■学長くんガチョーン. 山中哲男さん
てっちゃん。全国各地の事業を創造し続けているひと。プロデューサーでコンサルでアントレプレナーで経営者。若き。政府からも地方からも引っ張りだこですが、iUも引っ張ってみました。今年から教授。次のてっちゃんを、生みたい。
◆事業開発
事業やプロジェクトをつくるときに、リーダーのキャラクターや特性を活かしたサービス、組織づくりが必要。
例えば開発が得意なリーダーがいるが、マーケティングができないパターンがよくある。開発領域は得意だが、売ることができない。
その場合、いくつか選択肢がある。ひとつはマーケティングができる人を社内に入れる。経営のことを考えると、リーダーが開発者の場合、リーダーから降りてもらいマネジメントができる人を立てる方法もある。もうひとつは開発者をおきながら、代理店や商社に売ってもらう。自分たちは開発にコミットをして売ることを辞めるという選択肢もある。
特性をうまく活用しながら、事業をどう作っていくのかは丁寧に考えなければならない。いきなり理想形の戦略や組織図を描いても誰もがその通りにいくわけではない。
まず、内製化するか外のパートナーとやるのか決める。内製化しながら自分たちで持ちたいという場合もある。組織に資本力があれば少し育てる期間があってもよい。資本力がなく、早く成果をださなければならないとすると、外部のプロを使う提案をする。
リーダーの特性やいまのチームの状況により、打つ戦略や選択肢を外から見ながら、適切なものを一緒に選び事業を形にし前に進めていく。
◆街開発・淡路島
飲食業としてすごく有名な会社からの依頼。ダイナミックにやろうとおもうと資金調達が必要だが全くできない。そこに入っていき、飲食店でにぎわいをつくることができる企業を活かしながら、足りないファイナンスをどう補っていくのかをプロジェクトとして絵を描いた。
中の財務部長などをうまく活用し資金活用をするのか、それを諦めて外の人と組むか、相談者と対話をした。
出した結果は外に投げる。そのとき社内にそれを組み立てることができる人がいなかった。
早く大規模な開発をしたいとのことだったので、新しく採用するよりも、時間を買うために外部のパートナーを連れてきて、企画ができる人・ファイナンスができる人を一つのプロジェクトに巻き込んで開発した。
それが淡路島のプロジェクト。
淡路島の西海岸に2万坪の土地を購入し、いま17施設を運営している。最初に手をあげたのが前述の飲食店。しかしエリアを開発するためには1つの飲食店ではだめ。ダイナミックにもっとにぎわいを作らなければ。そのためには自分たちの資本力だけでは、地域的経済に対するインパクトを出せない。そういう仕掛けを考えてほしいというオファーだった。
いまかなり盛り上がっていて、淡路島の西海岸に年間40万人の来場ある。
まちづくりはいろいろなやり方がある。どんなまちづくりをすると、飲食をやる人もファイナンスをやる人も意義を共感できるのか。そこに入ってつくっていく。
観光産業を盛り上げるために、ラグジュアリー推進というものがある。選択肢のひとつだが、そこには違和感がある。
本当の意味での地域のにぎわいをつくるには、地元の人が遊びに行けて、地元の人が働けて、地元の人が自慢できるところが必要。地域の人が参画できるエリアをつくることが街開発の意義だった。そういうコンセプトと立てながら、みんなでコンテンツをつくり、お金を集める。
意外とこういうことは漠然としたまま事業やプロジェクトが始まることが多い。そこの言語化や整理もやる。
◆付加価値学
iUでは「付加価値学」をテーマにする。
日本はもともといいものが安く手に入ることが魅力の一つである。いまはそれが難しい時代。人件費・原材料費などがあがっている。しかし滋養者は価値を価格に転換できていない。
今まで来てくれていた客が値上げをすることにより、来てくれなくなるのではないか、という既存の客が来なくなってしまう不安がある。ゆえになかなか価格転嫁できていない。
こだわっているものが世の中多くあるにも関わらず、安くすることが前提になっており、利益が出ていない。そうなると人件費が削減される。働く環境の整備もしにくい。多くの企業が負のスパイラルに陥っている。これから会社が苦しくなる。
リーダーシップをとって価値や付加価値を顕在化して、あなたたちのサービスはこれだけの価値がある、適正な価格はこれくらいじゃないか、ということを示してくことが世の中に必要。価値や付加価値は大事と言われているが、あまり言語化・数値化されていない。
価値あるものを分析、言語化し、多くの企業に広めていく。
価値に光を当てた学びの場とリサーチを経て世の中に広めていきたい。
◆学校・陸上部
中高では陸上部だった。
毎朝陸上部の全員の練習メニューをつくることが日課だった。
学校はいろんなことを教えてくる。ありがたさと違和感を感じでいた。
陸上部では顧問の先生、毎朝練習メニューを発表していたが均一的だった。ひとりひとり得意なことや課題は違う、にもかかわらず練習メニューが同じことに納得がいかなかった。
中2のときに顧問に訴えたが、黙ってやれ、と言われた。県大会まで出て、他の人に練習メニューを聞いたり、陸上マガジンで学んだりして、顧問へ練習メニューをプレゼンした。
中2の夏休み明けにキャプテンになり、みんなのメニューをつくることを顧問へ直談判し卒業するまで行った。投擲・短距離などさまざまな種目の練習メニュー作りを担当し、みんな成績が伸びた。
自分の記録が伸びることも楽しいが、人に教えることも楽しいということを実感した。
高校でも同様。
ちょっとした違和感を細分化すると違うやり方もある。先生・学校が提示してくれるものを一旦受け取り、自分の違和感を言葉にしてみることで、そこから道が切り開けることもある。小さな違和感から探求は生まれる。与えられたことに受け身になりがちだが、主体的に生きることで有意義になる。
◆キミたちへのメッセージ
自分はできない・学歴やキャリアがないと閉じる人が多い。ほとんどみんな最初は初心者。意外と頭で考えるより行動できる人の方が、手触り感のある情報を得たり、経験を積むことができる。
閉じずにどうやったらできるのか、ちょっとした違和感から行動してみることで、開かれていく人生を歩むと、自分のやりたいことや一緒に過ごしたいパートナー見つかったり、広がっていく。
開かれた人生をどう歩むかを意識しながら時間を過ごしてもらえるといい。
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