■Pop 三都サイネージ物語
京都、大阪、神戸。
師走を迎えるとこの三都は光に包まれます。
神戸はルミナリエ。
きらびやかな夜の光アートはこの街のシンボルとなりました。
阪神・淡路大震災を風化させず、震災の記憶を後世に語りつぐ催しとして、2009年で15回目を迎えました。
大阪の中之島エリアを中心としたイルミネーションイベントは「OSAKA光のルネサンス」。
温かな光で大阪を元気づけたいという願いのもと、2009年で7年目を数える催しです。
LEDを駆使してアート表現します。街をプロデュースするサイネージの一種とも言えます。
そして京都「嵐山花灯路」。
渡月橋周辺一帯をさまざまな形の行灯で埋め尽くすライトアップイベントです。
宝厳院の燃えるような紅葉や鮮緑の竹林が淡い白熱級の中に浮かび上がります。
竹林の小径は幻想的な黄緑の空間に迷い込んだ気分にさせます。
この世とは思えないが、確かにこの国でしかない、そんな空間を演出する常寂光寺に点在するのは、竹の台に和紙を巻き、ろうそくがゆらめく行灯。
どこもこの上なくアナログな風情。
だが、この季節、その場所でしか体験できない空間ディスプレイを浮かび上がらせている点で、サイネージに強く通ずるものがあります。
その中でひときわ目を引いたのが法輪寺で行われたD-K LIVEと銘打つイベントです。
1300年前、行基がひらいたこの寺の夜を舞台に、約100万枚の画像を十数面の大型プロジェクターで投影します。
遠くに京の町を睥睨する丘の闇にたたずむ寺に豊かな色彩の紋様を映し出し、打楽器の演奏とともに異次元の空間をプロデュースします。
千年の時空を超え、古来の営みと現代の表現とが、そこでしかないという場所で交差します。
サイネージがたどりつく一つの答えです。






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