯に反省すべきですね。業界はITリテラシー教育に十分なコストをかけてきませんでした。フィルタリング技術等への投資も過少でした。政治家に「百害あって一利なし」などと叱られる前に、「一害あるけど百利あり」の一害を減らし、百利を最大化する方策を示すべきだったんです。
橋下知事が高校での携帯電話禁止を掲げた大阪府で、ケータイを使って匿名討論するIT教育を導入する是非が議論になっているといいます。高知市の私立高校ではケータイ全面禁止から一転、積極活用を決めたといいます。デジタルと青少年の距離感を大人たちは計りかねているわけです。
2008年末、ポーランドのワルシャワを訪れた際、国立博物館でエジプトのパピルスを見学していた現地の小学生たちがみなケータイで写真を撮り、レポートを書いていました。2003年、米国の批評家ハワード・ラインゴールドは、親指でメールする渋谷のティーンズに驚愕し、そこに「啓示」を見出して「スマートモブズ」を著しました。それから5年、日本のアドバンテージは消えたんでしょうか。
民間は対策に本腰を入れ始めましたが、まだ始まったばかり。業界、学校、政府・自治体など、社会全体でデジタルの未来を形作る努力を払うべきです。「若い世代のデジタル利用力」が日本のもつ最大のパワーです。これを活かしましょう。






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