■NTT R&D FORUM2021
NTT R&D FORUM2021。
武蔵野通研にお邪魔しました。
今回もIOWNが軸でした。
澤田社長体制が打ち出したテクノロジー主導のビジョンです。
80年代ニューメディアのINS、90年マルチメディアのVIP、2000年代ブロードバンドのNGNに次ぐ大構想。
グッときました。
IOWN。
IPを超える「オール光」によるネットワーク刷新と、サイバー空間に現実空間と同じモデルを作る「デジタルツイン」。
そこにAI、VR/AR、量子コンピュータ、バイオメディカルなどのテクノロジーが入れ子のように絡み合う。
GAFAやBATを超える気概が読み取れます。
「IOWN構想」
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2020/11/iown.html
研究をいくつか紹介しましょう。
「宇宙統合コンピューティングネットワーク」
宇宙にデータセンターを置いて、HAPS:成層圏プラットフォームと地上の5G-6G網を統合する。
超巨大通信インフラ企業だけが描けるSF的な構想。
ここまでやってる会社は世界にもありませんね。
宇宙と並び人類未開拓の領域がミクロのバイオ。
サイバー空間に現実空間と同じモデルを作る「デジタルツイン」をさらに拡げ、身体と心理のバイオデジタルツインの実現を目指す、といいます。
心身データを収集し、生理機能をモデリング、リスク予測や診断に活かす。
技術主導でありながら社会実装を深く見つめている点に惹かれます。
信号と音を解析するAIテレ補聴器。
人間には判別がつかない異常もデータとして処理できる。
センサーで情報をデータとして捉え「蜂の視覚やゴリラや犬の嗅覚、コウモリの耳、そうしたものもナチュラルに捉えてていねいに拾い上げていくとしたら、人間の五感を大きく拡張していくことができる」
音声・映像と振動を同時に送る触覚コミュニケーション。
ハモを切る感触をまな板と包丁が伝えます。
なぜ ハモを切る。
90年代、MIT石井裕さんが開発した木製の素朴な触覚通信を思い出します。
当時も、何に使えるかなと話し合いましたが、その問いは今も続く。
透明ディスプレイの自動翻訳機。
こちらは日本語、あちらは英語で示す。
MIT石井さんがNTT研究所時代に仕込んでいた技術の発展型ですね。
これは東京2020会場でスタッフがトイレや座席位置などの情報を表示したそうです。
この技術の雛形は2018年に伺った際に拝見しました。
研究所で開発した技術が五輪の場で実装され利用される。
いい流れです。
「NTT R&D FORUMが示す底力」
http://agora-web.jp/archives/2037770.html
昨年はドコモやコムコム(コミュニケーション、コムウェア)を含む統合が話題となる中での開催でした。
技術=IOWNと並び、協業=スマートシティがテーマでした。
テクノロジー主導☓新市場開拓。
「NTT再々編の中で、R&D Forum。」
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2021/04/nttr-forum.html
今年、IOWNに並ぶ柱はもちろん東京2020。
東京オリパラはラジオ、テレビ、ネットの次のテクノロジーをまるごと示すショウケース。
となるはずでした。
しかし4K8Kパブリックビューイングが封じられるなど、くやしさもあります。
そんな中、NTTは大きな仕事をしました。
https://2020.ntt/jp/tokyo/tokyo/
沖合で行われるセーリング競技を、5Gと超高臨場感通信技術「Kirari!」を用いて、横解像度12Kの超ワイド映像としてリアルタイムで合成し、江の島の観客席へ伝送。
全長55mの巨大な洋上ワイドビジョンで投影しました。
新たな観戦・応援スタイルです。
撮影したのは、3台の4Kカメラを装着したドローンと4台の4Kカメラを搭載した撮影船。
海の映像を5Gで12Kモニターへ伝送、サーバーが即時につなぎ合わせて陸の55m超ワイド画面にリアルタイム表示。
陸海空をつなぐ技術です。
武蔵野の森で開かれたバドミントン競技。
日本科学未来館に実物大の特設コートを用意して、離れた競技会場でプレーする選手を等身大で映し出す。
ネットを挟んだ奥の選手と手前の選手の間の奥行き感や、400km/hで激しく飛び交うシャトルさえも、ホログラフィック表示で滑らかにリアルタイム再現しました。
目の前で競技しているかのような臨場感あふれるスポーツ観戦体験。
抽出・同期伝送・再現の総合技術、Kirari!です。
競技会場8Kカメラの撮影映像から、選手とシャトルを高精細な映像でリアルタイムに抽出。
それを特設会場のコート上へ鮮明なホログラフィック表示として投影する。
実装、しましたね。
札幌に設置された50mのLEDディスプレイ。
東京で応援する人々が選手を追いかける顔の動きも現地にいるかのように伝え、空間を共有しました。
マラソンは秒速5mで走る。応援の映像が数秒でも遅れれば、ランナーはその場を駆け抜けてしまう。
リアルタイム伝送が課題でした。
実装、しましたね。
オリパラでこれだけやった!
という成果、凄さはもっと知られていいですよ。
とNTT澤田社長・川添常務に「いちや」のどらやきを差し入れしました。





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