■YouGo3.0 放送波での新聞・雑誌配信「AMIO」-2
AMIOは本年度、ネクストウェーブ社とKMDを核として、ユビキタス特区での実証実験を行います。
デジタル放送を活用した新聞・雑誌の配信についてサービスモデルを確立するとともに、ビジネスを創出するために不可欠な標準技術や制度を構築することが目的です。
実験では、放送局から新聞・雑誌の紙面コンテンツをデータ放送の電波に乗せて送出、それをユーザ宅内のモジュール内蔵受信機で受け取ります。それをWiFiで周囲の携帯端末に配布。別の部屋や外に持ち出して読むことができる、という仕組みです。
宅内の受信機とHDDで電波を受けたら、テレビ画面で新聞・雑誌の一覧を表示します。そのうち、気に入ったものを選択して、PCなりiPhoneなりゲーム機なりに落とす。電子ペーパーも有望ですね。実験では文字を読むのはテレビ画面よりもポータブル端末とすることを前提にシステムを考えています。
もちろん、これはこの実験での仕様であり、ほかにもさまざまな可能性があります。宅内受信機とWiFiを介さず直接にモバイル端末や電子ペーパーにIP送信することも想定されます。新聞・雑誌以外のコンテンツ、例えば音楽や映画を配信することもあり得ます。今回の実験では実験用の無線を使うのですが、地デジ電波そのもので夜中の番組を止めて配信ビジネスに乗り出したいというローカル局も出現するかもしれません。このあたりは、もしそういう希望が出てきたとしても、制度の整理が必要となりますが、あながち不可能というわけでもありません。
さて、さまざまなデバイスに伝送するとなると、いろいろと整理することがあります。例えば、テレビ画面上は横長に表示されます。そこから飛ばしたPCは少しサイズの小さい横長画面。ゲーム機はさらに小さい横長画面。しかしモバイルは縦長画面です。サイネージも大型の縦画面だったりします。すると、同じ紙面でも、デバイスごとに見せ方に工夫が要ります。どのようなコンテンツをデバイスごとにどのように見せればよいか。そうしたことを実験を通じて明らかにしていきます。
検討テーマは他にもあります。蓄積受信モジュールの仕様をどうするか。放送でファイルを受信・蓄積する仕組みや、ポータブル端末に転送するインタフェースを検討します。そして、コンテンツフォーマット。紙面そのままの形式や、XMLなど画像とテキストを個別に扱う形式などを検討します。さらに、コンテンツの保護方法。配信ネットワークやファイルでの保護のあり方を検討します。
年度内には電波の送出とモニターによる評価を実施し、次のステップに進みたいと考えています。
(つづく)






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