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2011年6月20日月曜日

知財計画2011

■Pop  知財計画2011

2011年6月3日、首相官邸で菅首相以下閣僚出席のもと知的財産本部会合が開かれ、「知的財産推進計画2011」が決定しました。
政権交代後、2回目の計画策定となります。
ぼくは前回からコンテンツ専門調査会長を仰せつかっていて、昨年の模様は以下に描きました。
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/blog-post_14.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/blog-post_15.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/blog-post_16.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/1_17.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/2_18.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/1_19.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/2_20.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/1_21.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/04/2_22.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2010/06/2010.html

今年はそれに上書きする形となります。
今年の柱は2つ。デジタル・ネット対応と、クールジャパンです。
アナログで総花的な支援策から、デジタル・ネットワーク政策への集中的な資源投下。
そして、国内重視から海外展開重視への転換。
その姿勢を明確にしています。
大きな方向性を決めていくのは簡単ではありません。
委員、知財本部事務局、関係省庁との間で、企画・調整の連続を経て、やっとまとまったものです。
関係者のみなさま、連日どうもおつかれさまでした。
内容は本稿のラストにつけておきます。

で、6月3日の朝。全閣僚がものものしく、いやスーパークールビズとかで かりゆしウェアのユルいかんじの大臣たちが並ぶ中、ぼくもテーブルにつき、調査会長として3点コメントしてきました。

1 今年はデジタル・ネットワークの分水嶺。
・15年に一度の大波が来ている。
・地デジが完成し、高速インターネットも全国化。
・スマートフォンやタブレット端末などTV、PC、ケータイに次ぐ第4のメディアが普及。
・日本は過去15年のデジタル化、ネットワーク化の世界的な波に乗り損ねた。
・今回の波をとらえないと未来はない。

2 クールジャパンのチャンス。
・震災後の日本の姿、暴動も略奪もない毅然とした国民の姿が世界から注目。
・その後の原発対応を巡り不安視もされ、風評被害も懸念されている。
・いまこそ正しく強い情報を自ら海外に発信することが最重要。

3 Just Do IT。
・問題はこの計画をどう実行するか。この後が本番。
・政治の働きを強く期待する。

実はこの3点目だけを言えばよかったのですが、空気飲むのが難しすぎまして、前振りもつけました。
だって、その前日、内閣不信任案が否決されてから、菅総理が続投に意欲を表明、退陣時期を巡り与野党・与党内対立へ、というビミョーすぎる朝でしたから。
官邸にはいつにも増して熱気を帯びた報道陣とカメラの放列。
だけど大臣たちは かりゆしウェアで、なんとなく平和がただよっており。
この内閣に提示して、この内閣が決定することが知財計画にとってどうなの、というタイミングだったんですよね。
でも、対外的に政策を推し進めるしかない。時間がありません。
ぼくたち民間は民間ですべきことをやります。
政治は政治で自らを復興していただきたい。


知的財産推進計画2011
(コンテンツ関係部分)
1.最先端デジタル・ネットワーク戦略
・成果イメージ 2020年
デジタル・ネットコンテンツビジネスの市場規模 
1.4兆円(2008年)→7兆円
・目標指標 2020年
書籍・放送番組の8割程度が電子媒体でも配信される
著作権侵害コンテンツの流通量を8割程度減少させる
日本のコンテンツのグローバル配信ビジネスが確立し、売上が1000億円を超える
児童生徒が授業の場において、1人1台の各種情報端末を活用してデジタルコンテンツを自在に利用できるようになる

1)コンテンツの電子配信を促進するとともに、我が国の知的資産をデジタル・アーカイブ化して活用する。
・電子書籍市場整備の加速化
・知的資産のアーカイブ化とその活用促進
2)デジタル化・ネットワーク化の基盤を戦略的に整備する。
・クラウド型サービスの環境整備
・プラットフォームの競争環境整備
・3D映像の促進
3)グローバルな著作権侵害への対応を強化する。
・インターネット上の著作権侵害の抑止
4)人財育成の根幹となる創作基盤を強化する。
・創作基盤としての二次創作の円滑化
・デジタルコンテンツの活用促進

2.クールジャパン戦略
・成果イメージ 2020年
日本にとってのクールジャパン関連産業の市場規模
4.5兆円(2009年)→17兆円(2020年)
・目標指標 2020年
アジア市場において、日本のコンテンツを核として、新たに年間1兆円の収入を確保する。
年間の訪日外国人旅行者数:861万人(2010年)→2500万人
我が国の国際見本市への外国人来訪者数:6.5万人(2010年)→30万人
諸外国におけるコンテンツ規制の解禁・緩和を実現する。
延べ1万人のクリエーターが小中学校を訪問する。
1)クールジャパンを発掘・創造する。
・映像を通じた発掘・創造
・対象国のニーズに即した展開戦略の策定
2)クールジャパンをグローバルに発信する。
・クールジャパン発信の仕組みの構築
・東日本大震災を踏まえた情報発信
・イメージ戦略の推進
・映像や放送の展開
・国際線での情報提供
・コンテンツを活用したクールジャパンの発信強化
3)クールジャパンの人気を拡大させる。
・東日本大震災を踏まえた日本のブランドイメージの回復
・クールジャパン大賞による顕彰
・クールジャパンのリピーターの拡大
・国際見本市の活性化と情報発信
・情報リーダー招へい
・地理的表示保護制度の導入検討
・ACTAの参加促進
4)クールジャパンの基盤を整備する。
・クールジャパン関連基盤の復旧・復興
・クールジャパンに関する諸外国の規制の緩和・撤廃
・在外公館によるクールジャパンの支援強化
・クールジャパンに関する文化関係者のネットワーク形成
・クールジャパンに関する拠点の整備
5)グローバルに通用する人財基盤を強化する。
・プロフェッショナル人財の育成
・若手クリエーターの育成
・クリエーターの裾野拡大

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