■反省、2021年。展望、2022年。
2010年から続けておりますとおり、新年を始めるに当たって、旧年を振り返ります。
2021年も前年に続き世界史に残る年。それまでの世とこれからでは光景が違います。
戦争を知らず生涯を終えるかと思いきや、コロナに宣戦布告され2年、まだ終結は見えない。
でもオリパラは開かれ、デジタル庁ができ、内閣が変わりました。
前年に離陸したぼくらの2大プロジェクト、iUとCiPは高度を上げています。
研究所B Lab発足、デジタル政策フォーラム設置、京大特任教授就任、国際公共経済学会CIRIEC会長就任、新版 超ヒマ社会をつくる発刊など、自分の環境変化もありました。
さて、これまでCity、Cool、Convergenceの3本柱でプロジェクトを解説してきましたが、iU、CiP、インキュベーションの3本柱に編集して説明します。
1 iU
「iU」を2020年4月に開学し、ぼくが学長に就きました。
情報ICTと経営ビジネスでイノベーション革新を起こす専門職プロを育てる大学。
情報経営イノベーション専門職大学。という日本一長い正式名は、長すぎます。なのでiU。
全員半年インターン。そして世界初「全員起業」。全員が起業に成功して、「就職率ゼロ」を目指します。ただ、学生のうちに一度は失敗して学べる「失敗大学」でもあります。
本校舎は東京都墨田区、ポップ&テック特区の竹芝CiPにサテライトを置きます。
連携企業は250社、教員の8割は企業出身。ICT、通信、放送、メーカーなどさまざま。客員教授は400名を超え、学生より教授が多い大学です。
学生は他大学を辞めて入学、親子入学、親の反対を押し切っての入学など多彩で、既に起業した学生もたくさんいます。
校歌は「少年ナイフ」が作りました。世界一パンクな校歌です。
"Let's Go iU " by Shonen Knife
https://www.youtube.com/watch?v=Bwe_zUKU4Yg&feature=youtu.be
「学長くん」によるオンライン講義、ウクレレ漫談、今日のヒトコト、メッセージなどYouTube、twitter、インスタグラム、tiktokなどで毎日配信しています。
https://www.youtube.com/iUCHANNEL
マンガ「学長くんガチョーン」第一話「パンクな大学 できました。」も作りました。
https://bit.ly/3qAAoh0
1) B Lab
iUの研究所、おもしろい未来をみんなでつくるラボ、B Labを設立しました。
Beyond, Borderless, Breakthroughの頭文字をとった「B Lab」。
世界の大学・研究所、地域、人材をつなぎ、人々の得意技や知見を融合させ、技術、サービス、コンテンツ、ビジネス、社会を生みだす参加型プラットフォームです。
2) 京都大学 思修館
京都大学の大学院、思修館(総合生存学館)の特任教授を兼務することになりました。アート&テクノロジーの土佐尚子特定教授のラボに所属します。京大軽音楽部卒として、あれこれつないでまいります。慶應義塾大学メディアデザイン研究科KMDの特別招聘教授も続けます。
https://www.gsais.kyoto-u.ac.jp/
3) 国際公共経済学会
ベルギーに本部を置き世界13ヶ国に支部のあるCIRIECの日本支部として1985年に設立された学会の会長に選出されました。アカデミズムに貢献してまいります。
4) デジタル政策フォーラム
産学官によるプラットフォーム「デジタル政策フォーラム」を発足させました。経済社会、技術などデジタルに関する横断的なテーマをオンライン・オフラインでオープンに議論・提言していくコミュニティ。広く知恵を連結して、論じ、アクションを起こします。
https://www.digitalpolicyforum.jp/
2 CiP
デジタル・コンテンツ産業集積拠点を作る「CiP」。Pop &Tech 特区CiP。社団法人「CiP協議会」が準備してきた第一号「東京ポートシティ竹芝」が2020年9月に街開きしました。
通信、放送、IT、音楽、アニメ、ゲーム、お笑い、広告、商社、VC、学校など50社・団体が参加し、内閣官房、内閣府、デジタル庁、総務省、経産省など政府とも連携しています。
産学プロジェクトを走らせます。起業支援も進めています。愛知県はじめ横展開を進めるほか、韓国政府・コンテンツ振興院、スペイン・カタルーニャ州など海外との連携も強化します。
1) City Tech
竹芝に先端技術を実装する「City Tech委員会」。ロボット、AI,IoT、5G、8K、ドローン、モビリティ、情報銀行など、まるごと実装します。既に多数のロボット、センサー、AI、サイネージが稼働し、世界トップのスマート地区となっています。総務省、東京都、通信、IT、不動産、建設、東京大学、NICT、理研などが参加しています。
2) ちょっと先のおもしろい未来
ポップとテックをギュッと詰めたショウケースイベント「ちょっと先のおもしろい未来」英語名Change Tomorrow を開催します。略してチョモロー。Chomorrow。第1回を2021年7月に開催。第2回は2022年10月のデジタル月間を予定しています。SXSWやアルスエレクトロニカを凌ぐイベントに成長させたいと考えています。
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2021/07/change-tomorrow.html
3) CiPファンド
「CiPファンド」を設立し、起業支援をしています。資金の出し手と起業家とのマッチング基盤が整います。政府・クールジャパン機構とも連携しています。既に6件に出資を実行しました。
4) Artist Commons
アーティストに固有のIDを付与し、コンテンツやグッズ、ライブ等の情報を展開しやすいようにするプロジェクト「Artist Commons」を音楽業界と進めています。CiPをベースに展開、2019年に法人化しました。経済産業省の支援を得ています。
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2019/09/id.html
5) 超人スポーツ
身体と技術を融合させ、人機一体の新しいスポーツを開発する「超人スポーツ」。稲見昌彦さんとぼくが共同代表、南澤孝太さんが専務理事として社団法人「超人スポーツ協会」を運営しています。
6) eスポーツ
経済産業省+日本eスポーツ連合JeSU「eスポーツを活性化させるための方策に関する検討会」の座長を務め、その報告に沿って「超eスポーツ学校」などのアクションを起こしています。JeSUの特別顧問にぼくが就任し、業界との連携も深めてまいります。
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2020/06/e.html
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2020/10/e.html
7) 世界オタク研究所
国際オタクイベント協会IOEAと連携して設立した研究所。世界のオタク研究者による総本山です。経産省の支援を得て進めています。
8) Station Ai
愛知県が計画する巨大インキュベーション施設「Station Ai」の設立に関わっており、竹芝モデルの横展開を進めます。
https://www.aichi-startup.jp/support/
3 インキュベーション
iU、CiP以外のキッズ、ポップ、ネット各プロジェクトも継続します。それらがインキュベーション活動となり、また新プロジェクトがうまれていきます。
1) キッズ
① 超教育協会
教育とテクノロジーの融合を進める団体です。IT、ソフトウェア、コンテンツなど30を超えるデジタル系の業界団体オールスターです。傘下の加盟企業は8000社。経団連、新経連、日本IT団体連盟、内閣府も参加しています。AI、VR、IoT、データ、ブロックチェーン等先端技術の教育への導入を進めるワーキンググループが走っています。
デジタル教科書の制度化、超党派の教育ICT議連「教育情報化推進基本法」も成立。さらにコロナ休校も手伝って、学校PC一人一台=GIGAスクールが一気に実現。ぼくらが10年にわたり主張してきたことが整いました。教育IT化の規制撤廃・緩和、家庭のIT環境整備などの課題に取り組むとともに、AI・データ利用など超教育の推進に向け対応を強化します。
② デジタルキッズ
CANVAS石戸理事長率いるデジタルキッズも強力に進んでいます。ワークショックコレクション、国際デジタルえほんフェアも開催してまいります。CANVAS協力のもと吉本興業とNTTが教育コンテンツなどを発信する事業「ラフ&ピース マザー」も展開中です。
③ 情報リテラシー
青少年ネット安全・安心政策が新段階を迎えています。政府会議の主査を務めながら対応を進化させます。安心ネットづくり促進協議会では代表理事を務めます。
2) ポップ
① 京都国際映画祭
吉本興業が主導する「映画もアートもその他もぜんぶ」のイベント、実行委員長を務めています。京都の街を広く使い、映画人もアーティストも芸人も学生も子どもも観光客も参加する、他のどこにもない祭典にしていきます。2020年は全オンライン開催、2021年はハイブリッドでした。先輩格の沖縄国際映画祭との連携も深めます。
http://kiff.kyoto.jp/
http://www.oimf.jp/
② NHKクールジャパン
日本のクールを発信しつづける番組、16年目です。BSを代表する長寿番組になりました。2021年は「マッサージ」「国産」「バイク」「住まい」「お米」「まちづくり」「お酒」の巻に参加しました。
http://www6.nhk.or.jp/cooljapan/
③ ご意見番
吉本興業、スペースシャワーネットワークの社外取締役を務めています。内閣府(知財戦略)、文化庁(著作権、博物館、文化経済)の委員として政策対応も続けます。
3) ネット
① デジタルサイネージ
「デジタルサイネージコンソーシアム」設立15年。理事長を務めます。多言語・防災おもてなしサイネージとが国家課題と位置づけられ、総務省ICT懇談会の場で方策づくりが続いています。これを推し進めます。総務省の実証実験にもCiPとして参加・協力しています。
http://www.digital-signage.jp/
② オープンデータ
オープンデータ対策を進めます。DSA「一般社団法人データ社会推進協議会」の顧問として、普及啓発に努めています。
https://data-society-alliance.org/
③ シェアリングエコノミー
内閣官房IT戦略室の検討会議での議論を踏まえ、シェアリングエコノミー認証制度を進めています。認証委員会に参加しています。
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2019/08/blog-post_15.html
④ ネット炎上
ネット炎上対策を講ずるプロジェクト。理事長を務める社団法人「デジタルリスク協会」とともに、事例調査、啓発教育などの活動を進めています。
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2020/06/blog-post_22.html
⑤ 理研AIPセンター
AI研究開発の日本の総本山、理研AIPセンター。コーディネイターに就任し、AI研究と社会経済をつなぎます。あれこれ仕掛けてまいります。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2017/04/ai_24.html
⑥ ご意見番
民放連デジタルネット研究会、総務省通信白書委員会その他の会合を通じ、デジタル化の底上げを図ります。





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