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2026年9月14日月曜日

■源孝志監督「木挽町のあだ討ち」。

■源孝志監督「木挽町のあだ討ち」。


「京都で、映画で、集う会」という、文化庁や京都府や京都市や映画業界や学術ら映画好きの月イチ飲み会がありまして、そのお題。

今回は清酒「神聖」の酒場、伏見にある「鳥せい」で開かれるというので駆けつけることとし、その前に二条駅脇の館で観ました。

神聖の経営者、山本さんは高校の1年先輩で、野球部創設メンバー。正捕手でした。ぼくは補欠でした。以来40年、挨拶もできず不義理につき。

しかし店から絶品の差し入れをいただき、しこたま不義理をしました。

 

さて、映画です。東映京都撮影所の作品。源監督のNHKドラマ「スローな武士にしてくれ」「京都人の密かな愉しみ」にも通じる、京都への愛情を感じる映像美で、京都が作った江戸の映画です。時代劇に未来を見ました。

キャスティングでは、作兵衛の北村一輝さんが朴訥な下男から乱暴な博徒まで見事に演じられました。が、渡辺謙さんがこの役を強く演じたがったそうです。歳が合わず、年長の金治役に収まったとのことですが、こうした事情をうかがえるのも京都関係者の飲み会だから。

 

ぼくはこの素敵な映画に喜び、すぐさま永井紗耶子さんの原作小説、直木賞受賞作を読みました。驚きました。映画と全く異なるんですもん。

映画は刑事コロンボばりのサスペンスドラマで、主人公の総一郎(柄本祐さん)が話して話して立ち回って展開する。あだ討ちのアクションとそれに至る物語が中心です。

小説には総一郎は登場せず、それよりも、木戸芸者、立師、衣装さん、小道具さんなどが語る身の上話が中心です。芝居小屋という悪所の周りで底辺を生きる人たちの生い立ち、生きざまが切々と描かれていて、その豊穣な低みから、あだ討ちにこだわる武士という支配階級のバカバカしさを浮かび上がらせる。

 

ちなみに冒頭から現れる木戸芸者は「一八」という名で、自分の名前とかぶるので親近感を抱きつつ、しかも役者の瀬戸康史さんはかつて舞台「彼女を笑う人がいても」で、「中村伊知哉」という役名を演じられた。今もってなぜそんな役名だったのか不思議でいずれ問い詰めたい。

芝居小屋という悪所にも惹かれます。吉本興業や漫才というジャンルも悪所で、その磁場に引き寄せられる才能にぼくは魅入られてかつて仕事をしました。大崎洋前会長の「居場所」はそれを描く名著です。

 

「映画は小説の一部に光を当てて、うまいこと映像として解釈しはった思いました。ぼくは映画観てから原作読んで、二度美味しかったんですけど、小説読んでから映画を観たほうがよかったんか、どっちがよかったんかな、と考え込んでますねん。」

と感想を述べたら、映画関係者から、

「ほなもう一回観はったらよろし。」

と一刀両断の血しぶきで終わりました。京都、伏見、寺田屋の近くどした。

2026年9月7日月曜日

経産省 with PPP

 ■経産省 with PPP




PPPシンポ「エンタメ産業のこれから」@デジハリ。

経産省梶直弘文化創造産業課長、

コナミデジタルエンタテインメント石原靖士執行役員と。

エンタメクリエイティブ産業研究会やIP360の反響は。

コンテンツ予算1千億円の可能性は。

AI+海賊版の具体策は。

日本版KOCCAの見通しは。

あれこれ伺いました。





政府予算によるコンテンツ支援がバズっていて、額が大きいだの小さいだの、それならアーカイブ支援しろだの批判もあります。

政府がコンテンツを戦略17分野に組み込み、支援することを決定したのは、AI・半導体や創薬・医療などと並び、官民投資額を増やすことで経済波及効果が大きいから。34兆円投資により10倍の効果を見込んでいます。

成長戦略、国際競争力増強策という産業政策であって、保護・弱者支援という文化政策ではないことに注意すべきです。





一方、日本の予算額は主要国に比べ断トツに低く、産業政策的には勝負にならない。PPPとしても年1千億円を提言しました。2年前の4倍増なので夢物語と見ていましたが、政治の後押しもあり、実現が見えてきました。

とはいえ農水の補助は3.2兆円、半導体やGXは2兆円。コンテンツはそれでも1/20~1/30です。

議論の中で、韓国は20年続けているという指摘がありました。日本はここから。増額とその長期継続が大切です。





海外展開で一つのポイントが回収率。

ゲームはコンソール=プラットフォームを押さえていて、海外の売上からの収入=回収率は9割。一方、アニメは5.5%、マンガ=出版は8.0%と低い。海外に収入が留まっているのです。その分野のプラットフォームをどう組み立てるかが課題です。



AI・海賊版対策の強化策も議論になりました。PPPとしても協力してまいります。

コンテンツの司令塔機能は知財計画に「一気通貫の新たな支援体制を構築する」と明記されました。これも注目・期待してまいります。


今回は経産省の巻。このあと知財本部、文化庁とシンポを続けてまいります。

2026年8月31日月曜日

IVS with PPP @京都

■IVS with PPP @京都



イベント好きでして、
Tech系、Pop系、あれこれ足を運ぶけど、
IVS@京都ほど声をかけられるものはない。
なんでやろ。家が近いからやろかー
外国人がハイと寄ってきて、
何を起業してますか?と聞くので、
大学。
と答えたら、なんか興奮して、めちゃグイグイくる。
そういう起業はあんまりないかー
知人や教え子やらが寄ってきて、
今回はどれに登壇?と聞くので、
単なる見物。
と答えたら、気の毒そうに、ふーんってなる。
ブラブラするにはシニアすぎるかー
みなさんおつかれさまでした。
来年どうしよかな。来るんやろなー
ぼちぼち年齢制限かかるんかなー


PPPがサイドイベントを開きました。

雨の祇園、宮川町。

コワーキングスペース「SIGHTS」にて。

「Works That Shaped Me Night by PopPowerProject」。

アニメ、ゲーム、特撮、テレビ、マンガ、VTuber。

「自分を創ったコンテンツ3選」を語り合いました。


ぼくはなんだろう。

・ウルトラQ (子供・テレビ)

・紅い花  (高校・マンガ)

・ロケットに乗って(大学・音楽)

って答えてみた。

けれど、とたんに、いやあれもこれも、と浮かぶ。

3つ選ぶのは難問。 またやりましょう。

 

 


NINJA PITCH@IVS。

コンテンツのスタートアップ、第4回。

PPPメンバーのAIマンガ漆原大介さんと

AI映画の山口ヒロキさんがファイナリスト。

山口さんが最優秀に輝きました。

生成AIクリエイターに光を当てる。正しい。

 

その後、会場を太秦の映画村に移してパーティー。

西脇知事と松井市長が

コンテンツ☓スタートアップの真ん中にいる。

頼もしいです。

京都の行政は秀吉さん以来、最強です。

かんぱ~い

 


NINJA PITCHついでに映画村を見物。

しらんうちにだいぶきれいにおなりになって。

来年もっと施設ができて、

再来年には中村座も再開やそうです。

京都の映画、発展をお祈りします。

2026年8月24日月曜日

知財計画2026とりまとめ

■知財計画2026とりまとめ


知財本部 構想委員会@霞が関。

小野田クールジャパン担当大臣ご出席。

知財計画2026とりまとめ会合です。

コンテンツの立場からコメントしました。

 

コンテンツ戦略、クールジャパン戦略、海賊版対策そしてAI戦略、いずれも手厚い施策がならんでいて心強い。

これだけの措置をやりこなせるのか不安になるくらい。

クールジャパンは、コンテンツ地方創生拠点などコンテンツを推進役に展開する方向が明確になった。

そしてそのコンテンツは戦略17分野に位置づけられて、国の政策に占めるプライオリティーが高くなった。喜ばしい。

関連する組織も、ほぼ全ての省庁に加えて、公取という独立委員会や国会図書館という立法府の機関も明示されていて、オールジャパンの計画となっている。

しかも本文にも登場するように、アニメ・ゲーム・音楽などのジャンル別から、「IP」つまり知財の価値が評価されて、それを最大化すべしという認識が定着している。ようやく知財としてのコンテンツが国の真ん中に位置づけられた。

この会議と、知財本部の役割も高まっていることを認識しよう。

 

そのうえで2つ指摘しておく。

 

まず、この知財計画を普及啓発すること。

文言を詰めて作っても、普及しなければ無意味。産業界はじめ関係方面にこれを伝える努力をすべき。

昨年は万博という舞台が使われたが、情報発信やイベントなど、機会をとらえて伝えるべきだし、それがわれわれ委員のミッションだと考える。

 

そして、この施策の評価・検証に力を入れるべきということ。

この前に開かれたコンテンツ戦略WGでは、知財計画2025の進捗報告が行われた。実に有意義だった。

以前この委員会は「検証・評価・企画委員会」という名前だった。企画だけでなく、検証と評価が重要な機能だった。

改めて政策チェックという機能を復活・強化させるのがよい。




2026年8月17日月曜日

PPP@自民党!

■PPP@自民党!


自民党 文化立国調査会@党本部。

PPP:PopPowerProjectが呼ばれまして、DeNA田中翔太さんマーザ内田治宏さん音制連菊池尚人さんと乗り込みました。

ゲーム、アニメ、音楽各業界の生の声をお届けに。

赤松健座長、脇雅昭事務局長の仕切りです。

政府は担当の文化庁のほか、内閣府知財本部、経産省、総務省、外務省がご出席です。

 

ぼくからPPPが先ごろ発出した政策提言。

1.支援措置:年予算1000億円規模への拡充や、参議院で審議中の著作権法改正。

2.人材育成。本日のテーマ。

3.スタートアップ支援。コンテンツ業界の関心が非常に高い。

4.AI活用の促進。頭の痛い状況で、別途ご相談申し上げたい。

5.海外展開。特に中国との関係の改善策。

6.海賊版対策。これも政治にお願いすることがある。

7.司令塔機能の実装。文化省としたが、韓国も参考に考えていただきたい。

 

そして本題、人材育成。かつて日本はフィルムスクールなどコンテンツ制作を教える教育機関が乏しいことが課題だったが、芸大をはじめ教育環境は充実してきた。

支援策も充実してきた。クリエイター支援基金を通じて、クリエイターの育成に資金が投じられている。

一方、売る人、世界市場でビジネス展開をするプロデューサー、マネジメント人材が不足している。育てる機関、大学もない。

そこでPPPとして、米国ハリウッドに直結するLAのエンタメ・ビジネススクールであるThunderbird校を誘致する活動をしている。

昨年、経産省の支援を得て、トライアルのコースを開設。今年、本格的なMBAとして立ち上げる。慶応大学が受け皿となる。

一方、早稲田大学がビジネススクールにエンタメコースを作る検討をしている。

こうした環境を整備したい。

 

もう一点、私個人としての要望は、高等教育の整備と並んで、初等中等教育でのクリエイティブ教育。特にデジタル技術を使った図工・音楽教育の充実。

引退された遠藤利明先生らとデジタル教育を推進してきて、議連で推進法もお作りいただき、GIGAスクールが実現し、デジタル教科書も法案を審議いただいている。

これは表現・創作能力に最も効果があると考える。

こうした基盤があって、さらに、高校での漫画クラブや軽音という日本独特の部活インフラがあって、その上に文化産業がある。

このエコシステムをトータルに維持・発展させたい。

 

川松真一朗、辻ゆうこ、今岡うえき、山本左近各議員からご質問をいただきました。人材育成策、進めていただきます。

加えて赤松座長はコンテンツ産業における生成AIの立ち位置について鋭く追求。ゲーム、アニメ、音楽ともに、使うことのリスクを承知しつつ使いこなそうとする実態と、米AI事業者に対するカウンターパワーの必要性について申し上げました。

改めて、対応策を議員のみなさまと相談申し上げたい。

取り分けこの分野は省庁横断で対応すべき案件が多く、政治リーダーシップに期待するところ大です。よろしくどうぞ。




2026年8月10日月曜日

韓国コンテンツから考える戦略

■韓国コンテンツから考える戦略



PPPシンポジウム「韓国コンテンツから考える、世界に向けた日本コンテンツの"新"戦略」。

中⼭淳雄さん、カン・ハンナiU教授、⻩仙惠城⻄国際⼤学教授、DeNA田中翔太さん、SME村⽥知樹さんと。


韓国はライバルだが、協同して世界市場を開くパートナーでもある。

IPを軸にデータ重視で展開する。SNSとファンダムで広げる。

韓流ドラマやK-POP以降の韓国のアプローチにどう学ぶか。

韓国コンテンツ振興院KOCCAを中心とする国家支援をどうとらえるか。


毎度、刺激になります。


特に今回ぼくは、韓国政府の3アプローチが気になりました。


・コンテンツの「価値評価」を重視して支援する制度

(日本はいかにコンテンツに口を出さないかが重要テーマ)


・コンテンツのAI利用度をジャンル別に調査・公表

(日本はAIに賛否ある中で利用度データは見当たらない)


・食、ファッション、観光、化粧品をクリエイティブ産業と位置づけている

(日本のクールジャパン政策の指標は韓国のを輸入したのか!)


日韓連携でできること、具体的に掘り下げましょう。


中山淳雄さんは南アフリカから戻った足で参加してくれました。

PPPP(Pop Power Project Producer)の称号が授けられました。



からの、パーティー、乾杯はPPP名物、

あっとほぉーむカフェのレジェンドメイドhitomiさん。

もえ、もえ、キュン。

ではまた。

https://poppowerproject.com/info/260507_pppevent/