■学長くんガチョーン. いとうまい子さん
ぼくら世代なら知らぬ者はいないトップアイドル。からの研究者。それもガチ理系で、医学やロボット工学の道に進み、博士論文を書きつつAIベンチャーのエクスウィザーズのフェローにも就任しておられる。カッコいい~。
◆芸能から学術へ
デビューしアイドルをやっていたが、5年経ち、脱がされることがあり嫌で辞めた。喧嘩してやめると仕事ができなくなるのが、この業界の常識だが、仕事はなくならず生きていくことができた。関わるすべての方のおかげ。何か恩返しがしたいと思った。
しかし、高校を卒業してすぐ芸能界に入ったので無知無教養。恩返しの術が何もなかった。みんなが行く大学というところに入り、なにかみつけられたらいいな、と大学へ行こうと思った。早稲田の通信教育。学士・修士のゼミはロボット工学。元々は予防医学を学び予防の大切さを伝えるメッセンジャー的役割になりたかったが、それが叶わず20歳の学生から人気があるゼミがあるからどう?と言われてロボット工学へ。
修士から博士へ行かないとまだまだ恩返しができていないとおもったが、ロボット工学の教授が博士号を持っていなかったので、修士のときに講座をとっていたバイオの教授のもとへ相談に行った。ロボット工学の教授OK・教授会OKが出れば受け入れると言ってもらえた。博士号を取りたくて博士課程へ行ったわけではなく、恩返しをするための形が修士まででは見えてこなかったので博士課程まで行って研究を続けたいというのが一番の目的。
◆成功したこと・失敗したこと
芸能界にぽんっと入って、主演をやってしまうようなことは、運が良かった。成功。失敗したなとおもうことは、性格上アイドルに向いてなかった。すごく嫌でしょうがなかった。摩擦が起き、辞めてしまった。地獄に落ちた。
しかしその失敗があるから今がある。その失敗がなかったら、今頃鼻持ちならない芸能人になっていたかもしれない。
◆いま力を入れていること
自分がやっている実験・研究に関して論文を書いて、博士号をとる。ある教授に博士号は足の裏の米粒と同じなんだよ、と言われた。取っても食えない、取らなきゃ気持ち悪い、だから取ればいいんじゃない、と。おそらくその教授は芸能人がちょっと博士課程に行ったからって簡単に取れるわけではないと皮肉交じりに言ったのでは、と思う。しかし、負けず嫌い。それなら足の裏の米粒は取ろう。
◆学校・学びとは
小学生の時は何も考えずに通っていた。親が中学受験で女子校に入れたいというので受験勉強を始めた。担任の先生から、社会のテストを返却するときに76点くらいの点数で、こんな点数だったら受からないね、とみんなの前で言われた。私の人生をあなたが決めるのはおかしくないか、と小学五年生のときにおもった。特に合格したかったわけではないが、この人が決めた道には乗っかりたくないと合格した。
中学高校は女子校で、何も考えずにただただ楽しい6年間。
45歳で大学に入った。なかなか面白い。今まで全くやってこなかったやり方の学び。人生はロールプレイングゲームだなと思った。自分なりに経験値を積んで、武器をゲットして、敵を倒すことがロールプレイングの醍醐味。大学の学びも人生もそう。感情論は度外視し、常に経験値を積んで武器をゲットして敵を倒すことをしていると楽しい。達成感がずっとある。それの繰り返しだな、と大学で学んだ。
大学に入ってみて、やりたいこととやりたくないけどやらなければいけないことがいっぱいある。その中で何を選ぶかというときに、学生は楽なもの・優しい教授のもの・単位が簡単に取れるものを選ぶ。それが普通だが、私はあえて難しいもの・人がやりたくないもの・絶対に勧められないものに挑戦した。そうすると見えてくるものがある。この教授は何を言いたくて、どういう学生にならいい評価を与えるのかをよく観察する。その教授が好きそうなことでまとめ上げると、必ずいい単位をもらえる。それさえすれば人生簡単。
大学に入るときに教授陣3人の面接官から、あなたのような職業の人は絶対にすぐやめるから入れたくないと言われたが、私は目的があって入ってきている!といれてもらった。修士課程へ行くときもゼミのときに作った装置をみて、こんなもの誰も欲しくないから院に行く意味がないと言われたが、無理やり行かせてもらった。博士課程へ行くときは、ロボットは素晴らしいが、全く領域が違うので、あなたが今までやってきたことで乗り越えられることではないと反対された。しかし、2年間取ってきた授業の質問をされ、それに全部答えたたら、意外と知っているんだねと入れてもらえた。
いつも壁がある。トントン拍子に行けたものはなにもない。目の前に現れる壁は、自分が頑張れば必ず乗り越えられる。自分の能力を活かしたら、ギリギリ乗り越えられる壁が常に来る。いつも楽しそうだな、ってことを選ぶ。絶対嫌だなって思うことは挑戦しない。楽しめるか、楽しめないか、そこの壁を乗り越えるのは好きかもしれない。
◆キミたちへのメッセージ
若い頃はわからないことがたくさんある。どこの道に進んでいいかわからないかもしれない。楽しそうだなっておもうことに勇気を振り絞って一歩踏み出して。万が一無理と思ったらやめればいい。人生は何度でもやり直しがきく。
★後記
このかたから「人生はやり直しがきく」と言われると、うなづくしかない。アカデミズム来てからも山ふたつぐらい作っておられるからね。この先どうする?と聞くと、ウェルビーイングに関心があるという。もうひと山作られそうだな~






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