Twitter

2011年9月19日月曜日

IT復興円卓会議ニコ生「行政」-2/4


■Net  IT復興円卓会議ニコ生「行政」-2/4

IT復興円卓会議ニコ生 第一回「行政」、総務省 谷脇さん/内閣府瀬戸さん/経産省 境さん/佐々木俊尚さん/池田信夫さん/中村伊知哉の続きです。
http://bit.ly/q31dy2
------------------
中村:政治・行政の論点を、情報公開/意思決定/政治主導の3つに分けて話してみよう。まず情報公開。
情報公開という観点で、今回の震災はどうか?

佐々木さん:東電に行政がどこまで入れるのか。民は隠したがる。行政がどこまでオープン化を求められるか?情報公開の基盤みたいなものを、行政が作る必要があることが認識された。インフラを担う会社には適用できるようにしなければ。政府も情報を開示しなければならない。政府2.0とは基本的にはデータベースの公開。公開することによって民間の業者が勝手にアプリ化したりできる。

池田さん:情報公開が今回悪かったのかというと、あれだけ混乱した中できちんと情報は出るもんじゃない。ねつ造、隠蔽と指弾する方が混乱のもと。メディアは冷静だったのでは?原発は正義の味方的な思い込みで行動するジャーナリストが出やすいから問題。初めてメルトダウンという言葉を知ったくらいの素朴な人がパニックになって、自称ジャーナリストの人たちが混乱を招く情報を発信した。

中村:メディアやジャーナリズムよりも情報リテラシーの問題だと?

池田さん:結局、記者クラブより良質な情報は出て来ないし、混乱を招く情報が出てきた。ソーシャルメディアの悪い部分が出たのではないか。

谷脇さん:オライリーが提唱する「ガバメント・アズ・プラットフォーム」という考え方を踏まえ、官民及び民民も含めて情報を連携・共有していくためのプラットフォームが必要であり、プラットフォーム構築に政府としても積極的に関与していく必要がある。政府が保有する情報をホームページに乗せるとしても、それはデットストックの情報となる。もっとリアルタイムベースの情報を政府が提供し、民間情報とマッシュアップして状況の把握を進めるような取り組みが必要。今回、カーナビの通行情報をうまく使ってどの道が通れるかをGoogleMapに表示する試みが、HONDAやパイオニアを中心に、トヨタや日産、グーグルが連携してできたが、これは非常に役立った。こうした情報のマッシュアップを平時から考えるべき。計画停電は東電ホームページでご覧下さいと会見でいい、サーバーがアクセス集中で見られなくなった。手順の明確化が出来ていなかったから混乱した面がある。官民がオープンに情報を連携・活用するという視点も重要。

境さん:誰かが主導権を握って一気通貫でやるのではなく、情報を持っている人がオープンにして、その間を埋めていく作業する人がいて、と連携していく状態が望ましい。少し時間がかかるかもしれないけれど。今回は政府としても東電にお願いしたわけだが、そこから東電とヤフーは連携して、速く動いた。

佐々木さん:そういう動きの速さは見習わなければならない。日本の企業は動きが遅い。

境さん:PDFになぜ行政や企業がこだわるのかという点で、一つわかったことは、PDFは改ざんされないという思い込みがあること。リテラシーを高めなければ。

中村:古賀さんのことはどう?情報公開しすぎでは?

境さん:経験を語る人だと思う。

池田さん:古賀さんは世間の人が思っているほど突っ張ってないが、政治家など後ろにいる応援団が盛り上がって、降りられない。省内は応援する動きはあまりないかも…公務員が役所について批判することについてガイドラインはない。しかし、古賀さんは初めて批判した。公務員が個人として情報を発信することにどこまでが限度なのか?今までは信頼関係があったからなにもガイドラインは無い。ルールって必要ないのかな?

佐々木さん:民主党は政治主導と言いながら、政治家に専門性がないから決められるわけがない。官僚は使わないと言ったので、外から連れてくると、その人も専門家じゃなかったりと蛇行中。誰が政策を決めるのかというプロセスがなくなった。そこに出てきたのが古賀さん。

池田さん:古賀さんは名前を出しているが、匿名で批判している人はいっぱいいる。

中村:次に、意思決定の問題。復興に関する組織や団体がたくさん出来ているが、そうなると横断的に意思疎通が図れないのでは?

瀬戸さん:5月の頭に3つに整理した。生活支援、復興、原発。政治が仕切っている。役所は連携している。縦割りの喧嘩もない。

中村:早さという面ではどうだろうか。基本法案に3ヶ月かかった。阪神は一ヶ月で実行した。何が違う?

池田さん:役所に丸投げすれば良かった。阪神の時は自民党と役所の関係が安定していた。

中村:先日も亀井静香さんが「政治が死んでるんだから官僚が震災対策をやれ」と言っていたが・・。

池田さん:5年10年どうするか、電力政策の判断は政治がするべきだが、目の前のことまで口を出すと混乱する。民主党の人は霞ヶ関をライバルと思っているが、能力が無いのにそうするからますます混乱する。

佐々木さん:政治が思いつきにしか見えない。政策に落とし込んでいくプロセスが見えない。復興構想会議は哲学的で意味が無い。全体の構想に落として、政策にしていくべきなのに出来ていない。

中村:そういう面から菅さんってどうですか?

佐々木さん:根回しができてないとかではなく、有限実行すればいいだけの話、ただ実現する能力が無い。

池田さん:菅さんは政権内で完全に孤立していることが問題。変わった性格で、世間体が悪いとかあまり考えない人。

中村;政治主導、ってのはどうなんだろう。政治との連携はかつてと比べて上手くいっているの?

谷脇さん:一般論でいうと、政治はビジョンを示す、大きな方向性を示すことが大事。ステレオタイプに政治と行政に分けずに、民間も視野に。IT復興の話ではなく、政局の話になっている。被災地の話なのか、電力不足など全国的な話なのか、短期の話か、長期の話か、こんがらがってしまっていることが多い。意思決定、国や県が復興計画を作らなくてはならない。ネットでコラボして計画を作る等そういった動きが出来ると良いのでは?

瀬戸さん:ソーシャルが成熟していないからかもだが、1人の発言が大きくなったりすることもあった。テレビで一つの避難所をとりあげると余るほど物資が届くなどの問題が起こる。避難所にどの物資が足りないのか余っているのか共有するサービスがあればよかったのでは?

境さん:現地でハイテクを駆使するというのは今ひとつ現実感がない。ローテクをハイテクと組み合わせた時に爆発的に広がるのではと思う。リテラシーの問題だ。

中村;視聴者から届いた質問。「民主党政権でちゃんと仕事ができているのか」

瀬戸さん:被災者支援についてはやらなきゃ行けないことが決まっているのでやっている。

境さん:ぼく個人は、あまり変わらない。政局は混乱しているが、仕事は淡々としている。予算の提出がずれるなどリズムの乱れはあるが、淡々と仕事をしている。

中村:次の質問。「生で現地を見てきましたか?復興は可能ですか?」

谷脇さん:がれきの撤去等まだまだ初期段階の復興が遅れている部分があるが、現地のニーズもどんどん変わっていくので、それに応えて柔軟で迅速に対応していくことが必要。

境さん:復旧は無理だと思うが、復興して、前と違うものになるかも知れないが、人が住める環境になると思う。

谷脇さん:仙台市の復興計画を拝見したが、ゾーニングをして沿岸部は居住区域にしないなど、震災前と違ったまち作りになる地域もある。旧に復するわけではない。それぞれの地域の地方自治体でさまざまな復興計画が出てくるだろうが、これを尊重しながら積極的に国は支援すべき。

佐々木さん:東北は高齢者が多くIT化が進んでいないのが長い間の課題。震災後の0からスタートの復興計画にITをもっと組み込んでいく計画はあるのか?

谷脇さん:自治体の持っていたイントラネットも損壊したので、こうしたインフラの復旧はもとより、今回の震災の経験を踏まえて、自治体システムのクラウド化、カルテの電子化や遠隔医療の導入などソフト面にも力を入れる必要がある。また、こうしたプロジェクトの推進を行う人材も不足していると思われるので、国として人材面での支援も必要だろう。

佐々木さん:情報格差も大きな問題。各避難所にITリテラシーが高い人が居るか居ないかで大きな差が生まれている。一人いればamazonのほしいものリストで物資を手に入れられる。ITが使えなければ欲しいものが手に入らないで困るという状況になっている。

谷脇さん:リテラシーの問題は重要だが、だからと言って、東北地方のお年寄りにスマートフォンを使いこなせるようになれというのは現実的に難しい。お年寄りが使いやすいような端末やサービスの在り方についても考えていかなければならない。

(つづく)

0 コメント:

コメントを投稿