■前略ガウディ様、サイネージはお好き?
吊されたハムやベーコンの下で無表情に豚の生肉をそいでいる親父。
皮をはがれたウサギ、牛の脳みそと腎臓。
脇を大声上げて発泡スチロールが走り抜ける。
その中では立派なアンコウがこちらをにらむ。
でっぷりしたおばさんが山羊チーズのショウケースを磨いている。
キノコ屋、干し果物屋、唐辛子屋。
リアルリアルリアル。
アサリを丁寧にならべる若い女性。
サン・ジュセップ市場の朝が始まる。
目の前では十代とおぼしき兄ちゃんがパンにトマトをなすりつけ、パンコントマテを作っている。
朝食をふるまうカウンターバーでこれを書いています。
バルセロナには、リアルとデジタルが調和するかを問いに来ました。皮をはがれたウサギ、牛の脳みそと腎臓。
脇を大声上げて発泡スチロールが走り抜ける。
その中では立派なアンコウがこちらをにらむ。
でっぷりしたおばさんが山羊チーズのショウケースを磨いている。
キノコ屋、干し果物屋、唐辛子屋。
リアルリアルリアル。
アサリを丁寧にならべる若い女性。
サン・ジュセップ市場の朝が始まる。
目の前では十代とおぼしき兄ちゃんがパンにトマトをなすりつけ、パンコントマテを作っている。
朝食をふるまうカウンターバーでこれを書いています。
ここは建築の街。
グラシア通には百年前のモデルニスモ建築と超モダン建築とが同居しています。
百年経って、デジタルはその中に所在を見つけているのか。
「めざせバルセロナ!」と猪熊滋悟郎氏がYAWARA!で叫んで以来20年を経た。
森下や有森が駆け抜け、男女で銀を頂いた頃にはぼくたちはネットもサイネージもなかった。
デジタルの20年でここは彩りを変えたのか。
ドメネク・モンタネールはサン・パウ病院で「芸術と建築で人を癒せるか」を問いました。
同じく世界遺産の「カタルーニャ音楽堂」で芸術と建築の一体化を問いました。
1人の天才が造りきったアート建築。ARTとARCHITECTUREとTECHNOLOGYの一体性がまだ百年前は生きていた。
同じく世界遺産の「カタルーニャ音楽堂」で芸術と建築の一体化を問いました。
1人の天才が造りきったアート建築。ARTとARCHITECTUREとTECHNOLOGYの一体性がまだ百年前は生きていた。
もちろんそれはガウディも同じ。
サグラダ・ファミリアは130年たってもまだ大工事中で、大工事中にもかかわらずたくさん人が来る不思議なシンボル。
英国風の田園都市を造ろうと企てた世界遺産、グエイ公園にも、欧州だけでなく日中韓、南米からおびただしい数の観光客が訪れます。
1人でこれだけの人を呼べる力が建築家にはある。
メッシやシャビというソフトウェアだけでなく、建築というハードウェアには断固たる吸引力があります。
デジタルが口を挟むことなど気後れしそうな断固たる建築群。
しかし、観察すると、驚くばかりにデジタルもドヤ顔をしています。
しばし、点検してみましょう。
しかし、観察すると、驚くばかりにデジタルもドヤ顔をしています。
しばし、点検してみましょう。
町じゅうに、大きなLEDが配備されています。
デパートの中、ビルの壁、屋台の背面、LED率が高い。
その隣のベネトン。先駆的です。
地下鉄ホームの大型LED。
ロンドンと違い、コンテンツがいい。
空港サイネージにはエルメスのCMが。
車両つきタッチパネル多言語サイネージ。
初めて見ました。
日本語で「イカ墨ごはん」と表示されてます。
ガウディの世界遺産にもふんだんにサイネージが織り込まれています。
サグラダ・ファミリアの中のサイネージ。
この建築物は異形な外面と、未完の時間感覚にばかり注目が集まりますが、画期的な特徴は内面の存在感だと思います。
扉を開けて入り、これほど高揚させてくれる建物はない。
しかも、内装も発展途上で、柱の装飾や空白の窓細工がみな完成していけば、さらにめくるめく空間になることが現実として空想され、未来に想いを馳せる愉しみを差しのべてくれるのです。
置かれたサイネージは、その夢の補助装置。
扉を開けて入り、これほど高揚させてくれる建物はない。
しかも、内装も発展途上で、柱の装飾や空白の窓細工がみな完成していけば、さらにめくるめく空間になることが現実として空想され、未来に想いを馳せる愉しみを差しのべてくれるのです。
置かれたサイネージは、その夢の補助装置。
「山」をイメージしたカサ・ミラにある案内サイネージ。
液晶6枚です。
ここには異形の内装に溶け込んだ大型の投影パネルも多数設置されています。
こんなにしとやかで美しいサイネージならガウディさんも許してくれるでしょうか?
そこから歩いて数分、こちらは「海」をイメージした世界遺産、カサ・バトリョ。
屋根裏部屋では薄い布のスクリーンにレース模様を投影。
上品なこと。
カサ・バトリョの案内サイネージも美しくて優しい投影タイプです。
そして、初めて見た!
立体ホログラフィーのサイネージ@カサ・バトリョです。
最後にガウディさんが立体で登場するんですよ、
スティーブ・ベントン先生!
さて、サグラダ・ファミリアは、果てしなく工事をしているのに、大勢が訪れる点で、インターネットと同じですね。
開発途上なのに、公開され、使われ続ける。
だとすれば、それはいつしかモバイルされ、そしてソーシャルになっていくのかもしれません。
デジタルは、その手助けをすることになるかもしれません。
工事に携わる人々を眺めて去来するのは、百年経っても終わらない仕事を構想することと自分との距離です。
果たして自分が携わる仕事で、百年経っても終わらないもの、百年後に遺るものがあるのだろうか。
自分が関わった作品や制度や組織や運動のいくつかは、百年後に存在しているかもしれない。
しかし、百年後の人たちにとって役立つようなものがあるだろうか。
考えたことがありません。考えるようなことでもありますまい。














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