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2009年12月6日日曜日

ウェザーニュースの衝撃

■Net ウェザーニュースの衝撃


11月20日、「2011年、新放送時代に勝ち抜く気象情報」というシンポが開かれました。
場所は幕張、ウェザーニュース社。ウェザーニュースで生中継されました。
パネリストはぼく、ニワンゴの杉本社長、NIIの北本先生。司会はウェザーニュース石橋さん。

ぼくはウェザーニュースには注目していたのです。
衛星でテレビに放送するとともに、ネットでPCに、そしてケータイにも番組を送る。通信放送融合ですね。それだけではなく、PCやケータイで視聴者がどんどんメッセージを局に送ってきて、それを画面に表示するニコ動ばりの番組作りです。また、ケータイで撮った天気の写真が全国の視聴者から送られてきます。平均1日3,000通。台風の際には25,000通が送られてきたといいます。
双方向の番組作りが行われているのですが、これは日本だからこそできるモデル。みんながカメラ付きケータイを持ち歩いて、写メって書いて送るリテラシーがあるからですね。日本型融合モデルを造作もなく作り上げているわけです。これを世界に向けてビジネス展開しようとしている。魅力的です。

今回、それよりも驚いたのは、ウェザーニュース社が気象庁の業務改善命令を受けていたこと。放送で行った予報や予測が国の予報に先んじていたり、許される範囲を超える予報を行ったりしたかどで叱られたんです。それは知っていたのですが、驚いたのは、その業務改善命令書を額に入れて社屋に飾ってたんですよね。勲章ですからとか言って。いやあパンクです。
まったく放送局じゃなくて通信屋ですな。これまでの気象予報は気象庁という権威があって、一方通行で情報が下々に流されていました。ウェザーニュースのやっていることは、全国の視聴者がつながって情報を共有することで予報するシステム。教会からバザールへ。偉い権威から降ってくる情報よりも、みんなで交換して共有するウェブ2.0な情報。25,000の写真を現場からその瞬間に送ってくるシステムは強いですよ。
ニワンゴ杉本さんは、そうは言っても放送の強みは残ると言います。日本のインターネットがいかに発達しているとはいえ、生で動画を同報するのは100万人が限界。100万視聴者というのは放送では視聴率数%で、微々たるもの。だから放送メディアと通信ネットワークを併用するウェザーニュースの戦術は理にかなってるんですね。

気象情報は、ハードからソフトへのシフトを進めるのがよいのかもしれません。民主党的に言えば、ハコからヒトへ。治水のためにダムを作ったり、防波堤を作ったりすることから、利用者の情報力を活かして予報や防災に役立てるということです。となると、日本人の天気力というか、予報度というか、ヒトの力が気になります。そこで会場で専門家の方々に聞いたところ、みなさん「日本人は天気予報に尋常でない関心があり、天気予報のレベルも高い」という答えでした。あぁそうなんだ。四季がハッキリしているからですかね。その力を国際ビジネスに活かしていきたいですね。
日本の強みは、ハード力とソフト力を兼ね備えているところ。天気で言えば、テレビ+PC+ケータイといったメディアがしっかり整備されていて、ものづくりすることもできるということ=ハードと、天気好きで表現好きな国民がいる=ソフト。ブログ上の言語で日本語が英語を抜いたほど発信志向の高い世代の天気好きを活かせれば、天気ビジネスを世界に展開できるかもしれません。
なかなか興奮するトークセッションでした。

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