Twitter

2011年11月3日木曜日

スマホ×デジタル教科書プロジェクト


■Kids スマホ×デジタル教科書プロジェクト
 クアルコム社と、茨城県大子町にある私立の通信制高校を運営するルネサンス高等学校は、スポーツ、芸能、芸術、ビジネス他でプロフェッショナルを目指す生徒たち、高校不登校、中退の生徒たちの高校での学習を通じて高校卒業資格取得を支援する「スマートフォン x デジタル教科書」プロジェクトを開始すると発表しました。報道発表の行われた7月27日、ぼくも応援にかけつけました。

このプロジェクトでは、ルネサンス高校の生徒を対象に、スマートフォン500台、携帯用学習コンテンツ、3Gワイヤレス接続が提供されます。生徒はスマートフォンを利用し、3Gワイヤレスネットワークを通じて学習コンテンツや資料にアクセスします。学習用アプリをダウンロードし、いつでも、どこでも学習し、テストを受けることができるというもの。

通信制高校のルネサンス高等学校は、政府の認定する「教育特区」のひとつである茨城県大子町に2006年4月に設立された私立の通信制高等学校。スクーリングにおける教室でのリアル授業とパソコンや携帯電話を通じたオンライン授業の両方を実施しています。生徒数は現在約2,200名で、学びの多様化を目指して、自由な時間を生かしてやりたいことをやりたい生徒達、不登校、中退だったけれどもう一度学校にチャレンジしたいという生徒達のために設立されたそうです。

プロフェッショナルを目指す生徒が専門学習、技能の習得に専念できる機会だけでなく、高校不登校、中退者の生徒にもう一度学習する機会を与えています。この学校では、プロになるための学習、修練に1日の大半の時間をとられてしまう生徒、アルバイトをしながら教室以外で学習している生徒がほとんどで、彼らは自宅で教科書を開いて学習する時間をとることがなかなかできないといいます。そのため、場所を問わずどこにいても学習できるということが大きなメリットとなります。

このプロジェクトでは、ルネサンス高校が開発したAndroid対応英語学習アプリケーションを用いることにより、文型や語彙、読解力の学習を容易に進めることができるようになっています。ルネサンス高校では英語にかぎらず、理科、社会他と教科の幅も広げて行く計画です。

ルネサンス高校を運営するルネサンス・アカデミーの桃井社長「スマートフォンとデジタル教科書による学習は近未来には当たり前のことになっているでしょう。成績、志望、生活などにおいて多様な生徒たちに対し、効果的な学習を行うには最適な学習ツールです。そして我々の責任はスマートフォンにのせる優れた教育コンテンツを開発すること。今回は英語教材からはじめますが、さまざまな教科でスマートフォンを用いた効果的で楽しい学習が保証できるように努力していきたいと思います。今回のプロジェクトは、日本の教育に多大なる貢献をするものであると自負しております。」

クアルコム ジャパンの山田社長「本プロジェクトは、モバイルブロードバンドをこのように活用すれば、やりたいことのある生徒の早期プロフェッショナル教育、また不登校、中退の生徒を学習の場に引き戻し、市民の教養として必要な高校課程の学習と高校卒業資格取得と生活向上への努力を支援できるという好例です。」

ぼくのメッセージ。「教育の情報化は長きにわたって必要性が論議され、政府もデジタル教科書の導入に力を入れ始めました。しかし、まだ実態に乏しいのが現状。今回、いつでもどこでも学ぶことができる先端の取組が民間で進められるのは意義深いことです。若者のモバイル利用で世界をリードする日本から新しい学習モデルが生まれ、多様な背景をもつ生徒たちが人生のチャンスを広げてくれることを期待します。」

加えて会見では桃井社長が次のようなことを話していました。
「あえてタブレットではなく、トイレにも持って行くデバイス、つまりスマートフォンを選びました。これまでガラケーでの授業も行ってきたが、英語で比較すると、ガラケーよりスマホを使うほうが勉強時間が5倍増えています。また、スマホ授業を導入すると、先生がラクになり、1対1で指導する時間が増えるという効果が現れています。」
勉強のモチベーションアップと、先生の業務効率化という教育情報化の二大テーマに対し、効果が現れているのですね。

桃井社長「父母が働いていて、小さい妹の面倒を見ている生徒が、右手で妹をあやし、左手スマホで勉強をしている。平成の二宮金次郎をみる思いです。」「これは”実験”ではありません。実授業なのです。」
こうした取組が民間から生まれてきていることに心強さを感じます。先日行ったDiTT EXPOシンポでも、DiTT小宮山会長が「もはや議論のときではない。アクションを!」と話していました。こうしたアクションを応援したいと思います。

0 コメント:

コメントを投稿