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2009年11月3日火曜日

IPDCフォーラム -1

■Net IPDCフォーラム -1

改めて、IPDCフォーラムについてご案内します。
IPDC(IPデータキャスト)は、今まで、インターネットの世界で利用されてきたIP(インターネットプロトコル)を通信、放送の区別なく、あらゆるデジタルインフラでのコンテンツデリバリープロトコルとして利用すること、また、そのプロトコルを利用したサービスのことです。


通信がアナログからデジタルになり、IP化されたのと同様に、放送もデジタル化を契機としてIPが乗ろうとしています。
通信の分野では、次世代の固定電話、携帯電話における通信規格(NGN/LTE)において、IP技術が採用されることが決定していますね。有線も無線もIPに移行します。放送の分野ではまず有線でIPマルチキャスト=IPTVが広がりをみせようとしています。
そして、いよいよ放送の無線の分野でも、IPが乗ろうとしているわけです。
2011年のアナログテレビ放送波停止後に開始される「携帯端末向けマルチメディア放送」で事業展開を予定している各社からも、3つのシステム全てにIPパケットを放送波で伝送する仕組みが提案されています。
これをIPDCと総称します。
いよいよ通信・放送、有線・無線をIPで横断するビジネスが明らかになりつつあるわけです。

これによる新しいサービスは何か。
ケータイ向け放送には既にワンセグデータ放送がありますが、これと比較すると、IPDCでは、「表現力の向上」と 「多様な制作・運用環境」の2つが格段に向上します。
例えば、既存のデータ放送は、映像・音声に連動した情報をテキスト主体で表示していて、あくまで番組(映像音声)のサブという位置付け。
IPDCでは、映像/音声とそれ以外のデータを同じ扱いで送出するため、複数情報の共通画面内への表示がより柔軟に行えます(オーバレイ表示)。
また、データ本体とレイアウト情報を分離して配信することも可能なことから、受信デバイスに応じ、より自由度の高い画面表示が可能となります(デバイス別選択受信)。
待ち受け時にIPDCを受信すれば、iチャンネル等よりも即時性に優れた情報を常に表示させることも可能です(待ち受け受信)。
ウィジェットも高度化します。株価ウィジェットでは、随時最新の情報を表示したり、指定した銘柄の株価をリアルタイム表示する、といったことです。

受信機はケータイだけではありません。
デジタルサイネージやchumby、フォトフレームのような家庭内端末も想定できます。IPDCを使うことで基本料金の発生しないデータ配信プラットフォームが実現するわけです。ニュースや天気予報など即時性のある情報を大量の利用者に送るには「IP+放送」でしょう。
例えば「しゃべるぬいぐるみ」が、「今日は関東でサクラが満開!花粉の飛散も多いみたいですよ~」とお話してくれたら。

全国向けの情報は放送による全国一斉IPマルチキャスト。
特定地域向け情報は特定エリアのみ放送配信。場合によってはスポット放送なども考えられます。
登録型コンテンツは通信を利用。ただし、登録者数によっては放送による限定受信を利用。P2Pで他ユーザへの二次配信も。
そんなイメージですね。通信と放送を合体して、コンテンツや送信相手によって柔軟に使い分けるわけです。

このように、今「IP」を共通の土台として通信・放送の融合が進む機運となっています。IP技術は通信の世界でコストの低減、フラット化とサービスへの新しい付加価値という2つの側面でもメリットをもたらしました。そして放送の世界でもIP技術は汎用性を通じたコストの低減と新しいサービスの可能性という2つの恩恵をもたらし、その結果として放送産業を変貌させる起爆剤になり得ると期待されます。


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