■Pop ポップパワー入門 -1
2009年7月、パリ郊外。NARUTO、ドラゴンボールZ、犬夜叉といった日本のアニメの衣装をまとったヨーロッパの若者が大挙しています。日本の女子高生の制服を着て、ガングロやヤマンバになった、つまり顔を黒く塗りたくった白人ティーンエイジャーがいます。PuffyやAKB48という日本の女性アーティストのライブに狂喜乱舞しています。
日本のマンガや映像などを紹介するイベント「ジャパンエキスポ」。マンガ・アニメ・ゲームを中心とするポップカルチャーと、書道や武道などの伝統文化を合わせた、日本文化のフェスティバルです。1999年の初回には来場者3000名だったが、2009年の回では16万人の来場があったといいます。
2009年8月、名古屋で開催した「世界コスプレサミット2009」では、15カ国での予選を勝ち抜いたチャンピオンたちが集結し、コスプレの頂点を極めるバトルを展開しました。ぼくが参加した2005年のコスプレサミットでは、日本・アメリカ・中国・ドイツ・フランス・イタリア・スペインで行われた予選にそれぞれの国で何万人という応募があったそうです。その優勝賞品は「日本旅行」。コスプレの聖地ニッポンへ来ることができたとあって、各国の優勝者は熱狂的な興奮状態でした。
日本在住の外国人が日本のクールなものを取り上げて論議するNHKの番組「クールジャパン」。ぼくも出演しているんですが、彼らの話には日本ブランドの広がりを感じます。彼らがクールと感じるのは、マンガ、アニメ、ゲームといった典型的なジャパンクールだけではありません。マッサージチェア、居酒屋、宅配便、ママチャリ、デパ地下、包装紙、小学校の給食当番などなど。もの作りやサービス、社会システムやライフスタイルに及んでいます。というか、どちらかというとコンテンツを抜け出したリアルな社会像のほうにむしろクールさを感じているようです。






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