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2022年12月6日火曜日

ようやく、ネット安全からネット創造へ

■ようやく、ネット安全からネット創造へ


総務省が
ICTリテラシー政策をフィルタリングなど安心安全対策から創造・交流を含むポジティブに体重を移動させる方針を示し、新会議も準備しています。

これを受けぼくが副会長を務める安心ネットづくり促進協議会(安心協)も議論を開始。ぼくもコメントしました。




安心協発足から13年で政府の取組がネガからポジに転換する。やっとか、という思い。

95年ベルギーの情報G7サミットで「デジタルは子どもの時代」という日本提案が採択され、Jrサミットが第一回東京、第二回がMITで開催された。

それを機に私は役所をやめMITに参加し、PC一人一台運動などを推進した。




しかし日本の取組は遅く、2008年には当時の首相が「子どもにケータイは百害あって一利なし」と発言、デジタルを子どもから遠ざける風潮が広がった。

危機感を抱き、「百利あって一害あり」と考える関係者が集まり、私が世話役となって立ち上げたのが安心協。





発起人会の顔ぶれ。孫さんら通信3キャリアの社長、DeNA南場さんYahoo!井上さんIIJ鈴木さんmixi笠原さん個情委の堀部初代委員長ら。日本のデジタルの代表が一堂に介した。

みなさんの思いは、子どもから遠ざけるのではなく、いかに使わせるかだった。

でも運動論としては、そちらに進まなかった。



私は2年後DiTTを立ち上げ、PC一人一台、学校ネット化、デジタル教科書の3点セットを推進する運動を始めた。ポジティブの運動。

苦労した。8年かかってデジタル教科書を認める法律が成立、プログラミングも必修になった。

PC一人一台はGIGAで実現。コロナがなければあと25年かかる計算だった。




安心協とデジタル教育推進とは本来、一体として進めるべきというのが私の意見だったが、力不足で融合できなかった。

全ての子どもがデジタルで勉強する環境になり、ようやく機運が変わった、と感じており、ようやく一つのゴールにたどり着いた。

問題は今後。デジタルシティズンシップをどう作るか。





学校デジタルは進む。混乱も問題も起きるが、現場と子どもの力を信用し、見守りたい。

政策の重点は家庭に移る。特に格差。家でデジタルが使える/使えない問題。4万の学校から、子どものいる1千万の家庭へと課題が広がる。

教育問題から通信問題へ。文科省より総務省の仕事。通信政策の最重要課題。





セキュリティ、フェイク情報といった守るリテラシーは重要だが、それ以上にクリエイティビティ、コミュニケーション力をつけることが重要。

大人だって身についてはいない。子供のほうが優れている面はある。私も学生に教えてもらっている。子どもも大人も一緒に使い、学ぶ。





ツールは変わる。SNSもmixi/fb/LINE/インスタ どんどん変わるので、定まった教育法もない。

紙と鉛筆のアナログ教育も、150年たっても理想の教育はできていない。デジタルでの学習は始まったばかりで、100年たっても理想には届いていまい。

使いながら、時間をかけて、ともに考えていく、という姿勢。




政策目的は「国民のユーザ力」を上げることだろう。とすれば、デジタルが1.役立つ、2.楽しい、3.安全、という順位だと考えるが、3.に偏重してきたのがこれまでの対策。

どう便利さや楽しさを高めるかの政策は抜け落ちていた。

創造力や共感力を上げる施策を厚くしたい。




安心協の根本は従来どおり安心・安全対策でよい。

一方、ポジティブ面の活動を担う団体、企業、学校はたくさんある。

安心協がすべきは、それらとつながり、連携していくこと。安心協としてのコミュニケーション力や共感力が必要となる。

2022年11月29日火曜日

(だいたい)おしごとだったクアラルンプール

 ■(だいたい)おしごとだったクアラルンプール




コロナんなって初めての渡航はマレーシア。いくつかの大学がiUと提携したいから来てと誘いを受けまして。誘われちゃっちゃあ行かんとね。だからおしごと。

そぞろメモ。





TOKYO STREET。

アジアが見る東京ってこうなのね。カッコよくてカワイイ トーキョーって、へんてこですが、その街を10年以上続けているのはあっぱれ。




ライツ的に大丈夫か。

東京なのにLINEでいいのか。

ツッコミどころあるが、先日、在マレー大使も列席して11周年を祝ったというから、いいのか。







おしごと1

RELIANCE SKILLS大学。

Blabの旗を掲げてくれています。

やたらiUが好きみたいです。



布をくれたんで、せがんで巻いてもらいました。

和服サリー、バチはあたるまい。

この模様、Malaysia Tamil Newsというテレビニュースで流れてたって。

4分あたりから。

iUniversity、以外ナニ言ってるかわからんがw

https://www.youtube.com/watch?v=4cUuEzEM8gk





ところで。

マハティール前首相が25年前に提唱したマルチメディア・スーパーコリドー構想。

ここクアラルンプールのペトロナス・ツイン・タワーからクアラルンプール国際空港にかけての15×50kmを情報☓知識で開発する国家戦略。

米クリントン政権は情報スーパーハイウェイ構想を打ち出していました。

焦ったなぁ、あのころ。






もうすぐ猪子さんに会うから、ららぽーとにできたチームラボを見に行きました。

ありがとう。

暑い屋上には人がびっしり。人気デートスポット。




ららぽーとは店もまばらで閑静な商業地で、のんびりできました。

ありがとう。

閑散としていることで知られ、買い物しなくても冷房のある場所に暇つぶしに行く人が多いから冷房料とればいいと噂しているby現地のひと






おしごと2

IUMW(International University of Malaya-Wales)との協定調印式。

どっちもiU。とてもなかよし。




IUMW
の校章は、マレーの虎とウェールズの龍。

タイガー&ドラゴン か!

オレの、オレの、オレの話を聞けい

2分だけ話をしました。






ところで。

マルチメディア・スーパーコリドー区域の真ん中に位置する新興都市、プトラジャヤ。

この首相官邸はじめ政府機関が集積する。

日本の首都機能移転論でも一つのモデルになりました。






外に出ると必ずやるマンガめぐり@クアラルンプール。

海外でみる最大級のマンガ売り場です。英語版。





きょうのクアラルンプール老舗。

セントラルマーケット。創業1888年。134年。






おしごと3

ブライトン国際校。

幼稚園から大学までやってるデカい学校。

ご一緒することになりました。




マレーシア国際イスラム大学。

ぼくがギターひいて踊ってる動画を観たというバングラデシュのひとに連れ込まれ、この大学が開く人間vsAI討論会に協力する流れになりました。





ところで。

マルチメディア・スーパーコリドーや情報スーパーハイウェイを我が国でも、という話はバブル後の日本では盛り上がらず、同時に押し寄せたインターネットの波に飲み込まれ、しかもそれに乗り遅れて25年、デジタル敗戦を認識したのでした。

その後マルチメディア・スーパーコリドーのこともさほど耳にしなくなりましたが、結局どの程度、構想は実現したのかな。

現地で聞いてもよくわからなかったので、調べます。






お店に入るときなどマレーシアの接種証明アプリの提示を求められるのですが、間違ってマレー人として登録して、変更がきかず、和服ながらマレー人になりすましていました。

なんとか凌ぎきりました。

それから検査しに向かいました。

陽性だったらネタになるなー。




その可能性を想定して麺やら汁やらたくさん持ってきていたのですが、陰性でした。

要らなくなったので宿でドカ食いしました。

京都ビールも出前一丁も売ってるんで、持ってこなくても大丈夫でしたが。


2022年11月22日火曜日

メタバースの未来とは。

■メタバースの未来とは。

 京都スマートシティエキスポ2022。

「メタバースの未来」。

クラスター加藤直人CEOと対談しました。

オンライン/オフラインのお客様の誰よりぼくが楽しんだと思います。

https://smartcity.kyoto/expo2022/speaker/ksce2022_speaker/#nakamura





facebookの改称以降バズっているけど、ハビタット、ウルティマ、セカンドライフと10年おきに蓄積はあった。日本も「あつ森」のような実績がある。政府も動き始めた。どう読む。

いや、加藤さん著「メタバース」に全部書いてあるよ。

聞いてみよう。という1席。


加藤さん発言のぼく解釈を記します。


「クラスターは国内最大のメタバースプラットフォームで、バーチャルイベント開催実績は世界一。

 バーチャル渋谷のハロウィンやバーチャル大阪でのM1グランプリ、ディズニーにポケモンもイベント開催。

 そしてユーザーが空間をどんどん作っていて、店を開いて商売を始めている。」


当面、ゲーム・エロ・イベントが引っ張る?


「身体がデジタル化されるのはまずゲーム。

 バーチャル空間に置き換わっていく。

 だが全部置き換えられるわけではなく、リアルは環境を破壊する『ぜいたく』として残る。」


東大はVRセンターで総長が講演し、メタバース工学部が授業を始めた。京大は寺をメタ化したテラバース。大学はメタ化する?


「授業がメディア化し、活動・交流の機能がソーシャル化する。

 バーチャル空間と、『ぜいたく』なキャンパス空間の設計が大事。」


メタバースでの「クリエイターエコノミー」が成立する条件は?


「クラスターの空間ではみんなが参加して作る自己増殖が始まっている。

 そこでの経済圏の成立は、バーチャル空間で生活する人の数に依存する。

 メタバースで暮らす人が多くなることで広がる。」


VRは来るのか?


「VRはメタバースの一側面にすぎないが、来ることは確実。

 コンピュータと人間の距離が縮まってきている。

 当初は部屋いっぱいだった計算機がPCからスマホとなって体との距離が縮まった。

 HMDになり、レンズになり、BMIで脳との直接交信までいく。」


web3とメタバースの関わりは? 


「web3とメタバースは『関係ない』。

 たまたま同じ時期に盛り上がっているだけ。

 メタはコンピュータが肉体から解き放たれるというイデオロギー。

 VRはそのテクノロジー。

 web3は非中央集権というイデオロギー。

 ブロックチェーンはそのテクノロジー。」


アトムからデータへ移行しメタ1stになる。食事・排泄以外はメタになる。著書にそうあるが、推進要因は?


「リアルは環境破壊。その観点で進む。

 より大きく進む要因は、疫病と戦争と少子高齢化。

 コロナで進んだ。戦争でも進む。

 高齢化は引きこもりメタを増やす。」


身体性を重視しておられる。存在=情報、居ることがコンテンツになる、という概念は面白い。さらに身体が分散、合体、交換でき、変身もできると。


「複数の肉体を一人が操り、複数の人が一人を操縦する。

 身体がバーチャルで拡張する。

 自己と他者の区分も問い直される。」

 

「メタバースはまだ古典力学に即した表現だ。

 物理法則を超えて、空間をぐにゃっとさせたり、光速を超えたりと、存在しない世界を造れる。宇宙を造れる。

 物理空間としての都市を模してもおもしろくない。

 ぐにゃっとした金閣や、金閣と銀閣を合体させた建物も生める。」


日本の強みは?

「1.IPの厚み、歴史・文化の厚みがある。

 2.身体・キャラの考え方が特殊。「カワイイ」デフォルメ、アニメへの理解度の高さ。

 3.クリエイターの数。国民性や教育という基盤。」


完全同意。

まるごとクールジャパン論です。