■デジタル教科書反対!への質問
★一次質問
デジタル教育反対派に「デジタル教育反対派への10の質問」を掲げてみました。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/03/10.html
★二次質問
が、「質問が乱暴」といった意見が多く、論理的な答えがほとんどありません。
こいつは質問が悪かったと思うので、もっと簡単な質問を4つばかり。お答えください。
1)世界の情報を瞬時に調べる。海外の子どもとつながって対話する。デジタルなら簡単だが、「使わないほうがいい」理由は何でしょう?
2)生徒みんなの考えを電子黒板で一斉に共有して比較できる。デジタルなら簡単だが、「使わないほうがいい」理由は何でしょう?
3)デジタル教育反対:大規模な理科の実験や天体の観測など映像や音声による学習ができる。デジタルなら簡単だが、「使わないほうがいい」理由は何でしょう?
4)映像や音声を使ったプレゼンをして、それを対外的にも発表できる。デジタルなら簡単だが、「使わないほうがいい」理由は何でしょう?
★三次質問
これにも回答はございません。
デジタル教育反対の方からは検証しろとの質問をよく受けるのですが、こちらから質問しても返ってこない。
改めてわかりやすい質問を18問並べるので、「なぜ導入してはいけないか」の観点から反論してみてほしい。
1)OECDが「知識基盤社会」の時代を担う子どもたちに必要な主要能力として「知識や情報を活用する能力・テクノロジーを活用する能力」を提示しているが、これに対する反論いかん。
2)EUは今後の主要能力について母語におけるコミュニケーション力、数学的能力と基礎的能力に並べ「デジタル能力」を掲げているが、これに対する反論いかん。
3)多くの国の研究者が参画して進めている「ATC21S」プロジェクトでは、「21世紀型のスキル」として情報リテラシーやICTリテラシーなどのスキルを提案しているが、これに対する反論いかん。
4)日本視聴覚教育協会が電子機材を用いると生徒の興味・関心が高まり、集中して復習に取り組むようになったなどなど多数の効果・事例を挙げているが、これに対する反論を乞う。
5)乞う反論(以下同じ):文部科学省の調査は「教科書の内容に即したデジタル教材コンテンツを増やしてもらいたい」とする小中学校が92%としている。
6)文科省の調査では「ICTを活用した授業では、95%以上の教員が「授業の質が向上した」「授業改善ができた」と評価している。
7)文科省がICTを活用したものと活用していないものについて理解度テストしたところ、小学校の算数では活用あり82%、活用なし76%との結果だった。
8)同じく社会では活用あり73%、活用なし67%。理科では活用あり87%、活用なし82%との結果だった。
9)総務省一人一台実験校への調査によれば、小学校4-6年生がICTで「楽しく学習できる」とする評価が95%程度。
10)同調査によれば、小学校4-6年生が「コンピュータを使った学習はわかりやすい」とする評価が9割を超えている。
11)同調査によれば、小学校4-6年生が「授業に集中する」「友だちと教え合う」「学習した内容を覚える」とする評価が9割近い。
12)同調査によれば、小学校4-6年生が「じっくりと考えて、自分の考えを深める」と評価するものが8割近い。
13)総務省一人一台実験校への調査によれば、授業中にICTを活用して指導する能力が、ICT導入前は51%だったものが1年後には80%に達している。
14)アップル社によれば、米メイン州の9校で1人1台の学習環境を整えたところ、州の平均レベルであった学力が、2年後には理科、数学、社会のテストの得点が他の中学校よりも有意に高くなった。
15)同じくメイン州の第4学校区では、生徒対コンピュータの比率を3:1から1:1に転換した結果、中学生の出席率が7.7%上昇。同じ時期に問題行動を起こした保護者宛の手紙が54%減少した。
16)ペンシルバニア州アーヴィング小学校では、異なる学年の生徒にノートパソコンを貸与した結果、学年をまたいで連携が生まれ、年長の生徒が年少の生徒を指導するようになった。
17)フロリダ州マナティー群学校区では約6000人の生徒と教員にパソコンが渡された結果、生徒の責任感が向上し、欠席率が減少した。
18)上記を踏まえ、まだ何をどこまで検証しなければ日本だけデジタルを導入できないのか、明確なガイドラインを求める。
(上記の事実やデータは政府等から公開されていて、ぼくも本やブログ等に書いてきたもので、この分野に関心ある方々には旧知のものですし、他にもそんな情報はうんとあります。だから、知らなかったとしたら、それで批判しているとしたら、滑稽というか、ぼくの相手ではありません。
しばらく待ちました。回答は要らないとは思っておりました。意外なる案の定、何の回答もありません。なるほどなあ、やるなあ。
・検証しろと言い続ける
・検証データが示されても答えない
・懸念は解消されないと言う
・だから全面禁止だと言い張る
このやりかたはぼくが何かに反対するときに使えるかもしれない、と思いました。)
★一次質問
デジタル教育反対派に「デジタル教育反対派への10の質問」を掲げてみました。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/03/10.html
★二次質問
が、「質問が乱暴」といった意見が多く、論理的な答えがほとんどありません。
こいつは質問が悪かったと思うので、もっと簡単な質問を4つばかり。お答えください。
1)世界の情報を瞬時に調べる。海外の子どもとつながって対話する。デジタルなら簡単だが、「使わないほうがいい」理由は何でしょう?
2)生徒みんなの考えを電子黒板で一斉に共有して比較できる。デジタルなら簡単だが、「使わないほうがいい」理由は何でしょう?
3)デジタル教育反対:大規模な理科の実験や天体の観測など映像や音声による学習ができる。デジタルなら簡単だが、「使わないほうがいい」理由は何でしょう?
4)映像や音声を使ったプレゼンをして、それを対外的にも発表できる。デジタルなら簡単だが、「使わないほうがいい」理由は何でしょう?
★三次質問
これにも回答はございません。
デジタル教育反対の方からは検証しろとの質問をよく受けるのですが、こちらから質問しても返ってこない。
改めてわかりやすい質問を18問並べるので、「なぜ導入してはいけないか」の観点から反論してみてほしい。
1)OECDが「知識基盤社会」の時代を担う子どもたちに必要な主要能力として「知識や情報を活用する能力・テクノロジーを活用する能力」を提示しているが、これに対する反論いかん。
2)EUは今後の主要能力について母語におけるコミュニケーション力、数学的能力と基礎的能力に並べ「デジタル能力」を掲げているが、これに対する反論いかん。
3)多くの国の研究者が参画して進めている「ATC21S」プロジェクトでは、「21世紀型のスキル」として情報リテラシーやICTリテラシーなどのスキルを提案しているが、これに対する反論いかん。
4)日本視聴覚教育協会が電子機材を用いると生徒の興味・関心が高まり、集中して復習に取り組むようになったなどなど多数の効果・事例を挙げているが、これに対する反論を乞う。
5)乞う反論(以下同じ):文部科学省の調査は「教科書の内容に即したデジタル教材コンテンツを増やしてもらいたい」とする小中学校が92%としている。
6)文科省の調査では「ICTを活用した授業では、95%以上の教員が「授業の質が向上した」「授業改善ができた」と評価している。
7)文科省がICTを活用したものと活用していないものについて理解度テストしたところ、小学校の算数では活用あり82%、活用なし76%との結果だった。
8)同じく社会では活用あり73%、活用なし67%。理科では活用あり87%、活用なし82%との結果だった。
9)総務省一人一台実験校への調査によれば、小学校4-6年生がICTで「楽しく学習できる」とする評価が95%程度。
10)同調査によれば、小学校4-6年生が「コンピュータを使った学習はわかりやすい」とする評価が9割を超えている。
11)同調査によれば、小学校4-6年生が「授業に集中する」「友だちと教え合う」「学習した内容を覚える」とする評価が9割近い。
12)同調査によれば、小学校4-6年生が「じっくりと考えて、自分の考えを深める」と評価するものが8割近い。
13)総務省一人一台実験校への調査によれば、授業中にICTを活用して指導する能力が、ICT導入前は51%だったものが1年後には80%に達している。
14)アップル社によれば、米メイン州の9校で1人1台の学習環境を整えたところ、州の平均レベルであった学力が、2年後には理科、数学、社会のテストの得点が他の中学校よりも有意に高くなった。
15)同じくメイン州の第4学校区では、生徒対コンピュータの比率を3:1から1:1に転換した結果、中学生の出席率が7.7%上昇。同じ時期に問題行動を起こした保護者宛の手紙が54%減少した。
16)ペンシルバニア州アーヴィング小学校では、異なる学年の生徒にノートパソコンを貸与した結果、学年をまたいで連携が生まれ、年長の生徒が年少の生徒を指導するようになった。
17)フロリダ州マナティー群学校区では約6000人の生徒と教員にパソコンが渡された結果、生徒の責任感が向上し、欠席率が減少した。
18)上記を踏まえ、まだ何をどこまで検証しなければ日本だけデジタルを導入できないのか、明確なガイドラインを求める。
(上記の事実やデータは政府等から公開されていて、ぼくも本やブログ等に書いてきたもので、この分野に関心ある方々には旧知のものですし、他にもそんな情報はうんとあります。だから、知らなかったとしたら、それで批判しているとしたら、滑稽というか、ぼくの相手ではありません。
しばらく待ちました。回答は要らないとは思っておりました。意外なる案の定、何の回答もありません。なるほどなあ、やるなあ。
・検証しろと言い続ける
・検証データが示されても答えない
・懸念は解消されないと言う
・だから全面禁止だと言い張る
このやりかたはぼくが何かに反対するときに使えるかもしれない、と思いました。)
目が悪くなるからじゃね?
返信削除あとそんな予算ねえよとか
導入に反対とまではいいませんが。
返信削除細かい項目はどうでもいいです。
シーモア・パパートのLOGOやMINSDSTORM(本の方)や、
アラン・ケイのDynabookのような、
導入して、それで何をしたいのかというビジョンを教えて下さい。
一連の記事kらは、それらに相当するようなビジョンが何も読み取れません。
1)教育を改善する手法として、デジタル教科書を導入することが、最適な回答であるのであれば推進すべきでしょう。文章の書き方が、デジタル教科書の導入を真ん中に据えているため、残りの教育面での指摘がこじつけに見えます。また良い事例だけを寄せ集めて、無理矢理説得しようとしているように見えてしまいます。
返信削除2)BYODがよく言われるようになっている、また、自分で使い慣れたノートとペンで書くのが良いように、Windows、Mac、Linux、Android、iOSなど、それぞれ使い慣れたものを使うのが良いとも言われている。その中で、一斉にデジタル教科書を導入しようとしていることが疑問に感じられるところです。日本は公教育であっても、体育着や制服、上履きからなにまで、家庭の負担を強いるシステムです。そこに無理矢理新しい共通のデバイスが追加し、負担が増えることは疑問でなりません。
3)メンテナンスやアップデートをどれだけ真剣に考えられているのかも疑問です。クラスの中で1人が、朝通学中に落として、壊してしまった。友達に嫌がらせをされて、電源ポートを壊された、等が発生し、1人でもデジタル教科書にアクセスできなくなったら、授業は成り立ちません。(普通に紙の教科書を使うような授業であれば、隣の人に見せてもらえるでしょうが、デジタル教科書ではそれ以上の個別の活動が想定されているのだと思います)また、技術は1年ですぐに古くなります。古くなっても問題ないという議論もあるでしょうが、OSやアプリは民間企業が受け持っているので、数年前のOSへのセキュリティパッチも提供されなくなり、危険な環境を使い続けるリスクもあります。このあたりはどれだけ議論されているのかが疑問です。
基本的に全面反対ではありません。安易に素晴らしいと言って家庭の負担を増やしたり、学校の負担を増やしたり、それが結果的に子どもの負担を増やしたりするのであれば、本末転倒です。子どもの教育をどう良くしたいのか、そのためにデジタル教科書が重要な解の1つであることをわかりやすく、また、ここ数年で大きく変化したデバイスやOSの考え方にはどう答えるのか、さらに、これから数年後に同じように考え方が変わったときに、ちゃんと答えられる哲学を持っているのか。数十年前のAlan Kayの論文でも、そこにある程度答えられるでしょうが、今のデジタル教科書推進派の文章では1年後のこともまったく見えないと思います。