■YouGo3.0 融合は通信の番 -1
「融合」がキーワードになったのは05年。
ホリエモンがニッポン放送の株を取得し、楽天とTBSが攻防戦を繰り広げました。ソフトバンクやKDDIが通信回線を使って有線放送に乗り出し、USENは映像サイト「GyaO」を立ち上げました。06年にはケータイ向けのワンセグが始まりました。
だが日本の放送局は、融合に消極姿勢でした。そして欧米に水をあけられました。
YouTubeが世界を席巻し、iTunesも05年からビデオを扱い始めました。06年1月、米国でグーグル、ヤフー、マイクロソフトが、アップルに続き映像配信ビジネスを発表。ネット企業が世界市場を牛耳ると宣言しました。
米放送界の動きは速かったですね。CBSは直ちにグーグル、ベライゾン、コムキャストの3社と提携。NBCもアップル、アマゾン・ドット・コムなどと提携、NBCは08年にはニューズ・コーポレーションとともに配信サイト「hulu」をスタートさせ、YouTubeへの対抗姿勢を見せています。
米国以上にテレビ局が前面に出ているのが欧州。
英BBCは07年3月、YouTubeにチャンネルを設置することで合意。見逃し番組をダウンロードできるサービス「iPlayer」も07年にスタート。フランステレビジョンはフランステレコムと提携し、ドイツではZDFやARDがドイツテレコムと提携しました。国営・公共放送局主導の融合戦略です。
そして07年、メディア業界の再編が進展しました。
フォックスを持つニューズ・コーポレーションがウォールストリート・ジャーナルを発行するダウ・ジョーンズを買収。通信社のロイターとトムソンの経営統合。08年にはマイクロソフトとヤフー、グーグルを巡る攻防。通信と放送の融合という狭い話ではなく、新聞、通信、出版、コンピューターなど、メディア全体を巻き込む世界的な再編劇。
ここに日本企業は登場しません。
やれ融合だ、いや連携だ、と言葉遊びをしていた日本。
ここまでは3年のビハインドでありました。
(つづく)






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