Twitter

2009年11月10日火曜日

融合は通信の番 -2

■YouGo3.0 融合は通信の番 -2  


 3年のビハインドながら、2008年に空気が変わりました。
 NHKは08年末、「NHKオンデマンド」をスタート。民放では11月に、日本テレビ放送網とアミューズがドラマのネット配信を開始。12月には、日本テレビ、吉本興業、電通が「Joost」にチャンネルを開設して、「進め!電波少年」などを米国向けに提供開始。フジテレビは11月、「爆笑レッドカーペット」などをNHKに先駆けて有料で配信。

 角川グループもYouTubeでアニメ、映画などを配信。日本音楽著作権協会(JASRAC)は、「ニコニコ動画」を運営するドワンゴと包括的な利用許諾契約を締結。吉本興業は「ファンダンゴTV」をCS放送からブロードバンド配信に移行。エイベックスグループはYouTube上にチャンネルをスタート。放送を支えてきた作り手が自らインターネットをベースとするビジネスに移っています。

 今年9月には、TBSとテレビ朝日がGoogleと提携、公式チャネルでニュースを流すと発表。フジテレビと日テレはGyaoに出資するという報道がありました。

 日本は遅かった。それはテレビのビジネスモデルが最高だったからです。ネットに進出したところでもうかるわけでもなく、非合法コンテンツがあふれるネット空間に踏み出す利益が感じられなかったのです。

 でも、もう終わりました。業界同士のせめぎ合いをしているうちに、視聴者やスポンサーが先に動き始めました。若い視聴者は、もうオンエアをそのまま観ずに、ハードディスクに録画してCMを飛ばして観るか、ネットでYouTubeを観る。テレビとPCとケータイを同時に開く3スクリーン世代が登場していて、ユーザー行動的には融合は完成しつつあります。それではとスポンサーはCM出稿を抑え、ネットや海外のサイトに広告を振り向けます。
 テレビが囲い込んで守る戦略は、明日を打開するものではなく、寿命が1日延びるか2日延びるかという延命措置になってしまいました。

 米欧はテレビ番組を中心にネット映像ビジネスを展開します。結局、CGM(消費者発信メディア)の素人動画よりプロの番組。ほとんどの番組を使ってネットビジネスが試行されています。日本はテレビのコンテンツがまだ一部しか出てきていませんが、本気で出てきたら軸になります。「合法+ビジネス」の条件整備を進めなければなりません。

 問題は、通信業界です。コンテンツを欲する通信側がどこまでリスクを取り、コストを払って、コンテンツビジネスに本腰を入れるか。攻守ところを変えて、そちら側の本気度が問われています。次世代携帯のインフラに1兆円を投資するという話は聞きますが、コンテンツに資金を投じる話は聞こえません。日本の通信業界が及び腰なら、海外のメディア企業が動いてきます。現にその兆しは濃厚です。
 放送にしろ通信にしろ、いかに融合するかの段階は過ぎました。互いに融合した後の展望を描きたいですね。
(デジタルの手触り 十番勝負 第十番改訂)

0 コメント:

コメントを投稿